Adobe Premiere Pro のAI機能で動画をより高速に編集
AI ツール(例えば Adobe Sensei で機能するツール)は、動画編集の効率性を高めました。AIで機能する Premiere Pro の優れた機能をいくつか紹介します。
動画編集の全く新しい世界
AI(人工知能)は、映画と動画作成を変革しつつあります。動画クリップを整理して思い通りの編集をより早くかつ簡単にできるようになりました。SNS用の短編動画でも、劇場用映画でも、AIの機能を使えば編集作業の時間を大幅に短縮し、AIの新たな可能性を追求できるようになりました。Adobe Sensei は AI であり、機械学習の技術を利用しています。これまでAdobe の各アプリで時間のかかっていた作業を大幅に自動化しています。
Adobe動画編集ソフトのAIツールでは、色の編集、音声トラックのブレンド、インタビュークリップのシームレスな編集、動画コンテンツの縦横比調整などの作業をプロ並みに仕上げることができます。時間のかかる単調な作業、例えばキーフレームの調整、カラーレベルの変更、カット、動画クリップの整理などの時間を短縮し、その分、色々なアイデアを試して、動画をより充実させることができます。
Premiere Pro のAI 動画編集ツール
カラーマッチを使えば、シーケンスの中の2つの動画クリップ で瞬時に色をマッチングさせることができます。この機能を使えば、同じシーンでも異なるショットで色に違いがある場合、その違いをなくします。編集したい動画クリップと、それと比較する動画クリップを選び、Lumetri カラーパネルを開きます。動画クリップに人が含まれている場合、顔検出を有効にすると、AIのアプリがその人の皮膚の色を観察します。最後に「マッチングの適用」をタップします。必要に応じて、自動調整を微調整します。
オートリフレーム
縦横比が16:9の横長動画映像を縦長の 9:16に変更するには、キーフレームモーションの編集をしなければなりません。映像の中で動いている物体が、そのまま見えているように編集するのは、大変時間がかかる作業です。オートリフレームはこの問題を、映像のアクションのどこが重要な箇所か瞬時に特定し、縦横比を変更してもそれが見え続けているようにします。ワイド動画で撮影し、その1部を TikTokやInstagram のように、正方形や縦長に設定されたSNS プラットフォームに投稿したい時にとても便利です。
5つの手順のオートリフレーム
ソーシャルメディアのさまざまなチャンネル向けに、動画を自動的にリフレームしてみましょう。Premiere Proでシーケンスをリフレームする方法:
- シーケンス/オートリフレームシーケンスを選択します。次にプリジェクトパネルでシーケンスを選びます
- 新しい縦横比を選びます
- モーションプリセットを選んで、エフェクトを微調整します。ほとんどの映像の場合、デフォルトで対応できますが、動画クリップのカメラの動きがほとんど無い、または全く無い場合はスローモーションが、動きが多く場合は、高速モーションが最適です
- リフレーミング以前に行ったモーション調整を維持するには、「クリップのネスト」を適用します
- 「作成」をクリックします。Premiere Pro は新しい縦横比でシーケンスを複製し、プロジェクトパネルのルートにある、オートリフレームシーケンスのフォルダに保存します
シーケンスの動画クリップを1つだけリフレームする場合は、動画エフェクト/変形を選択し、オートリフレームエフェクトを変更したい動画クリップにドラッグします。
動画とオーディオ用のAI ツールをさらに学ぶ
趣味で動画を作成する人も、プロの映画エディターも、 AIによるサポート機能があれば、さらに短い時間でより洗練された良い作品を仕上げることができます。
音楽と会話をブレンドする
自動音声ダッキングは、動画の中で会話が聞こえている時に、音楽のボリュームを低くします。この機能は、動画体験を向上させ、視聴者は登場人物の会話の内容をよく理解すると同時に背景の音楽も楽しむことができます。このチュートリアルの手順に従って、シーケンスを自動ダッキングする方法を学びましょう。
AI で可能性を広げる
Adobe Sensei のAI 機能は、Adobe Creative Cloud における動画編集、オーディオエフェクト、写真編集、アニメーション、ストック画像の検索などに適用できます。Creative Cloud で利用可能なAI 機能をフルに活用し、これまでのワークフローの効率がいかに向上したのか確認しましょう。
Premiere Pro の Adobe Sensei でサポートされたツールで自作の動画を自由にカスタマイズして時間を節約しましょう。
モーフカット
インタビューや会話の動画を撮っている場合、話しが途切れた部分を除去するために何度もジャンプカットをする必要があります。ジャンプカットをするとインタビューの円滑さを欠き、不自然な感じに見えます。そこで、エフェクトパネルの動画トランジションを開き、モーフカットを選択してカットの上に被せると視覚的な継続性を与えることができ、動画クリップが自然な流れでシームレスにつながっているように見えます。顔追跡とオプティカルフローの補間が高度に統合され、まるで撮影が1回だけのスムーズなテイクによる質の高い動画に仕上がります。
長い動画を新しく編集したい時にまずすることは、最初の短い動画クリップの状態に切り離すことです。シーントランジションを探し当てたら、それをマニュアルカットしていくのは時間のかかる作業です。Premiere Pro の「シーン編集検出」機能は、自動的にシーンをカット してくれます。タイムラインで動画クリップを右クリックし、「シーン編集検出」を選択し、カットを追加するか、サブクリップの新しいビンを作成するか、またはそれぞれのカットポイントにクリップマーカーを作成するか選択します。
動画からオブジェクトを除去する
Adobe After Effects を開き、コンテンツに応じた塗りつぶしを使用して不要なオブジェクトを動画からすばやく除去しましょう。Adobe Sensei にサポートされたこの機能は、フレームを分析し、除去したピクセルをシームレスなコンテンツと交換します。次に、編集した動画クリップをPremiere Proにインポートし、動画のプロジェクトに加えます。
動画の長さに合わせて音楽をリミックスする
Premiere Pr oに含まれているAdobe Audition を使えば、音楽をリミックスまたは延長 して、その長さを伸ばすことができます。マニュアルで音楽を複製して、必要な長さにカットする必要はありません。Premiere Proでオーディオトラックを選び、編集/ Adobe Auditionで編集/シーケンスを選択します。 これで、トラックの中の音楽をリミックスしたり、スピードを調整したりすることができます。
Adobe Premiere Pro の多彩な機能
どどこにいても映画、テレビ、Web サイトに使える魅力的な映像を作成できます。
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