アクセシビリティ

Adobe® AIR® 1.5.2 - Adobe AIR 開発者向けリリースノート

リリース日:2009 年 7 月 30 日

はじめに

このドキュメントには、AIR 1.5.2 ランタイム使用時の必要システム構成、インストール手順、既知の問題、その他の情報が含まれています。追加情報については、Adobe AIR 1.5.1 リリースノートを参照してください。リリースノートの内容に関するご要望、バグやその他の不備のご報告には、Adobe AIR のフィードバックフォームをご利用ください。

必要システム構成

Adobe AIR システムの現在の必要システム構成については、http://www.adobe.com/jp/products/air/systemreqs/ を参照してください。

AIR 1.5.2 の新機能

Adobe AIR 1.5.2 は Adobe AIR ランタイムおよび SDK のアップデートです。このアップデートによって、信頼性、互換性およびセキュリティが強化されます。このアップデートは、すべての AIR ユーザーにお勧めします。以前のバージョンの AIR 用に開発された AIR アプリケーションは、アップデートしなくても使用できます。

アプリケーションが証明書チェーンを使用して署名されている場合に、発行者 ID を表示する AIR アプリケーションインストーラーパネルが簡略化されました。

API の変更

  • AIR 1.5.2 より前のバージョンでは、フルスクリーンモードまたはフルスクリーンインタラクティブモードで Esc キーを押すと、フルスクリーンモードが終了していました。これを回避する方法はありませんでした。AIR 1.5.2 では、フルスクリーンインタラクティブモードの使用時に、1.5.2 名前空間を使用するアプリケーションは、KeyDown イベントをキャプチャして、そのイベントの preventDefault() メソッドを呼び出すことができます。この変更は、フルスクリーンインタラクティブモードにのみ影響します。フルスクリーンモードには影響しません。
  • AIR 1.5.2 より前のバージョンでは、埋め込まれた SWF コンテンツと HTML コンテナを透明なウィンドウに表示することはできませんでした。AIR 1.5.2 では、wmode の設定によって SWF コンテンツを表示することができます。
  • Windows と Mac OS でのネットワークのタイムアウトは 60 分になりました。
  • また、新しい API が追加されています。新しい AIR 1.5.2 の API とビヘイビアーを使用するには、アプリケーション記述子ファイルの名前空間を 1.5.2 に更新してください。名前空間を更新するには、xmlns 属性を以下のように変更します。
    xmlns="http://ns.adobe.com/air/application/1.5.2"
    • Capabilities.supports32BitProcesses および Capabilities.supports64BitProcesses - これらのプロパティは、システムが 64 ビットのプロセッサをサポートしているか、32 ビットのプロセッサをサポートしているかを示します。
    • LocalConnection.isPerUser - このプロパティは、LocalConnection オブジェクトが現在のユーザーにスコープされているか(true)、またはコンピューター上のすべてのユーザーからグローバルにアクセス可能であるか(false)を示します。このプロパティは、Mac OS 上で実行されているコンテンツにのみ影響します。その他のプラットフォームについてはこのパラメーターを無視してください。例えば、Windows と Linux 上のローカル接続は、常に per-user(LocalConnection.isPerUser が true)です。以前のバージョンでは、Mac OS 上のすべての LocalConnection オブジェクトにはグローバルスコープが設定されていました。セキュリティ上の理由により、以前のバージョンとの互換性を維持する必要がなければ、このプロパティは常に true に設定してください。将来のリリースでは、このプロパティのデフォルト値は true に設定される予定です。
    • System.disposeXML(xml:XML) - この静的なメソッドにより、XML オブジェクトが直ちにガベージコレクションの対象となります。このメソッドは、指定された XML オブジェクトのすべてのノード間の親子関係を削除します。このメソッドは、パラメーターを 1 つとります。それは、ガベージコレクションの対象となる XML オブジェクトです。このメソッドを使用して、XML オブジェクトに関連付けられたメモリが効率的に廃棄されるようにします。

バージョン情報

WebKit バージョン

AIR 1.5.2 には、WebKit バージョン 34190 が含まれています。

最新の Flash Player プラグイン

AIR 1.5.2 には、HTML に埋め込まれた SWF コンテンツを表示するときに使用される Flash Player プラグインの更新バージョン(10.0.32)が含まれています。詳しくは、http://www.adobe.com/support/documentation/jp/flashplayer/releasenotes.html を参照してください。

