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AIで画像・写真をカンタン高画質化!無料アプリで画質を良くする方法

AIで画像・写真をカンタン高画質化!無料アプリで画質を良くする方法
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「スマホで撮った写真のピントが合っていなかった」

「お気に入りの画像を拡大すると画像がぼやけてしまっている・・・」

そんな時は、スマホで使える無料の画像編集アプリ「Adobe Photoshop Express」で画像を高画質化しましょう。

調整バーを動かすだけの直感的な操作で、ぼやけた画像を明るくシャープに加工できます。

なお、画像を拡大しても鮮明に見えるように高画質化したい場合は、PCで使える画像編集アプリ「Adobe Photoshop」がオススメです。

AIを使ってワンクリックで高画質化でき、難しい操作は不要です。

この記事ではこれら2つのアプリを使って、画像を高画質化する方法をご紹介します。

以下を参考に、作業するデバイスや加工したい内容に応じて、使うアプリを選んでみてください。

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●スマホアプリ「Photoshop Express」の特長

  • 無料で使える
  • スマホで画像を加工できる
  • 「露出」や「シャープ」の機能を使って見た目を調整できる
  • 画像を拡大しても鮮明に見えるように解像度を上げるといった加工はできない
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●PC向けアプリ「Photoshop」の特長

  • 有償のプランを契約すると使える
  • PCで画像を加工できる
  • AIで画像の解像度を上げ、画像を2~4倍に拡大しても鮮明に見えるよう加工できる
  • AIを使って、古い白黒写真をカラー化したり、画像の背景を拡張したりできる

1.無料のスマホアプリ「Photoshop Express」で画像を高画質化する方法

スマホ用画像編集アプリ「Photoshop Express」

Photoshop Express」は、スマホで手軽に画像編集ができるアプリです。

世界中のクリエイターに使われているPC向け画像編集アプリ「Adobe Photoshop」を提供するアドビ社が開発しており、画像編集のための機能が豊富に備わっています。

