ここでは、SMS の技術について簡単に説明し、ColdFusion アプリケーションにおける一般的な使用法のみを示します。SMS の詳細については、SMS について記述した書籍を参照してください。
ColdFusion SMS アプリケーションでは、携帯電話などのモバイルデバイスは、SMSC (Short Message Service Center) などのメッセージセンタと、介在する経路を通じて通信を行います。たとえば携帯電話のユーザーが、SMS プロバイダによってアカウントに関連付けられている電話番号に電話をかけると、この番号に送信されたメッセージを SMSC が取得します。SMSC はメッセージを保存および転送することができます。ColdFusion アプリケーションは、メッセージをワイヤレスデバイスに送信したり、ワイヤレスデバイスからの着信メッセージに応答したりすることができます。
SMSC は、SMPP (Short Message Peer-to-peer Protocol) over TCP/IP を使って ColdFusion SMS イベントゲートウェイとの通信を実行します。情報は、標準メッセージ送信、バイナリデータ送信、または複数の受信者向けのメッセージなど、やり取りの種類に応じて異なる構造体を持つ PDU (Protocol Data Unit) を交換することにより転送されます。
SMSC は保存および転送を実行するサーバーであるので、即座に配信できないメッセージを保持して、受信デバイスが利用可能になったときに配信を試行することができます。メッセージが配信のためサーバーに保持される時間は、SMSC プロバイダによって設定されます。たとえば、AT&T Wireless は 72 時間メッセージを保存します。72 時間が経過すると、未配信のメッセージは削除されます。ValidityPeriod フィールドを指定することにより、メッセージに異なるタイムアウトを設定することができます。またメッセージの registeredDelivery フィールドを使用して、メッセージが配信されるかのどうか、いつ配信されるのかを通知するよう SMSC に指示することもできます。
SMS 通信のセキュリティを確保することができます。SMSC とモバイルデバイス間の SMS メッセージトラフィックなどの音声およびデータ通信は、GSM 規格に準拠して暗号化されます。暗号化された通信セッションが開始される前に、モバイルユーザーの ID の認証も SMSC によって実行されます。ColdFusion と SMSC 間の通信についてセキュリティを確保する必要があります。通常は、SMPP 接続を使用した安全なハードウェアまたはソフトウェア VPN 接続を利用してセキュリティを実現します。
次の図は、モバイルデバイスと ColdFusion ゲートウェイ間の SMS パスを示しています。
SMS イベントゲートウェイを使用すると、ColdFusion は、通信キャリアまたは他の SMPP アカウントプロバイダの SMSC との間で、双方向 (トランシーバー) 接続を確立します。SMPP プロバイダにより、ユーザーのアカウントに対してアドレスが割り当てられます。このアドレスをイベントゲートウェイインスタンスに関連付けてください。アドレスは一般的に電話番号ですが、ほとんどのキャリアが、10 桁の数字を必要としない "短いコード形式" のアドレスをサポートしています。システム ID とパスワードを使ってプロバイダの特定の TCP/IP アドレスと通信するよう、ゲートウェイインスタンスの設定も行います。
メモ: ColdFusion MX SMS イベントゲートウェイは SMPP 3.4 の仕様に準拠します。この仕様は、www.smsforum.net/ の SMS Forum からダウンロードできます。
ColdFusion アプリケーションはメッセージを起動し、宛先となるモバイルデバイスの電話番号を指定することにより、SMS 対応デバイスにメッセージを送信できます。またはモバイルデバイスは、ゲートウェイインスタンスの電話番号を使用することにより、メッセージを ColdFusion リスナ CFC に送信できます。着信メッセージには、送信者の番号が含まれています。したがって、リスナ CFC は、モバイルデバイスによって送信されたメッセージに応答することができます。
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