修復されたバグ

バグ番号 バグのタイトル
1886742 透明なウィンドウで HTML コンテナ内の SWF が表示されない
1636197 URI スキーマブラックリストのセキュリティ違反エラーメッセージが役に立たない
1723172 mx:HTML と backgroundAlpha="0.0" を使用して画像を読み込もうとするとクラッシュする
1861655 HTMLLoader:designMode="on" の場合に、Tab キーが IFrame で機能しない
2252011 マウスがサブ画面にあるとき、Event.USER_PRESENT がフルスクリーンで始動しない(バージョン 1.5 で発見されたバグ)
2259823 検索の実行後、アプリケーションをしばらく実行したままにしておくとメモリの使用量が徐々に増大する
2268900 FLVRender が LocalConnection で処理されているときに AIR アプリケーションが無効になる
2269282 Mac OS:「feed://」という URI ハンドラーでブラウザーから起動した場合、InvocationEvent が送出されない
2274721 アイドル状態のときに、HTMLLoader で 4KB のブロック単位でメモリリークが発生する
2276388 特定の Web サイトで対話的に操作しているときに HTMLLoader がハングする
2277278 Array プロトタイプのクラスのプロパティを変更するとファイルシステム API が壊れる
2277760 共有ライブラリオーディオが AS2 loadee で再生されない
2277942 Mac OS:データベースからデータを読み取り中にクラッシュする
2289402 Mac OS:NativeMenuItem コールバックが停止する
2290241 CSS:レイアウト要素内の <span> などの line-height スタイルが inline-block として表示されるとき、自動で設定される値(1.2*FontSize)よりも小さい値を設定できない
2294042 navigateInSystemBrowser が true のとき、URL エンコードされたリンクターゲットの場所の URL が再度エンコードされる
2295761 Mac OS:Mac OS 10.4 で、HTML 内の SWF でメモリリークが発生する
2298258 ステージがウィンドウの左上部にアンカーされていない場合、メニューが正しくない位置に表示される
2300053 チャットウィンドウを開くと Raptr アプリケーションがクラッシュする
2308203 遅延関数(例えば setTimeout を使用)で、Calling air.NativeApplication.nativeApplication.exit() を Ext.air.NativeWindow extjs フレームワークコードと組み合わせて呼び出すと、JSObjectDead() エラーがスローされる
2309222 Mac OS 10.4 のみ:サブメニューに重複しているアイテムがあるとアプリケーションがクラッシュする
2313206 JIRA FP-599 URLLoader を使用して XML を読み込むときにメモリリークが発生する
2313842 WebKit JavaScriptCore 表現の制限が深すぎる
2323252 Mac OS:システムクロームに NativeWindow.startResize() があると、ウィンドウボタンが移動する
2328124 Mac OS:Japanese_AIRappInstall_Only AIR アプリケーションのインストール時に UI が途切れる
2328129 Windows:German/Dutch_AIRappinstall_Only AIR アプリケーションのインストール時に UI が途切れる
2338981 インストールエラーのダイアログ「このアプリケーションには、ご使用のシステムでは使用できない Adobe AIR へのアップデートが必要です」に、「閉じる」ボタンのフォーカスがない
2349506 Keydown イベントによって Cancelable が TRUE と返される
2351299 Mac OS:ショートカットキーの Command + H(アプリケーションを隠す)がスウェーデン語版でのみ機能せず、Command + G で代用される
2358045 HTML ドロップダウンウィジェットのドロップダウンメニュー付近に空白の領域がある
2359662 Mac OS:17 個の jpg 画像を繰り返し読み込むとプライベートメモリのサイズが 400 MB に増加する
2360051 Mac OS:初回のインストールの後に一旦アンインストールしてから、もう一度ランタイムインストーラーを起動すると、エラーが発生する(ランタイムの 2 回目のインストールに失敗する)
2360280 Mac OS:アプリケーションで Command + W を押してもドロップダウンメニューが閉じない
