コーラル色から得られるインスピレーション
コーラル色の歴史と意味、この色が放つエネルギーをデザインにどのように使えるかについてご説明します。
コーラル色の意味
コーラル色は、デザインにエネルギーと魅力を加えます。コーラル色はオレンジ色の仲間でしょうか、それともピンク色の一部でしょうか。コーラル色はピンクのかわいらしさとオレンジ色のあたたかさ、さらには赤の情熱も兼ね備えた色で、すべてがバランスよく配合されながらも、目を引く効果があります。
コーラル色はその名(Coral=サンゴ)の通り、波に揺れながら、色鮮やかでやさしい海の世界に私たちを手招きします。
コーラル色の歴史
サンゴは、当初、お守りとして使用されていた貴重品でした。
コーラル色は、その名前が生まれるずっと以前から存在していました。サンゴ礁の美しい色は、メソポタミア文明時代から海に潜る人の目を和ませてきました。5,000年前の古代文明では、サンゴは貴重品として収穫され宝飾品に加工されていました。古代エジプトやローマ文明では、サンゴの宝飾品は邪悪なものから身を守るお守りと考えられていました。
サンゴのお守りは、おしゃれのための装飾品に変わっていきました。
サンゴの宝飾品は、ルネッサンス時代まで、邪気を払うお守りとして使用されていました。中世の画家、ピエロ・デラ・フランチェスカの『ブレラ祭壇画』に描かれているみどり子のキリストは、お守りとしてサンゴのペンダントを首からかけています。その後まもなく、サンゴ(Coral)にちなんだコーラル色という名前が1513年初めて記録されています。サンゴの装飾品はビクトリア時代でも人気を博しましたが、お守りではなく純粋にファッションとしてでした。
コーラル色の人気が、他の業界で高まりました。
第二次世界大戦後、パステルカラーや中間色のインテリアが流行し、コーラル色はその中でアクセントになる色として注目されるようになりました。コーラル色は、特にマニュキュアやアイシャドウの色として化粧品にも登場しました。1970年代までには、鮮やかな色の人気が戻ってきました。もともと発色のよい色であるコーラル色は、ここでも時代の波に乗りました。デジタル時代に入ると、コーラル色は元気の出る明るい色としてさらに人気が上がりました。2019年、コーラル色はPantoneが発表する「今年のカラー」に選ばれています。
さまざまな文化におけるコーラル色
チャクラのシンボルとしてのコーラル色
コーラル色は、単にしあわせな色というだけでなく、スピリチュアルな色です。コーラル色は、背骨の一番下にあるチャクラのフォーカルポイント「クンダリニー」の色です。中国では、コーラル色は長寿と繁栄をもたらす色とされています。コーラル色が敵意と関連付けられることは少なく、スピリチュアルの世界ではポジティブなものと考えられています。
コーラル色の珍しい使い方
コーラル色は、南の島で過ごす休暇を思わせます。色鮮やかなサンゴと青い海が見えるビーチを思い浮かべる人も多いと思いますが、コーラル色が異国情緒を表すために使われた時代もあったのです。米国植民地時代には、多くの移住者が原住民をコーラル色で描いた絵画や著述を残しています。サンゴの色は、いわゆる「新世界」とそこに存在する文明を表す「新鮮な」色と考えられていました。
芸術家の目から見たコーラル色
コーラル色はルネッサンス時代の芸術作品に多く使用されるようになりました。印象派時代(1860年頃~)には、自然描写(サンゴの風景に限らず)によく使われました。クロード・モネやカミーユ・ピサロは、暖色の差し色としてコーラル色を使用しました。コーラル色は、画面に明るさ、鮮やかさ、あたたかみを加えるためによく使われるようになりました。
コーラル色の使い方
コーラル色の心理学
コーラル色の種類を見てみましょう。
コーラル色を使って、いろいろ実験してみましょう。
コーラル色を他の色と組み合わせましょう。
コーラル色に関する情報
コーラル色のHEXカラーコードは#FF7F50です。コーラル色は、赤、オレンジ色、ピンクが混じった、宝石のサンゴの色です。
コーラル色のRGB値は、R=255、G=127、B=80です。CMYK値は、C=0% 、M=63%、Y=72% 、K=0%です。