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Jakob Nielsen
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ユーザ ーを代弁するWebデザインの辛口評論家

ダニエル・ドリュー・ターナー

あなたがあくせくと働き、最新テクノロジーの専門知識を身につけるために何日も苦労して、会社のWebサイトを最先端のデザインに作りかえたとしよう。ヤーコプ・ニールセンがそのWebデザインを見ている可能性は低いし、おそらく彼はそれを気に入らないというだろう。

別にニールセンが気難しいデザイン評論家だからというわけではない。実を言えば、彼は陽気なご意見番だ。ただし、Webの使いやすさを工学するという比較的若い分野で、おそらく最高権威である。Webサイトを使いやすくするものはなにかを突き止め、難しいもの、あいまいなもの、、はっきりいって苛立たしいものを手当たり次第にチェックするのが彼の仕事だ。結果として、ニールセンは、保守主義の権化のように受け取られるケースもままある。たとえば、登場してから2年以上経過したテクノロジーでない限り使わないようにすすめているのもそれだ。彼の研究によれば、ユーザーが新しいテクノロジーを採りいれるまでには、それだけの時間が必要だというのだ(つまり、使いやすさの「ディスカウント」をプロモートし、「ユーザーの代弁者」という称号を享受する一般大衆側の人間なのだ――「すべてのユーザー」という言葉を彼は強調する)。

ヤーコプ・ニールセン
ニールセンの主張は、それにとどまらない。最新刊のDesigning Web Usabilityをはじめとする9冊の著作や、ZDNetのUsers Firstというコラム、自らが主宰する隔週刊のUseit.comで、彼が力説しているのは、Webサイトはどんな場合でも、ユーザーが実際にそのWebをどう使うかを観察した研究にもとづいて制作するべきだという点だ。インターネットというこんがらかった糸を人々がひとつひとつナビゲートしようとする姿を実際に観察するのが、Webサイトがメッセージをどう伝えているか、ユーザーにどの程度力を与えているかを評価する唯一の方法だ、と彼は言う。フォーカス・グループやマーケティング、戦略的提携などは、その点ではどれも役に立たない、いや、ないほうがましだとも彼は主張する。

コペンハーゲンのデンマーク工科大学でPh.Dの学位を得たニールセンは、1980年代前半、テッド・ネルソンの「リテラリーマシン」と「コンピュータ・リブ(Computer Lib)」から影響を受け、可用性の研究に取り組みはじめた。1984年、ハイパーテキストに出会ってから迷いを捨てた。1988年までサン・マイクロシステムズで「Web可用性の第一人者」として働き、「優秀エンジニア」の称号を得た。そして先日、アップル・コンピュータの研究担当副社長だったドナルド・ノーマンと共にNielsen Norman Groupを設立したばかりである。

ニールセンの主張は、いくつかの指針に要約することができるのだが、それは言うのはかんたんながら、今のような狂乱的なeコマース文化の中で守られているかどうかは疑わしい。まずはコンテンツが最優先なのだとニールセンは言う。あなたが見た目にすばらしいサイトを作成し、鼻高々で宣伝したとしても、ただうっとおしいだけとユーザーが思えば、さっさと出て行くまでの話。「おいおい、コストの償却はどうなるんだ」なんて、あなたが口に出している暇もない。次にニールセンが提言するのは、「使い勝手が悪い=客が来ない」という等式だ。つまり、派手なマーケティング指向の階層構造にあくせくするよりも、使いやすいサイト・デザインの構成に時間と金を費やすほうが、投資という点で、はるかに有効なのだ。「人々はあなたのサイトに、なにか特別のことをなし遂げるためにやって来る」とニールセンは、「Webの可能性をデザインする(Designing Web Usability)」に書いている。やって来た人を失望させれば、彼らは1セントも使わないで出ていってしまう。

ニールセンはわざわざ時間を割いて、Adobe.comの質問に答えてくれた。

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