PDFファイルのテキストを墨消しする方法

PDFファイルのテキストを墨消しする方法
機密情報をPDFファイルからすばやく墨消ししたり永久に削除する方法を、手順を追ってご説明します。

PDFは、オンラインで最も共有しやすい形式のファイルのひとつで、すばやく安全に、かつ簡単にファイルを開いて読むことができます。しかし、ファイルに機密情報が含まれていて、他の人と共有したくないときもあります。その場合、全部を書き直す代わりに、かんたんにテキストを黒く塗りつぶすことができます。PDFファイル上で機密性の高いテキストを削除する方法を学びましょう。

PDFファイルのテキストを墨消しする事例

機密情報が含まれていたり、ファイル内の特定の部分に注目してもらいたい場合に、テキストを墨消しすることがあります。たとえば、会社の沿革が書かれた重要なファイルを、新入社員と共有しなくてはならない場合があります。しかし、そこには、会社に長く勤務している人とのみ共有すべき企業秘密が含まれているとします。その場合、PDFの該当テキスト部分を墨消ししておくのがよいかもしれません。

また、新しい身分証明書を手に入れ、ご自分の新しい写真を友人や同僚に見せたいと思うこともあります。その場合、PDF上のテキストを墨消しして個人情報を隠すことができます。同様に、テスト勉強に励む生徒を助けたい教師の方が、解答部分を墨消ししたテストの答案を生徒に配ることもあるでしょう。機密情報が漏れないようにするために、そのほかにもいろいろな場合に、PDF内でテキストの墨消しが使われます。

テキストの「墨消し」と「機密情報の削除」の違い

機密情報を削除と、テキストの墨消しは厳密には、意味が違います。機密情報の削除には、黒塗り、ぼかし、削除、その他の手段が使用されます。テキストの墨消しは、機密性の高いテキスト情報を隠すための方法のひとつです。

PDFファイル上で確実に機密情報を削除する

機密情報を隠したいときに黒いマーカーを使ったり、フォントの色を変えるなどは、情報を隠す目的上、確実とは言えません。しかし、Adobe AcrobatのPDF上での機密情報の削除は、確実です。PDFファイルで機密性の高いテキスト情報を削除すると、ファイルの受信者は消された情報を見ることが絶対にできません。機密情報を削除したPDFファイルが保存されると、非表示の情報はずっと非表示です。

オンラインの墨消しツールを使って機密情報を黒く塗りつぶすケース

PDFファイル内の情報を墨消ししたい、あるいは編集して隠したい場面は多々あります。たとえば、ビジネスファイルにまだ他のチームメンバーと共有する準備ができていない機密データが含まれていることがあります。または、メールアドレス、住所、電話番号、さらにはマイナンバーやクレジットカード情報など、個人情報が掲載されているファイルもあるかもしれません。

Adobe Acrobat Proで墨消しする方法

Acrobat Proでの墨消しは、以下の手順で行えます。

  1. Acrobat で PDF を開き、次のいずれかの操作を行います。
  1. 以下のいずれかの操作で、削除する項目をマークします。
  1. 「名前を付けて保存」ダイアログが表示されます。ファイル名と場所を指定します。接尾辞「_Redacted」がファイル名に追加されます。元のファイルを上書きしたくない場合は、別の名前を付けたり違う場所を指定してファイルを保存します。

こちらのAcrobatを使ってPDFを墨消しする方法に関する記事ではスクリーンショットを用いて解説しています。

墨消ししたテキストを元に戻す方法

Acrobatで墨消ししたテキストは、墨消し後にファイルを保存していない場合に限って以下の手順で元に戻すことができます。

  1. 画面上部の「編集」タブをクリックします。
  2. 「テキストと画像を墨消し」を選択します。
  3. 墨消しを削除します。

PDFファイルのテキストを墨消しするその他の方法

モバイル、Mac、PCなど、異なるプラットフォームでテキストを削除する方法をお探しですか?役立つ資料を、以下に共有します。