.

シャルトルーズ色から得られるインスピレーション

シャルトルーズ色の歴史と意味、その魅力

今すぐ作成

シャルトルーズ色の意味

シャルトルーズ色は、黄色と緑の中間にある、生命力にあふれた明るい色です。シャルトルーズという名は、フランスのリキュール酒から来ています。バーガンディ色などの他の飲み物にちなんだ色に比べて、シャルトルーズ色はあまり知られていませんが、一度知ったら記憶にずっと残るはずです。シャルトルーズ色は、暖色と寒色が混じり合った、成長と活力を思わせる特徴的な色です。

シャルトルーズ色の歴史

シャルトルーズ色の名は、フランスの修道士によって作られた黄緑色の蒸留酒から来ています。

シャルトルーズ酒は、17世紀初期にキリスト教修道僧によって初めて作られ、フランスのプレアルプスから他の地域に広がって以来、その色は、この甘い薬草酒を象徴するものになりました。シャルトルーズは19世紀に人気を博し、その鮮やかな黄緑色は、1800年代末までに、フランス語と英語で「シャルトルーズ」と呼ばれるようになりました。

ファッションおよびインテリアデザインとシャルトルーズ色

シャルトルーズという名前も人気の一因でした。20世紀終わりには、シャルトルーズ色はファッションやインテリアデザイン業界にも登場し、ビーズ刺繍のバッグ、シルクのガウンなどに使われました。インテリアデザインの分野では、特に家具によく使用されました。1920年代には、この時代の活気と華やかな気風もあいまって、大流行を見せました。

その後、シャルトルーズ色は忘れ去られますが、すぐにカムバックします。

1920年代を過ぎると、シャルトルーズ色はほぼ姿を消します。大恐慌時代と第二次大戦後は、インテリアデザインとファッション業界ではパステルカラーと中間色が主流になりました。1980年代には、鮮やかな色が人気を取り戻し、その中にシャルトルーズ色も入っていました。2000年代に入って人気が上がり、活力、生命力、成長を思い起こさせることから、IT企業によって多く採用されるようになりました。インテリアデザイナーは、白やグレーの無彩色を基調としたインテリアのアクセントになる差し色としてシャルトルーズ色を使っています。ハンドメイド販売サイト、Etsyでは、シャルトルーズ色が2020年の「今年のカラー」に選定されました。

さまざまな文化におけるシャルトルーズ色

カルトゥジオ修道会の修道士は、シャルトルーズ色が生命を表し、シャルトルーズ酒は活力を与えるとさえ考えました。

緑色のシャルトルーズ・リキュール(フランス語でchartreuse verte)の歴史は17世紀初めまでさかのぼります。1605年に、フランス外交官François Hannibal d’Estréesは、酒好きの人の寿命を長くする蒸留酒の製法を発見しました。このレシピはカルトゥジオ修道士に渡され、何世代にもわたる改良の末、緑色のシャルトルーズ酒が完成しました。レシピには、テンサイ糖が使われていますが、シャルトルーズ酒の熟成に使用される秘密のハーブ配合はいまでも明かされていません。

1800年代のヨーロッパ全土で鮮やかなシャルトルーズ色のファッションが大流行

1800年代後半に合成染料が発明されると、シャルトルーズ色のシルクやベルベットの布地が生産できるようになりました。このため、英語にシャルトルーズという言葉が入ってきたのとほぼ同時に、シャルトルーズ色は大流行しました。シャルトルーズ色のビーズなどで装飾された上着、シャルトルーズ色の靴や帽子はファッションを引き締めるアイテムとして人気を博しました。シャルトルーズ色のベルベットは、居間の中心に置かれた家具にもよく使用されました。

美術やIT文化にもシャルトルーズ色が登場

1800年代後半には、ゴッホの「夜のカフェテラス」などの多くの美術作品で、暗い背景と対照をなすアクセントとしてシャルトルーズ色が使用されました。シャルトルーズ色は、デジタルデザインの分野でも人気になり、2000年以降、IT企業のロゴや製品にシャルトルーズ色がよく使用されるようになりました。緑色が表す「成長」のイメージと、黄色が持つ明るさが組み合わされることによって生まれるエネルギーが、スタートアップIT企業にぴったりだったのです。