例えば、無料で100種類以上のフィルターを使って画像を加工できるほか、不要な要素の除去や背景色の変更などもカンタン。

さらに、背景の合成や被写体の変形といった高度な編集も可能で、スマホひとつでプロのような画像編集ができるのが特長です。

ここではPhotoshop Expressを使って、ピンぼけした写真をシャープに見えるよう加工する方法を解説します。

女性の横顔の写真を、Photoshop Expressを使って加工した結果

【手順1】画像をアップロードする

まずは以下のリンクから、お使いのスマホにあわせてPhotoshop Expressのアプリをインストールしてください。

【iOS】App Storeで「Photoshop Express」を無料インストールする

【Android】Google Playで「Photoshop Express」を無料インストールする

アプリをインストールしてログインしたら、画面上部の「フォトエディター」をタップし、画面下部の「ライブラリ」を選択します。

アプリにログインし、画面上部の「フォトエディター」をタップし、画面下部の「ライブラリ」を選択する

「その他の写真項目を追加選択」をタップし、スマホに保存している写真から、加工したい写真を選びましょう。

「最近の項目」または「最後に追加した項目」で加工したい写真をタップすると、編集画面に移動します。

「最近の項目」または「最後に追加した項目」で加工したい写真をタップする

【手順2】写真を明るくシャープにする

被写体の輪郭をシャープにするためには、以下のように操作します。

1.画面下部の「調整」をタップする

2.右にスクロールして「シャープ」の項目を調整する

調整バーを右に動かすと輪郭がくっきりするので、画像を見ながら好みの見た目になるよう調整しましょう。

画面下部の「調整」から「シャープ」の項目を選び、バーを動かして調整する

これだけでも輪郭がくっきりします。

さらに見た目を調整したい場合は、同じ「調整」メニューにある以下の項目を調整してみてください。

・輝度ノイズを低減:表面のザラザラ感を抑えて、見た目を滑らかにする

・カラーノイズを低減:不自然な色の斑点を抑えて、見た目を滑らかにする

・露光量:全体的に明るくする

・コントラスト:陰影をハッキリさせる

・自然な彩度:色の鮮やかさを強調する

「シャープ」だけではなく「輝度ノイズ」や「露出」を調整すると写真がより明るくザラザラ感がなくなる

調整が終わったら、画面右上の下向き矢印のアイコンをタップして、スマホに画像を保存しましょう。

画面右上の下向きの矢印をタップすると画像を保存できる

これで加工は完了です。

なお、画像の一部分を消したい場合は、画面下部にある「修復」をタップし、該当箇所を塗りつぶすときれいな見た目のまま削除できます。

画面下部にある「修復」をタップし、該当箇所を塗りつぶすと、塗りつぶした箇所を自然に削除できる

写真の一部をきれいに塗りつぶし、削除した画像

【参考】「美顔」メニューで細かく調整する

ここまでは、「フォトエディター」メニューで画像を編集する方法を解説しました。

特にポートレートや人が写った写真の場合、唇の色やフェイスラインといった顔の見た目を細かく調整したい場合もあるでしょう。

その場合は、アプリトップ画面で「美顔」メニューを選んでください。

顔のパーツ毎にメニューが分かれているので、調整したい場所にあわせて機能を使い分けられます。

ここまでご紹介した機能は、いずれも無料プランで使えます。

有料のプレミアムプランを契約すると、より多くのフィルターを使ったり、画像の一部のみ色を変えたりできるなど、もっと思い通りの加工を行えます。

プレミアムプランは680円/月から、年間プランの一括払いであれば4,800円/年(400円/月)から利用できます。

また、7日間の無料体験が可能です。

より多くの機能を使ってみたい場合は、ぜひお試しください。

「Photoshop Express」を使ってみる

ここまでご紹介した方法では、あくまでも画像の見た目だけを調整しています。

画像を拡大しても鮮明に見えるよう、画像の解像度を上げたい場合は、PC向けの画像編集アプリ「Adobe Photoshop」がオススメです。

続いて、Adobe Photoshopを使ってPCで画像を高画質化する方法を解説します。

2.有料のPC向けアプリ「Adobe Photoshop」で画像の解像度を上げる方法

Adobe Photoshop」は、世界中のクリエイターに使われているPC向けの画像編集アプリです。

画像とテキストを合成したり、ブラシを使って線を描いたりすることも可能なため、画像の加工だけでなくデザインやイラストの作成といった幅広い場面で使われています。

デスクトップアプリ版web版があるので、インターネット環境やPCのスペックにあわせて、使いやすいツールを選んで作業できます。

拡大するとぼやけてしまう画像は、Photoshopの「ニューラルフィルター」の機能を使って高画質化してみましょう。

画像サイズを大きくし解像度を上げることで、画像を拡大表示してもきれいな見た目をキープできます。

ここからは、以下の花の写真を使って、写真を高画質化する手順を解説します。

左が加工前の写真、右は4倍サイズに拡大・高解像度化した写真です。

Photoshopを使って高画質化した花の写真のBeforeAfter

Photoshopは有償アプリですが、7日間無料で体験ができるので、ぜひ試してみてください。

なお、本記事では「バージョン25.4.0」のPhotoshopでの操作手順を解説しています。

【手順1】Photoshopのデスクトップアプリをインストールする

以下のページの上部にある「無料で始める」のボタンをクリックし、使いたいプランを選択して「次へ」をクリックしてください。

Photoshopを7日間無料で試す

画面上の手順に沿って進むと、7日間の無料で使えるようになります。

無料で試すためには支払情報の入力が必要ですが、もちろん無料期間中に支払いは発生しません。

体験版の利用手続きが完了したら、以下のページにアクセスし、Photoshopの欄にある「インストール」をクリックしてください。

Photoshopのアプリをインストールする

ダウンロードしたファイルをダブルクリックして開き、インストールが完了したら、さっそく編集を始めましょう。

【手順2】Photoshopで加工したい画像を開く

アプリを起動したら、まず加工したい画像を開きましょう。

ツール画面左上の「開く」をクリックしてPCのフォルダ内から画像を選ぶか、ツール画面に画像をドラッグ&ドロップしてください。

ツール画面左上の「開く」をクリックしてPCのフォルダ内から画像を選ぶか、ツール画面に画像をドラッグ&ドロップして画像をPhotoshopで開く

Photoshop上で画像が開く

【手順3】「スーパーズーム」のニューラルフィルターをダウンロードする

画面上部の「フィルター」を選択し、「ニューラルフィルター」をクリックしてください。

画像を拡大すると、滑らかな見た目になるように自動で加工される

画面右側に表示されたフィルターから「スーパーズーム」を選ぶとフィルターのダウンロードボタンが表示されるので、クリックしてダウンロードしてください。

(ダウンロード時にインターネット接続が必要な場合があります)

