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富士通とアドビ システムズが、
次世代新聞組版ソフトウェアの開発で協業

NewsML対応、自動レイアウトにより、最新ニュースを素速く効率的に読者に提供

【2004年2月5日】

富士通株式会社(本社:東京都港区、社長:黒川 博昭、以下富士通)とアドビ システムズ インコーポレーテッド(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、社長兼CEO:ブルース チゼン、以下アドビ システムズ)は本日、1999年5月に締結した新聞制作システムの開発に関する提携を拡大し、このたび新たにXML(注1)に対応した次世代新聞組版ソフトウェアの開発で協業することを発表しました。本ソフトウェアは、自動レイアウト機能の拡充と、次世代ニュース配信フォーマット「NewsML」(注2)への対応により、表・図・グラフなど読者に訴求力のあるニュース素材を自動で適切にレイアウトできます。また、通信社から配信されるニュース素材の効率的な活用により、新聞制作の省力化・スピードアップと、Webや携帯電話などへの多メディア展開が図れ、読者サービスを大幅に向上できます。本ソフトウェアは、富士通より2004年6月頃の提供を予定しています。

近年、新聞業界では、ニュース媒体の多様化を背景に、文字だけでなく、写真・表・グラフなどのニュース素材を効率的に活用し、新聞紙面はもとより、Web・携帯電話・テレビなど複数のメディアにリアルタイムに展開するニーズが高まっております。加えて、出来るだけ最新のニュースを紙面に掲載するために、いかに制作工程を効率化し、作業時間を短縮するかという点で、ITに対する期待も大きくなっています。また、上記の課題を解決する上で、業界の新しい動きとして「NewsML」が注目されています。社団法人共同通信社では昨年末より加盟の新聞社等にNewsML形式でのニュース配信を開始しています。

このような状況を踏まえ、富士通とアドビ システムズは、1999年5月に合意した新聞制作システムの開発に関する提携(注3)を拡大し、新聞業界の新しい流れを先取りしたXML対応の次世代新聞組版ソフトウェアの開発で協業することといたしました。両社は、相互の技術・ノウハウを結集して、本ソフトウェアを開発するとともに、今後も、お客様起点の立場で最先端の新聞制作システムを継続的に提供していくことで、ITの観点から新聞業界の発展に貢献してまいります。

(注1)XML(eXtensible Markup Language):
異なるシステム間でデータ交換することを目的として、国際的に標準化されたデータフォーマット。「タグ」と呼ばれる記号と文字でデータを囲むことにより、構造化を実現して、システム間のデータ交換を容易にしています。
(注2)NewsML:
ニューズエムエル。XMLをベースにした、ニュース交換のためのフォーマット言語。新聞社や通信社が、記事や写真などのニュース素材を効率的に扱うことを目的としています。NewsMLは、2000年に国際新聞電気通信評議会(PTC)で標準化され、日本でも、2001年、社団法人日本新聞協会(NSK)が新聞各社と共にNskNewsMLとして標準化しました。
(注3)開発に関する提携: 
オープン時代における新聞制作システムで、「Adobe® Photoshop®」(注4)を組み込んだ、画像処理を中心としたシステム開発における協力関係について合意。
(注4)Adobe Photoshop:
アドビ システムズのデジタル画像編集ソフトウェア。プロフェッショナルスタンダードとして、最高品質のグラフィックス制作を実現し、世界中の様々な現場で広く採用されています。


【富士通とアドビ システムズの役割】
1. 富士通は、同社の提供する新聞制作システムに、アドビ システムズの「Adobe InDesign®」(注5)、「Adobe Illustrator®」(注6)を組み込み、新聞組版に必要なソフトウェア開発を行います。また、同社は、本ソフトウェアによる新しい組版処理に加えて、「画像処理」等の機能を1台に集約し、XML環境で連携されたオールインワン端末を提供いたします。これにより作業の一層の効率化・高速化が実現できます。
2. アドビ システムズは、富士通に対し「Adobe InDesign」「Adobe Illustrator」の提供を行います。また、富士通の開発部門に対して、「Adobe InDesign」「Adobe Illustrator」の最新技術情報の提供や、独自の開発者向け技術研修・技術教育の開催、技術的Q/A対応などを行うことで、富士通のソフトウェア開発を支援します。

