タグ管理を超えた顧客体験の提供

タグ管理に留まらない、顧客体験の提供とは。
企業は、顧客体験を提供するために、巨大なマーケティングテクノロジーのエコシステムに依存しています。事実、平均的な企業のwebサイトでは、20種類のテクノロジーが使用されています。
 
これらのテクノロジーを導入するには、開発者がテクノロジーを必要とする各webページにタグと呼ばれる数行のJavaScriptコードを挿入します。これらのタグはテクノロジーそのものを有効にするだけでなく、テクノロジー間のデータフローをつなぎ、より一貫性のある顧客体験を構築します。
 
webページは3つのレイヤーで構成されています。一番下のレイヤーには、ページを機能させるテクノロジーが配置されています。中間のレイヤーには、テクノロジーによって生成されたデータが含まれます。そして最上位のレイヤーが顧客体験を提供します。訪問者が表示して操作するのはこのレイヤーです。
 
すべてのレイヤーは相互につながっていて、優れた顧客体験を提供するには、これらを連携させる必要があります。そこで必要となるのがタグです。これまで多くの企業が、タグ管理は、HTMLとJavaScriptコードで構成されるテクノロジーのレイヤーのみを対象とし、webページにテクノロジーをインストールすることのみを目的としていると考えてきました。しかし、エンゲージメントを高める顧客体験を提供するには、異なるテクノロジーを機能させるだけでは不十分で、これらを連携させる必要があります。

タグは、レイヤーをまたいでテクノロジーからテクノロジーへデータを運び、レイヤーを連携した顧客体験の提供を実現します。しかし、常に変化し、成長し続けるwebテクノロジーのエコシステムに対応することは、タグ管理システムには大きな負担です。第1世代のシステムは、この新しいダイナミックなエコシステムを維持できるようには構築されていません。その結果、連続性のない顧客体験を提供することになってしまいます。
 
 
 
 
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第1世代のタグマネージャーの問題とは

顧客体験を提供するwebベーステクノロジーの数は、2011年の150種類程度から飛躍的に増加し、現在5,000種類を超えています。これらのテクノロジーの採用率は上昇し続けています。企業は、適切なテクノロジーを導入して最適な顧客体験を提供するために、極めて柔軟に対応する必要があります。
 
魅力的なテクノロジーを提供するには、異なるテクノロジーをばらばらに機能させてはなりません。あるテクノロジーで得た価値のある顧客データが別のテクノロジーのアクションに役立てられなかったり、アクションが他のアクションのコンテクストに沿わないことがあるからです。最終的に、複数のマーケティングテクノロジーをまたいだひとつの顧客体験の構築に苦労することもあります。
 
タグテンプレートを利用すれば、技術に詳しくないユーザーでも、コードにまったく触れることなくマーケティングテクノロジーの基本的な導入おこない、設定できます。この作業は、ユーザーインターフェイスで求められる情報を入力するだけで完結します。入力すると、その情報がJavaScriptに変換され、webページのコードに挿入されます。

最初のタグ管理システムが登場したのは2000年代初頭です。当時、企業のwebサイトに導入されていたテクノロジーの数は2種類が平均でした。一般的に、その2つのテクノロジーは別々に動作していました。今日、企業のwebページには平均で20種類のテクノロジーが導入され、多くの場合、そのサブセットが依存し合っています。テンプレートベースのタグ管理システムでは、今日使用されている複雑に相互依存するテクノロジーを統合することができず、マーケティングテクノロジーの統合はシステムではなく、手作業でおこなわれています。今日の、そして明日の企業の要求を満たすには高度な統合機能が必要ですが、第1世代のタグ管理システムの最小限の機能ではそれらを開発することはできません。
 
第1世代のタグ管理システムは、クローズなアーキテクチャ上に構築されているので、顧客体験中心のビジネスニーズに対応できず、拡張性もありません。なぜでしょうか。
 
  • 企業がかかえる課題は非常に複雑で、そうした課題の解決はテクノロジーのエコシステム全体に依存します。第1世代のタグ管理システムの主眼はテンプレートの維持であり、将来の問題に対する画期的な解決策を提供することではありません。
  • 企業は、マーケティングテクノロジーとアドテクノロジーが連携して機能することを期待しています。しかし、第1世代のタグ管理システムによる統合は表面的なため、ニーズに応える十分な連携を実現させることはできません。

 

 

 

 