画面右側に表示されたフィルターから「スーパーズーム」を選び、フィルターをダウンロードする

【手順4】「スーパーズーム」のフィルターを適用する

画面右側にある「+」マークの入った虫眼鏡アイコンをクリックします。

今回は、4倍サイズに拡大するため、「画像をズーム(4x)」と表示されるまで3回クリックしてみましょう。

自動で処理が始まり、画像のサイズが4倍になると同時に、滑らかな見た目になるように加工されます。

画像を拡大すると、滑らかな見た目になるように自動で加工される

以下の画像の左が加工前、右が加工後の写真です。

加工前は輪郭がギザギザしていたのが、加工後には滑らかになっていることがわかります。

「スーパーズーム」を使うと荒かった花の見た目がスムーズになる

もし拡大して細部を確認したい場合は、画像を拡大表示しましょう。

画面左上の「画面サイズ」をクリックするか、「Option」キー(Windowsの場合は「Alt」キー)を押しながらマウスのホイールを動かすと、画像を拡大できます。

画像を拡大したい場合、画面左上の「画面サイズ」をクリックするか、「Option」キー(Windowsの場合は「Alt」キー)を押しながらマウスのホイールを動かす

これで操作は完了です。

【手順5】画像をダウンロードする

思い通りの見た目に調整できたら、画面右下の「OK」をクリックして変更内容を適用してください。

画面右下の「OK」をクリックして変更内容を適用する

画像をダウンロードするには、画面左上の「ファイル」→「書き出し」を選び、「Web用に保存」をクリックします。

画面左上の「ファイル」→「書き出し」を選び、「Web用に保存」をクリックして画像をダウンロードする

ポップアップが表示されるので、保存したい画像の形式や解像度を選び、「保存」をクリックして保存してください。

保存したい画像の形式や解像度を選び、「保存」をクリックする

これで画像の高画質化は完了です。

高画質化した画像は、拡大してもぼやけずきれいに表示されます。

手元にある画像を拡大して使いたい場合は、ぜひ上記の方法で高画質化を試してみてください。

なお、Photoshopには、以下のような個人向けのプランがあります。いずれも7日間の無料体験が可能です。

●単体プラン

PhotoshopのデスクトップアプリおよびWeb版を使えるほか、iPadでの使用も可能です。

毎月500の生成クレジットを使えるので、AIを使った画像生成や自然な画像の加工を行いたい方にオススメです。

●Creative Cloudコンプリートプラン

LightroomやPhotoshopといった画像編集アプリだけでなく、グラフィックデザインのための機能が充実した「illustrator」や、動画編集アプリ「Premiere Pro」といった、クリエイティブに最適なアドビのほぼすべてのアプリが使えます。

アドビのアプリを3つ以上使いたい場合は、それぞれのアプリを個別で契約するよりも、コンプリートプランを契約するほうがお得です。

用途にあわせて、プランを選んでみてください。

Photoshopを使えるプランについて詳しく見る

「Adobe Photoshop」のAIを使った3つの高画質化アイデア

Adobe Photoshopを使えば、画像の解像度を上げるだけでなく、古い白黒写真のカラー化や背景の引き延ばし、画像上の要素の差し替えといった加工も、カンタンに実現できます。

ここでは、さらに画像のクオリティを高めたいときに便利なPhotoshopの使い方を紹介します。

いずれも複雑な操作は不要で、カンタンに行えます。

  1. 「ニューラルフィルター」を使って、白黒写真に色を付ける
  2. 「生成拡張」を使って、写真を引き延ばす
  3. 「生成塗りつぶし」を使って、不要な要素を削除・置換する

