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アドビ システムズがRAW画像データの
統一規格Digital Negative(.DNG)を発表

RAWファイルを、.DNGフォーマットに変換するコンバータの無償ダウンロード開始

各種デジタルカメラで撮影されたRAW画像データを、より扱いやすく、
アーカイブに適した.DNGフォーマットに変換

【2004年9月28日】

アドビ システムズ 株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:石井 幹)は、本日アドビ システムズ社から発表された統一規格「Digital Negative(デジタルネガティブ、以下.DNG)」に、デジタルカメラRAWデータを変換する「Adobe® DNG Converter (アドビ DNGコンバータ)」を本日より同社のWebサイト(http://www.adobe.co.jp/products/dng/)で無償ダウンロード提供すると発表しました。

RAWファイルとは、カメラ内部での付加的な処理が施される前のカメラのセンサーが捉えた実際のピクセルデータを持つファイルで、その高い柔軟性と品質により、ここ数年人気が高まっています。しかしRAWファイルに関しては今日まで標準的なフォーマットが存在せず、カメラメーカーの間だけでなく、カメラ機種によっても異なるのが実情でした。.DNGは、さまざまなカメラからの情報を単一のフォーマットで保存する方法により、この問題を解決しています。

株式会社 電画代表/電塾塾長 早川 廣行氏は次のように述べています。「写真業界では高画質を維持できるRAWデータ撮影が当たり前になっていますが、現状カメラごとにその形式が異なるために、それぞれの展開ソフトが必要となる不便さは勿論、画像のアーカイブを考えたときにも、将来にわたってそのファイルを開くことができるのかという不安をぬぐい去ることはできません。今後RAWデータを扱うユーザが増えれば増えるほど、統一したフォーマットによる、信頼できる、オープンでシンプルなワークフローがスタンダードとして求められることでしょう。今回、写真業界標準の画像処理ソフトAdobe Photoshop®の開発元であるアドビ システムズ社が、はじめてこの問題を提起し具体的なソリューションを率先して提供したことは意義深いものであると思います。今後もこのようなデジタルイメージを扱うユーザのメリットを考えた提案に期待しています。」

National Geographic Magazine Environment & Technology編集委員 Dennis Dimick氏は次のように述べています。「National Geographicは、その質の高い印象的な写真にあふれた出版物として世界的に知られています。RAWファイルはデジタル写真の標準となりつつあり、われわれは編集と制作のワークフローにRAW画像を組み込むことができるシステムを構築中です。一般に公開され、普遍的なRAWファイルフォーマットを提唱するアドビに拍手をおくりたいと思います。そしてデジタルカメラメーカーがこのフォーマットを標準オプションとして、カメラの設定にAdobe RGBの色空間が搭載されたように、デジタルカメラに搭載してくれることを望んでいます。」

アドビ システムズ社 デジタルイメージングおよびビデオ製品担当上級副社長 ブライアン ラムキン(Bryan Lamkin)は次のように述べています。「フォトグラファーやクリエイターは、デジタル画像を思いのままにコントロールするためにRAWフォーマットを使用したワークフローへの移行を進めています。しかしクライアントや出版社はRAWファイルの統一フォーマットがないことに悩んでおり、また今日のRAWフォーマットが10年後もサポートされているかどうか、誰も確信を持つことができません。当社は顧客から、RAWファイルに関する統一された公開フォーマットに対する要望を受け、それが本日発表した.DNGに結実しました。」

フォトグラファーが画像を長期に渡って保存する場合には、JPEGやTIFFではなく、修正されていない純粋な画像情報であるRAWファイルで保存することを望みます。しかし現在のRAWファイルは、一般にその内容が明確に文書化されておらず、また特定のカメラ機種に依存するために長期にそのフォーマットのサポートが保証されないというリスクを抱えており、長期の保存には適していません。これに対し、統一され、文書化された内容が公開されている.DNGでは、将来にわたってデジタル写真がオリジナルの状態のまま保存されることが保証されます。また、この新しい.DNGフォーマットは、さまざまなカメラ機種で撮影されたRAW画像を使ってプリントし、様々な媒体への展開が要求されるプロジェクトを進めなければならない出版社やクリエイティブ プロフェッショナルユーザのワークフローをシンプルにします。

従来の基準をベースにした新しい規格

.DNGは、既に広く使用されている規格であり、カメラメーカ各社のRAWフォーマットの基盤となっているTIFFフォーマットをベースにしています。.DNG規格の最大の魅力は、カメラと設定に関する詳細な情報を含むメタデータにあります。この情報に基づき.DNG互換ソフトウェアやハードウェアは、新しく発表されたカメラにもそのまま対応することができます。この新しいファイルフォーマットは異なるRAWフォーマットを統合し、オリジナルのRAWファイルの画像やそれに付随するメタデータをそのまま保存することができます。.DNG規格は非常に柔軟に設定されているため、各カメラメーカーは今後も継続して各メーカー独自のメタデータフィールドを追加していくことができます。

.DNGの全ての規格はアドビ システムズ社のWebサイトに掲載しており、法的な制限やロイヤリティが発生することなく無償で利用することができ、デジタルカメラやプリンタ、ソフトウェアなどに.DNG規格を採用することができます。この.DNG規格を採用することにより、新しいフォーマットを開発する必要がなくなり、製品開発や品質テストがシンプルになるだけでなく、Adobe Photoshop CSやAdobe Creative Suiteといったツールで新しいカメラのRAWフォーマットが即対応されることが約束されます。なお、本日、無償ダウンロード提供の開始を発表したCamera Raw 2.3 プラグインにより、Adobe Photoshop CSにおける.DNG規格への対応が即可能となります。

アドビ システムズ社について
アドビ システムズ社は、人々と企業のコミュニケーションをより豊かにするために、業界をリードするデジタルイメージング、デザインならびにドキュメント技術のプラットフォームを、一般ユーザ、クリエイティブプロフェッショナルおよび法人ユーザ向けに提供しています。アドビ システムズ社の2003年度の売上は12億米ドル超でした。
アドビ システムズ 株式会社はその日本法人です。詳細な情報は、Webサイトhttp://www.adobe.co.jp/でご覧いただけます。