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次世代タグ管理の定義とは

顧客体験中心のビジネスの要求に応えるには、新しいタグ管理システムが必要です。顧客の行動によってカスタマージャーニーを展開させるタグ、マーケティングテクノロジープロバイダーが独自に革新的なテクノロジーを構築できるタグです。次世代のタグ管理システムは、3つの重要な機能を提供することでこれを実現します。
 
1.最大限の柔軟性を実現する、オープンで持続可能なアーキテクチャ
マーケティングテクノロジーの急増に対応するには、テンプレートベースの第1世代のタグ管理システムは不向きです。次世代のシステムでは、マーケティングテクノロジープロバイダーが独自に統合の構築、管理およびアップデートをおこなえます。これにより、企業は、特定のテクノロジーを開発したら、その統合をシステムに任せることなく、深く、高度な統合を自ら実施できます。このオープンアーキテクチャにより、長期にわたって利用できる柔軟な統合を構築し、頻繁にアップグレードし、カスタマイズもおこなうことできます。このレベルに対応できるのはオープンアーキテクチャだけです。
 
2.優れた顧客体験の提供を可能にするマーケティングテクノロジーの統合
第1世代のタグ管理システムで構築された統合は表面的です。また、通常はひとつのテクノロジーしか設定できません。一方、次世代の統合では、マーケティングテクノロジープロバイダーがシステムに新しい機能を直接追加できます。
 
例えば、ビデオプレイヤーを提供する企業は、システムに新しいアクションやイベント、条件、さらにはデータを追加するオプションを統合可能です。ビデオプレイヤーには、以下の要素を追加できます。
 
  • アクション— 再生、一時停止、バッファタイムの延長
  • イベント— 再生、停止、ウィンドウを閉じる
  • 条件— 接続速度と解像度
  • データ— ビデオ名と収録時間
 
数千ものマーケティングテクノロジープロバイダーがコア機能をタグ管理システムのユーザーインターフェイスに追加できるようになると、これらのマーケティングテクノロジーが統合され、異なるテクノロジーを連携させて活用する顧客体験を提供できるようになります。
 
3.より迅速に成果を得るためのテクノロジー導入の自動化
次世代のタグ管理システムはオープンAPIで機能します。これらのAPIにより、代理店や企業は、極めて複雑なテクノロジーの導入さえも自動化できます。
 
例えば、複数のブランドを所有する企業があるとします。各ブランドは次のテクノロジーを導入した個別のwebサイトを所有しています。
 
  • Adobe Analytics
  • Google Analytics
  • Adobe Target
  • Adobe Audience Manager
  • Oracle BlueKai
  • ForeSee
  • [24] 7
  • その他、10種類のテクノロジー
 
第1世代のタグ管理システムでは、これらのテクノロジーの導入を手作業で繰り返す必要があります。各webサイトでそれぞれのテクノロジーの導入を管理するには、手間と時間がかかります。統合するとなると、さらに困難を極めることもあります。
 
完全なAPIドリブン型の次世代のタグ管理システムでは、APIにより、プログラムを使用してテクノロジーの導入、関連データの取り込み、テクノロジー間でのデータの共有、さらには、異なるテクノロジーにまたがる顧客体験に対するルールを定義するスクリプトを作成できます。これにより、第1世代のシステムでは数時間、数日、数週間、または数か月かかったプロセスが数秒で完了します。
 
 
 
 
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タグではなく顧客体験の提供を重視する

タグ管理は従来、webサイトをまたいで異なるテクノロジーを使用するために必要なタグを管理する手段でした。今日、タグ管理で重要なのはタグではありません。その目的はデータとテクノロジーを統合して素晴らしい顧客体験を提供することです。
 
優れた顧客体験を提供するには、適切なタグ管理システムを選択することが重要です。次世代のシステムでは、マーケターが優れた顧客体験を容易に構築して、提供することができます。Adobe Cloud Platform Launchは、市場で唯一の次世代タグ管理システムです。Adobe Cloud Platform上に構築され、以下の業務を支援します。
 
  • アドビとアドビ以外のテクノロジーの導入と設定
  • 顧客体験の構築に使用されるアドビおよびアドビ以外のテクノロジーの統合
  • 価値のある顧客データの収集と提供
 
完全にオープンで拡張可能なアドビの次世代タグ管理システムについて詳しくは、 www.adobe.com/jp/enterprise/cloud-platform/launch.htmlをご参照ください。
 
 
 
 
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