
Adobe Illustratorを駆使して、かわいらしくもどこか懐かしい、ポップなイラストレーションを手がけるREO spikeeさん。オブジェクトを重ねて作り上げるIllustratorイラストレーションには、シンプルな構成と多彩な表現の両立が欠かせません。それを叶える効率&表現力アップな機能が、ひとつのオブジェクトに自由にグラデーションポイントを設定できるIllustratorの「フリーグラデーション」です。
「フリーグラデーション」で描き出す豊かな色彩、そしてそのイラストレーションを効果的に伝えるプレゼンテーションをAdobe XDを使って作り上げる、REOさんのイラスト作成&プレゼンテクニックをご紹介します。
“XDはプロトタイピングからプレゼンにも使える万能ツール”

Illustratorで色彩に深みを
→ XDで“伝わる”プレゼンテーションに
「夏をテーマに‘80sテイストのイラストを描くことが多いのですが、フラットな塗りとグラデーションを組み合わせて、光の表現を描画モードを使って加えて仕上げています。どうしてもオブジェクトが増えてしまうのでひとつの塗りで複雑な色を表現できるフリーグラデーションなら効率的に作業ができますよね。
XDはデザインイメージやイラストをすぐに共有してコミュニケーションすることができるので、WebやUIデザインだけでなく、プレゼンテーションやポートフォリオ提出にも使えます。たとえば、時間ごとに変化するイラストを伝えたいとき、XDでアニメーションにするだけで伝わりやすさが上がります。発想次第でできることがどんどん増えていく、クリエイティブの可能性に満ちたツールだと思います」(REO)

1. Illustratorのグラデーションパネルで種類を「フリーグラデーション」に設定すると、オブジェクトに複数のポイントを設定できます

2. イラストのプレゼンテーション用共有イメージをXDで作成。XDを使うとプレゼンテーションをより動的に、わかりやすく伝えることができます

3. 作成したイメージはリンクURLを送ることでチーム内で即座に共有。レビュー機能でコメントしあうことで工程をよりスピーディに

「グラデーションは光の表現には欠かせない機能なのですが、複雑な光の表現になるとオブジェクトの数がどうしても増えてしまいます。でもひとつのオブジェクトにいくつものグラデーションのポイントを設定できるフリーグラデーションなら、シンプルなデータのまま多彩な表現ができるのがうれしいですね。リアルな人物イラストを描くときにも髪や肌をより自然に仕上げられます」(REO)

「普段はXDをWebやUIのデザインに使用していますが、プロジェクトの全体像をひと目で俯瞰できるのがXDの一番いいところですね。とにかくすぐにプロトタイピングができて、トランジションや自動アニメーションの設定もかんたんなので、イラストやグラフィックデザインのプレゼンをより魅力的に変えることもできますし、意図やイメージも伝えやすくなります。共有・レビュー機能のおかげでチーム内のコミュニケーションも取りやすいのも魅力です」(REO)

イラストレーター / デザイナー
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