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WDDG | artist profile | gallery |
ビデオゲームに刺激されて、世界征服を企む!?

July, 2001
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ニューヨークに本社を置くWDDG(World Domination through Design Group)、「デザイン・グループが世界征服」という名を持つこの会社で働く魅力は、ここのデザイナーたちが語る、日常生活を聞けば、すぐにわかる。ビデオゲームで遊んで、クールな作品を創るのだ。

しかし、そんな毎日からは想像もできないほど、彼らのいる世界は厳しい。インターネット上で、一流企業が大半を占めるクライアント達が存在感を示せるようにし、この騒然と、したインターネット経済の中、常に成長するための努力をしなければいけない。

当初は、そのような状況ではなく、そもそも共同創業者のジェームス・ベーカーが、Webデザインを企業社会にはびこるストレスを解消するのに最適の方法だと考えたことが、創業のきっかけである。「WDDGは本来、監査法人プライス・ウォーターハウスで週60時間働かなければならないことへの反乱として始まったんだ」と彼はいう。「家に帰ってはインターネット用のデザインに取り組んでいた。要するに、それが成長しただけの話さ」。そして、ベーカーの誘いで大学時代からの友人、ジャスティン・カルバンが事業経営を担当することになり、ジェームズ・シューも3人目のパートナーとして加わった。

WDDGが最初に手がけた安っぽくて悪ふざけの過ぎるサイト「バッド・アズ・・・」の評判はあっという間にニューヨークのデザイン界を駆け巡った。やがてアルトイズから声がかかり、「バッド・アズ・・・」と同じように、コミックブックから発想したグラフィックスと気のきいた構想、SWFを駆使したグラフィックスを組み合わせた サイト のデザインを依頼された。

今でも、デザイナーたちの口ぶりは、どうしてこれほどの成功が転がり込んできたのかわからないといわんばかりだ。「基本的には遊びのつもりでやったプロジェクトが、広告界で利用価値があったんだ」とベーカーはいう。

 「アルトイズのサイトを見て、みんながぶっ飛んだんだ」とシューもいう。「9ヶ月後には1,500通の履歴書が届いたよ」

成長株のデザイン会社にとって、それはけっして悪いポジションではなかった。クラインアントとなる企業を選ぶ権利は自分たちにあるのだから、それぞれが元々の自分のスタイルとスキルを生かすことができた。目標は、規模を小さなままに保つこと、最先端に特化した専門的なデザイン・スタジオとしての多様な才能を確保することだったが、その方針は今でも変っていない。

昔使われていたオフィスを最近訪問した時、彼らが自慢げに紹介したのは風通しのよいオープンスペース、スターウォーズ形やコミックブックのグッズでいっぱいの、いわゆる80年代の子供文化の殿堂だった。絶好の見本は、深夜のデザイン会議を終えて息抜きするためのベッドと、大型スクリーンTV付きのビデオゲーム・ステーションを備えた天井の低いロフトだ。このスペースは単にリラクゼーションの場所というより、WDDG文化の象徴といったほうがいい。そして、彼らのサイトを飾っているアクション・ヒーロー・キャラクターから、彼らがディスタント・コーナーズ・ホラー・チャンネルのために制作したサイト、 「ナイトメア」のグロテスクな夢の世界に至るまでのあらゆるものに影響を及ぼしているのが、この文化だ。

WDDGは成功の一因を、スタイルの幅広さをクライアントにできる「グループが生みだす力」にあると説明する。代表的なプレゼンテーションの場合、デザイナー全員から集めた10のまったく違うデザイン案が用意されているし、完成されたサイトが数人のデザイナーの作品の組み合わせである場合もめずらしくない。「どこかの段階で、それぞれのプロジェクトは全員の手を通過するんだ」とベーカーはいう。

騒然としたインターネット経済の有為転変にも左右されない彼らの強みは、カルバンにいわせると、いつも一流企業と正しい関係を保つよう努めてきたせいだ。「この分野でうちがこれだけ成功してきたのは、[いっしょに仕事をする]企業がなにを完成したいのを理解しているからなんだ」と彼はいう。

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