動画に音楽を入れる方法
動画にオリジナル曲やストックミュージックから購入した音楽を使用することで、映画のような仕上がりにする方法を解説します。
音楽を利用する
映像の質を高めるにはどのような方法があるのでしょうか。 音楽はかんたんに手を加えることができる方法のひとつです。音楽を入れることによって、より作品に深く入り込むことができ、より楽しませることができます。 YouTube のショート動画や映画のような長編作品でも、適切な音楽を入れることで、さりげないムードを作り、注目を集め、感動を与えることができます。音楽の使い方とタイミング、そして作品に最適な音楽の見つけ方を紹介します。
適切な音楽を選択する
撮影を行なう前に、どのような映像コンテンツを作成するのかを考えます。音楽にはどのような役割があるのでしょうか。適切な音楽は、言葉がなくても言いたいことを伝えることができます。新製品とその特長を紹介する動画であれば、明るくて元気が出るような音楽が適切です。
クールでエッジの効いた作品であれば、ヒップホップを取り入れると良いでしょう。大作であれば、オーケストラ音楽で壮大さを表現することができます。どのようなジャンルの音楽を使えば良いのかわからない場合は、ミュージックライブラリーで楽曲を試聴すると良いでしょう。映像作品の台本を読み、音楽が流れている動画クリップを見て、自分の作品に合うものを探します。
ダッキングを使用する
動画の中で台詞が多い場合は、チェロやギター、バイオリンといった人の声と同じトーンで聞き取りにくい楽器を用いた音楽は使わないようにします。Adobe Premiere ProやAdobe Premiere Rushのようなビデオエディターに作品を取り込み、ダッキングと呼ばれるサウンド編集機能を使用することで、特定の音源を下げることができます。
「ダッキングは、映像に会話が入り込む際、特定の雰囲気が欲しいときに使用します」(サウンドエディター/ジャスティン・オディショー)
ポッドキャストのように頻繁に会話をする動画の場合は、ダッキングを使用することで、音楽ではなく、会話に集中できるようになります。
作品と相性の良い音楽を見つける
費用はかかりますが、作品に最適な音楽プレイリストを見つける方法があります。人気がある楽曲を使用する場合は、著作権侵害を避けるために音楽ライセンスを購入する必要があります。人気が高い楽曲ほど価格は高くなるので注意しましょう。
費用を抑えたい場合は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(ガイドラインに沿って自由に使用できる)で提供されている音楽を探します。また、オンラインの音楽ライブラリーからロイヤリティフリーの 音楽 を利用することもできます。ロイヤリティフリーの 音楽は、1 曲あたり 10 ドルから1,000 ドルの範囲で提供されています。
「ロイヤリティフリーの音楽サイトでは、小規模な作品でフィラーとして使える音楽トラックを探すことができます」(オーディオエンジニア/サム・キングストン)
予算に余裕があり、動画クリップをカスタマイズしたい場合は、作曲家に依頼する方法もあります。気に入った音楽トラックが見つからない場合や作品の中で雰囲気を変えるシーンが多い場合には、この方法が役に立ちます。「作曲家は、作品の雰囲気に合う音楽を作る上で重要な存在です」(サム・キングストン)
どのようなタイプの音楽を選んでも、エンドクレジットに著作権表示を加えることを忘れずに注意しましょう。
音楽を追加する
作品を象徴するような音楽トラックを見つけたら、Premiere Pro でかんたんに取り込むことができます。その方法は 3 通りあります。
- 音楽トラックをパソコンのタイムラインに直接ドラッグする
- 「プロジェクト」のメディアパネルからメディアファイルをインポートして、タイムラインにドラッグする
- 「エッセンシャルサウンド」のパネルを開き、Adobe Stock オーディオを検索する
Adobe Stockの楽曲を使用する場合は、音楽のライセンス料金が必要となるので注意しましょう。音楽トラックを取り込んだ後の編集作業は、ビデオ編集ソフトウェアで容易に行なうことができます。調整可能なオーディオは、会話、ミュージック、効果音、環境音の 4 つです。
「ミュージック」をクリックして開始します。
1.音波の高さを上げると、選んだトラックをより詳細に見ることができます
2.音楽を再生するスピーカーのバランスを調整します
3.クロスフェードなどのトランジションを使用すれば、次の動画クリップの音楽が聴こえるようになります
4.音楽トラックを自動マッチングします
5.ダッキングのパラメーターを設定します
6.リバーブやラウドネスを調整します
エフェクトコントロールパネルをクリックすると、実行した内容を確認して、より高度なコントロールにアクセスすることができます。
外出先で 音楽 を追加
モバイルアプリケーションのAdobe Premiere Rush を使えば、どこからでも動画に音楽 を取り込むことができます。
1.下部メニューの「+」アイコンをタップします
2.「メディア」ボタンをタップすると、デバイス内の楽曲を探すことができます。また、「オーディオ」ボタンをタップすると、「オーディオの参照」画面が表示され、Adobe Stock を通じてAdobe Premiere Rush に埋め込まれた高品質のループ、サウンドトラック、サウンドエフェクトを検索できます
3.好みの音楽トラックを選び、「追加」をタップします
4.トラックがタイムラインに表示され、オーディオメニューのツールを使って編集することができます
音楽トラックをタイムラインに配置したら、背景のノイズを減らす、エコーを抑える、音量を調整する、といった編集が可能になります。音楽トラックをレイヤーすることで、オリジナルスコアを作ることもできます。現在使っている音楽が気に入らない場合は、ボタンをクリックするだけで、オリジナルの音楽トラックに戻す、または動画からオーディオを分離させることができます。
Adobe Premiere Pro やAdobe Premiere Rush などで音楽を追加することで、視聴者の心に残る映像をかんたんに作成することができます。
その他のおすすめ...
映画やテレビ、ゲームなどで使われる SF の世界の都市やファンタジーの風景をマットペイントで表現する方法を学びます。
音声ビットレートがどのように音質とユーザー体験に関係するのか探りましょう。