2360309 ファイルへの同期リソースの読み込み:URL にクエリが含まれていると、プロトコルによってランタイムがクラッシュする
2363409 Windows:右クリックしてコンテキストメニューを表示すると、~MenuItemObject() でクラッシュが発生し、アプリケーションが終了する
2364483 デバッグモード(ADL)で実行中に mm.cfg のみが考慮される
2292364 Linux:autoconfiguration URL によって構成されたプロキシ設定が AIR に使用されない
2302874 Linux:ネイティブウィンドウにアプリケーションアイコンが表示されない
2321932 Linux:アプリケーションインストーラー AIR ファイルへの相対パスを指定して AIR アプリケーションをインストールしようとすると、エラー #2004 が表示される
2327127 Linux:Ubuntu904 アプリケーションのデスクトップアイコンが正しく作成されない。ショートカットアイコンをダブルクリックすると警告が表示される
2327818 Linux:Time100 アプリケーションが起動時にクラッシュする
2327987 Linux:ファイルの読み取りと書き込みには、32 ビットシステムコールではなく 64 ビットシステムコールがファイルシステム API で使用される必要がある
2328975 Linux:ランタイムをアンインストールしてから AIR アプリケーション(およびランタイム)をバッジインストールしようとしても機能しない
2331233 Linux:Kubuntu 9.04 - tweet ウィンドウを最小化した状態で「connect」をクリックすると、Twhirl がちらつき始め、デスクトップがハングする
2331325 Linux:XFCE デスクトップでアプリケーションをアップデートするとクラッシュする
2332043 Linux:sudo としてアプリケーションを起動している場合にアプリケーションをアップデートするとクラッシュする
2332213 Linux:アプリケーションを XFCE 上のファイル形式のデフォルトハンドラーとして設定しようとすると、そのアプリケーションがクラッシュする
2332959 Linux:AIR アプリケーションを root アカウントで起動すると、アプリケーションのアップデートがクラッシュする。標準のユーザーアカウントでアップデートを実行するとクラッシュしない
2332983 Linux:アプリケーションインストーラーウィンドウツールバーのデフォルトの AIR アイコンが表示されない
2333966 Linux:Openbox - インストールダイアログの上部とデフォルト座標で表示されるすべての AIR アプリケーションは、システムトレイの背後に表示されるため一部が欠ける
2336460 Linux:Compiz がオンになっていると、新しいウィンドウがネイティブウィンドウからフォーカスを横取りする
2338069 Linux:Clipboard_AIR:file list_KDE のみ:デスクトップや他の場所からファイルをコピーするとき、「air: file list」形式のクリップボードパネルが機能しない
2338200 Linux:intermittent - Twhirl が起動時にクラッシュする
2340313 Linux:openSUSE 11 Adobe AIR のアンインストーラーエントリが openSUSE KDE ディストリビューションに存在しない
2340334 Linux:openSUSE 11 AIR アプリケーションのショートカットが、openSUSE 11.1 - KDE 上のアプリケーションランチャーに追加されない
2340350 Linux:Ubuntu710 TweetDeck を 1 日使用すると規則性なくクラッシュする
2341037 Linux:browseForSave ダイアログから selectEvent のターゲットプロパティが送出された場合、brosweForMultipleDailog が呼び出された後に、selectEvent のターゲットプロパティが正しいファイルオブジェクトをポイントしない
2342328 Linux:Flash コアコンポーネントの選択後に TourDeFlex がクラッシュする
2353099 Linux:証明書ストアの置き換えロジックおよび新しい aucm が統合される
2355209 Linux:Fedora11 xterm をインストールした後でも、ランタイムが最新リリースの Fedora にインストールされない
2358220 Linux:KDE:最小化してシステムトレイに収納する機能を持つすべてのアプリケーションで、最小化したアプリケーションを一旦システムトレイに収納した後、元の大きさに復元できない
2362491 Linux:SWF 編集コントロールで中央のマウスボタンをクリックしてペーストしようとしても、テキストをペーストできない

