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マーク・ネピアのPOTATOLAND.ORGでは、Webサイトを切り刻んでアートに昇華する
ジョー・シェプター
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名前: マーク・ネイピア。告発理由: ビジョナリー(映像専門家)である。起訴理由: マスターオブウェブである。罪状:アートの新形式を発明した。しかし、本人はその罪を認めていない。「テクノロジーに反応しただけだ」と彼は言う。
米ローンプライシングコーポレーション社に勤務して生計をたてている男と聞けば、控えめな人物だと考えるのが自然だろう。しかし、ネイピアは、会社の仕事が終わるとワイシャツを脱いで黒のタートルネックに着替え、世界でも有名なWebアーティストに変身する。彼が使う媒体はネットだ。彼が生み出すアプリケーションは、普通のネットサーフィンを妖気漂うHTMLの幻覚に変えてしまう。 例として 「Shredder 」をみてみよう。ネイピアのオンラインインスタレーションを体験するには、Shredderの「Location」ダイアログボックスに好きなURLを入力してしばらく待つ。すると、PERLスクリプトで書かれたフィルタにより、入力したサイトの分解が始まる。画面は突然テキストで埋めつくされ、粉々になったJPEG画像がコードと色の流れの中で踊り出す。バナー広告もずたずたになり、破片にうずもれてもがく。ここで秩序を決めているのはカオスだ。すると、そこに思ってもみなかった美しさが生まれる。このメタモルフォーゼを行なっても、リンクは生きており、ちゃんとインターネットサーフィンができる。もう一つのプログラム「Riot」はShredderに似ているが、直前に入力された3つのWebページを一緒にしてかき回し、いわばデジタルスクランブルエッグのようにしてしまう。 |
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| ジャクソン・ポロックのデジタル変化・・このコラージュは、Shredderにかけたページと、ネイピアの"Video Date"の四角とで作られた。 | ||||||
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ネイピアはロチェスター工科大学で美術の学位を取得した。その後、ほぼ10年間絵を描いていたが、認められることはなかった。その間も、コンピュータ関連の仕事をして家族を支えたが、中でも優れたプログラムを多数作成した。「僕にはテクノロジーのセンスと美術に対するセンスの両方がある。これを2つとも持っている人はそう多くはない」と彼は言う。
ネイピアが初めてデジタルアートに進出したのは、Photoshopのフィルタを使ってバービーの画像をゆがめ、それを自分のWebサイトにアップした時だ。これを見たバービー販売元のマテル社は、バービーは「非常に大事な」肖像であるとして、ネイピアに停止命令を送って来た。分かりましたと答えたネイピアは、それと分かる画像は削除し、名前も"Barbie"から "$arbie"に変えた。「これで法律違反ではなくなったわけさ」と、彼は皮肉っぽく言う。 |
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バービーの次に、ネイピアは、自身で「 Digital Landfill」と名付けた実験で、インタラクティブなアートに目を向けた。Landfillを使うと、電子メール、 HTMLファイル、Flashアニメーションさえも、Webサイトにカット&ペーストできる。すると、サーバ側のプログラムが、この上に新しいレイヤーを作成してくれ、ページはみるみるうちに腐敗、分解され、テキストとオブジェクトのごちゃごちゃした塊になる。
成功した多くのアバンギャルドなアーティストと同様、自分のアートについてネイピアは言葉少なに語る。「一番重要なことは、表現手段に近い所でアートを作ることだ。それは結局のところテクノロジーとの対話であるし、また、皆がテクノロジーをどう使うかという対話でもある。」 ネイピアの作品の大部分は、彼のサイト potatoland.org で見ることができる。最新の作品では、マルチユーザアートに注目しており、ネイピアはさらにインタラクティブで、コラージュ形式の展示品とアプリケーションを計画している。 Webを切り刻むアーティストとして世界でも有名な彼が、まったくネットサーフィンをしないのも、驚くことではない。「インターネットはリサーチのために時々利用するだけ」だそうだ。ネイピアのアプリケーションがWebサイトにしでかすことを考えたら、それもいいことかもしれない。 ジョー・シェプター、Adobe.com編集者。1999年以来Webの世界にするどく切り込む。
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