富士通とアドビ システムズは、各種展示会におけるプロモーションを共同で実施する他、各種セミナーなどを開催します。

(注5)Adobe InDesign:
アドビ システムズ社のXMLに対応した組版ソフトウェア。プロフェショナルのためのレイアウト機能とデザイン環境を実現し、The New York Times Companyをはじめ、海外の多くの新聞社で採用されています。
(注6)Adobe Illustrator:
印刷、Web、その他あらゆるメディアに向けた最高品質のグラフィックを作成するためのベクトルグラフィックソフト。デザイナーから企業に至るまで幅拾い分野で利用、採用されています。


【次世代新聞制作ソフトウェア概要】
富士通は、1981年より新聞制作システム「PRESS/F」を提供し、これまでに30社に採用いただき、新聞業界特有の日本語組版、文字フォントの扱いなどについて独自のノウハウを蓄積してきました。また、XMLについては、2001年に社内に部門横断組織を設置し、以来、国内トップレベルの技術力を誇っています。アドビ システムズは、世界で初めてDTPという新たな市場を米国で築き、業界のデファクトスタンダードとなるソフトウェア・ソリューションの提供を通じて、パブリッシングソリューションを拡充してきました。この次世代新聞制作ソフトウェアは、富士通の新聞業界に関する長年のノウハウ、XML技術、システムインテグレーション力に、アドビ システムズの先進DTP技術を融合させた製品となります。本ソフトウェアでは、以下の機能の提供を予定しています。

1. 表・図・グラフデータの新聞自動組版処理による作業時間短縮
これまでのテレビ欄、ラジオ欄、天気予報欄のようなテキストベースで構成されたデータのみならず、スポーツ結果や選挙の開票結果の表・図・グラフなどのデータについても自動的に適切な体裁に組版処理ができるようになります。これにより、表・図・グラフなどのデータに対し、手作業の多かった作業工程を大幅に削減でき、これまで降版間際で掲載を断念せざるをえなかったニュース素材の紙面への反映が可能になります。

2. NewsML活用による配信ニュース素材の効率的活用、多メディア展開を実現
通信社が配信するニュース素材を効率的に活用することで、新聞制作の省力化・スピードアップ、Web・携帯電話などへのリアルタイムな多メディア展開が実現できます。従来、通信社からのニュース速報を新聞やその他のメディアに反映させるまでには、各々のメディアごとに個別で編集していました。しかし、NewsMLの活用により、通信社からのニュース速報を、新聞社がリアルタイムに取り込み、一連の編集作業だけで、同時に多メディアに反映することが可能になりました。これにより、新聞紙面のみならず、放送局や個人向け携帯電話などへのニュース速報の提供が可能になります。

3. 新聞社間や、異なるシステム間での容易なデータ連携を実現
新聞新聞社や通信社が扱う記事や写真などのニュース素材向けに、「NewsML」と、<見出し><記事種別><使用メディア><解説>などの「新聞組版タグ」を富士通が融合させました。これにより、新聞社間や異なるシステム間で、組版形式でのデータ交換が容易になり、共同企画・編集記事における各社の作業負担が軽減されます。

アドビ システムズ社について
アドビ システムズ社は、人々のそして企業間のコミュニケーションをより豊かにするために、業界をリードするデジタルイメージング、デザインならびにドキュメント技術のプラットフォームを、一般ユーザ、法人ユーザおよびクリエイティブプロフェッショナル向けに提供しています。アドビ システムズ社の2003年度の売上は10億米ドル超でした。アドビ システムズ 株式会社はその日本法人です。詳細な情報は、Webサイトhttp://www.adobe.co.jp/でご覧いただけます。

【関連ホームページ】
http://jp.fujitsu.com/ (富士通株式会社)
http://www.adobe.com/ (アドビ システムズ社)
http://www.adobe.co.jp/ (アドビ システムズ 株式会社)