既知の問題

Windows 上でのサイドカーインストール

以前のバージョンの AIR ランタイムが既にインストールされていて、バンドルされた AIR ランタイムのインストーラーがリムーバブルメディアのルートに置かれていない場合、バンドルされた AIR ランタイムのインストールをリムーバブルドライブまたは CD/DVD から実行すると、問題が発生する可能性があります。この問題を回避するには、サイドカーインストーラーファイルを必ずリムーバブルメディアのルートに展開するようにします。

Mac OS 10.5.7 におけるカスタムルート証明書

ユーザーが手動でカスタム認証局(CA)を Mac OS 10.5.7 にインストールし、その後にその CA から発行された証明書を使用して署名された AIR ファイルをインストールしようとすると、インストーラーダイアログボックスに発行者名が表示されないことがあり、証明書が確認されません。この OS に固有の問題は、すべてのバージョンの AIR に影響します。Apple のサポート技術情報サイトの http://support.apple.com/kb/TS2747* の記事には、この問題と同種の問題が取り上げられています。この記事で紹介されている次のコマンドラインを使う方法で CA をインストールすると、証明書は確認され、発行者名が表示されます。
sudo security add-trusted-cert -d -k /Library/Keychains/System.keychain /path/to/ca.crt

HTML 透明オーバーレイ

WebKit の現在のバージョンでは、Google Maps に関連付けられている可能性がある透明なオーバーレイが正しく表示されません(GPolyline の透明度設定が失敗します)。この問題を回避するには、HTMLoader オブジェクトの userAgent プロパティの値を「AppleWebKit」以外に変更します。これにより、Google Maps からのクライアント検出コードが、オーバーレイのレンダリングで最後に使用されたコンピューター(サーバーレンダリング)に切り替わります。

暗号化されたローカルストア

Linux 上の暗号化されたローカルストアに関する問題のトラブルシューティングについては、http://kb2.adobe.com/cps/492/cpsid_49267.html* を参照してください。

Adobe AIR のインストール

詳しくは、AIR 1.5.1 リリースノートまたは http://go.adobe.com/kb/ts_kb403150_en-us* を参照してください。

Linux

  • 64 ビット版 Linux は正式にサポートされていませんが、32 ビット版の依存関係ファイルを 64 ビット版 Linux にインストールすることで、Adobe AIR が動作するようにすることができます。詳しくは、http://kb2.adobe.com/cps/408/kb408084.html* を参照してください。

AIR アプリケーションのインストール

詳しくは、AIR 1.5.1 リリースノートを参照してください。

ヒントとテクニック

Linux

  • バイナリインストーラーをダウンロードして、インストールの前にそのバイナリインストーラーに実行権限を付与します。これには、次の 2 つの方法があります。
    • ダウンロードしたインストーラーファイルアイコンを右クリックして「プロパティ」を選択し、実行権限を設定します。
    • ターミナルを開き、「chmod +x 」と入力してインストーラーに実行権限を付与します。
  • インストーラーに実行権限を付与した後は、次のように操作します。インストーラーファイルをダブルクリックして起動した後、エラー(Ubuntu 904 など)が表示された場合は、インストーラーファイルのファイル名「AdobeAIRInstaller.bin」から .bin を削除し、もう一度ダブルクリックして起動します。
  • インストールエラーログを生成します。
    • ランタイムのインストール時にエラーログを生成する方法については、http://kb2.adobe.com/cps/403/kb403123.html* を参照してください。このページを読むことで、問題を絞り込むことができます。
  • Adobe AIR および AIR アプリケーションはネイティブアプリケーションとしてインストールされます。したがって、パッケージマネージャーで以下のいずれかを使用してアンインストールできます。
    • sudo rpm -e
    • sudo dpkg -P
  • また、コマンド「/usr/bin/AdobeAIRInstaller.bin 」を使用して AIR アプリケーションをインストールすることもできます。現時点では、相対パスを使用すると動作しません。
  • Adobe AIR をインストールした後に、.air ファイルをダブルクリックしても AIR アプリケーションインストーラーが起動しない場合は、一旦ログアウトしてから、再度ログインする必要があります。この問題は、一部の古いディストリビューションで発生します。
  • コンピューターをクリーンアップし、新たにインストールし直す場合は、ルートと現在のユーザーのホームディレクトリにある .adobe フォルダーおよび .macromedia フォルダーを削除してください。さらに、ホームディレクトリ内にある .appdata フォルダーも削除してください。
  • Adobe AIR ランタイムのインストール時にログを生成するには、ユーザーのホームディレクトリに空の .airinstall.log ファイル(touch.airinstall.log)を作成します。何らかの問題についてユーザーフォーラムに報告する際には、このファイルも一緒に提出してください。
  • AIR アプリケーションのインストール時にログを生成するには、ユーザーのホームディレクトリに空の .airappinstall.log ファイル(touch.airappinstall.log)を作成します。何らかの問題についてユーザーフォーラムに報告する際には、このファイルも一緒に提出してください。

Adobe AIR SDK

AIR SDK を Flex SDK で使用する方法については、AIR 1.5.1 リリースノート を参照してください。

Linux

  • 必要となる Sun Java/JRE の最小バージョンは 1.5 です。