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デイビッド・ユー、ヴィッキー・ウォンといった、ここでは名の通ったWebデザイナーたちの多くも、この町を出ていってしまった。だが、この町にとどまって仕事をしているデザイナーもいる。中でも著名なのは、フランス移民のアルノー・メルシエだ。彼はブラスト社のアート・ディレクターとして働いているが、フリーな時間には、エリクシール・スタジオという自分のプロジェクトを行っている。ホアン自身も、キイロイというデザイン・ポータルに参画している。一方でベントー・ボックスといった企業も、自社の商用サイトを、実験の場として利用するようになってきている。
だからといって、Webマニアばかりが幅を利かせているわけではない。「いやあ、思いがけないことではありますが、この町には書体に関心を寄せている人々もたくさんいるんですよ」とは、この町随一の書籍デザイン会社、カーディガン・インダストリーズ社の社長であるディーン・アレンの弁。この町で最も有名な活字鋳造所はタイロー・タイプワークスだが、アレン自身もWebサイトのテキストには大いに関心を寄せているようだ。彼がきさくな語り口で書いた、書体に関する解説と簡潔な歴史は、世界中にファンを獲得している。
もしバンクーバーに行く予定があったら、Webコミュニケーション、ヨガ、カヌー、スノーボード、そしてマウンテンバイクと、ぜひ、数多くの楽しみを満喫していただきたい。ここに滞在している間は、くれぐれもニューヨークにいる感覚は捨て去るように。
多くのバンクーバー在住者同様、Adobe.comのシニア・エディタであるジョー・シェプターもまた、実は、ニューヨークには住んでいないのである。
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