なお、いずれもAIを用いた加工方法のため、あらかじめガイドラインをご確認のうえ、ご使用ください。

1.「ニューラルフィルター」を使って、白黒写真に色を付ける

「カラー化」「写真を復元」のニューラルフィルターを使うと、調整用のバーを動かすだけでカンタンに、画像の破損部分の修正と、写真のカラー化ができます。

「カラー化」「写真を復元」のニューラルフィルターを使って、白黒写真をカラー化した例

【操作手順】

1.Photoshopで加工したい画像を開く

2.画面上部の「フィルター」→「ニューラルフィルター」を選択する

3.「カラー化」のフィルターをダウンロードして適用すると自動で色がつくため、バーを動かして細部を調整する

4.「写真を復元」のフィルターをダウンロードし、各項目を必要に応じて調整する

・写真の強調:色の濃淡を調整する

・スクラッチの軽減:写真についた傷を減らす

5.画面右下の「OK」をクリックし、「ファイル」から画像を保存する

Photoshopの「ニューラルフィルター」のメニューから「カラー化」「写真を復元」を選んでカラー化する

より詳しく手順を知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

「写真を復元」のフィルターの使い方をより詳しく見る

2.「生成拡張」を使って、写真を引き延ばす

Photoshopでは、Adobe Fireflyによる生成AIを使うと、自然な見た目で写真を拡張できます。

以下の例では、左の画像の夜空を、生成塗りつぶしの機能を使って右の画像のように拡張してみました。

Photoshopの「生成拡張」の機能を使って、夜の街並みの空を拡張した例

写真の夜空だけでなく、川やビルなどの要素がたくさん写っている部分もカンタンに拡張できます。

Photoshopの「生成拡張」の機能を使って、夜の街並みが写った画像の横幅を拡張した例

【操作手順】

1.Photoshopで加工したい画像を開く

2.画面左の「切り抜きツール」を選択し、拡張したい部分までバーを伸ばす

(もしバーを思うように伸ばせない場合は、左上の「消去」をクリックし切り抜きボックスの縦横比の固定を解除してください)

3.画面右上の「塗り」で「生成拡張」を選び、Enterキーを押す

4.3種類の生成結果が表示されるので、使いたい結果を選んで使用する

Photoshopの「切り抜きツール」で拡張したい部分を引き延ばし、「生成拡張」を選んでEnterキーを押す

3.「生成塗りつぶし」を使って、不要な要素を削除・置換する

写真に写りこんだ不要な要素を削除したり、他のオブジェクトに置換したりするのも、Photoshopの「生成塗りつぶし」を使えばカンタン。

自然な見た目になるよう、AIが自動で調整してくれます。

Photoshopの「生成塗りつぶし」を使って、画像内の要素を削除したり別の画像に置き換えたりした例

「生成塗りつぶし」はPhotoshop web版を使って、ブラウザー上でも作業可能です。

【操作手順】

1.Photoshopで加工したい画像を開く

2.画面左の「選択ツール」を選択し、消したい要素を囲むように選択する

3.画面に表示されたバーの「生成塗りつぶし」をクリックする

・要素を削除する場合:そのままEnterを押す

・要素を追加したい場合:追加したい要素をテキストで書き、Enterを押す

※もしバーが表示されない場合は、画面上部の「ウィンドウ」→「コンテキストタスクバー」をクリックすると表示されます

Photoshopの「選択ツール」で消したい要素を囲むように選択し、「生成塗りつぶし」をクリックして要素を削除・生成する

アドビの画像編集アプリで、お気に入りの画像をカンタンに高画質化しましょう

「Photoshop Express」と「Adobe Photoshop」は世界中のクリエイターに活用されており、同じようなクリエイティブを作る場合でも、人によって作り方は様々。

この記事でご紹介した加工方法は、あくまでも一例です。

他の手順でも同様の加工ができたり、他の機能と組み合わせてまったく違う画像を作ることも可能です。

特に、Adobe Photoshopでどんなことができるのかを知りたい方は、以下の動画をご覧ください。

作りたいイメージ別で操作手順を解説しているので、「こんな加工をしたい」というイメージをすでにお持ちの方にも参考にしていただけます。

学ぶ | Adobe Creative Cloud

Photoshopの操作方法を動画で学べる

Adobe Photoshopは、7日間の無料体験が可能です。

様々な加工方法を試して、ぜひ創作活動を楽しんでくださいね。

「Adobe Photoshop」を7日間無料で試してみる

https://main--cc--adobecom.hlx.page/jp/fragments/seo/product-blade/photoshop