Adobe Expressで不動産チラシをカンタンに作る方法
ここから、Adobe Expressを使用して、不動産チラシを作る方法を解説します。テンプレートを使えば、画像やテキストを変更するだけでカンタンに魅力的なチラシが完成します。
チラシに載せる情報が決まったら、Adobe Expressを使って編集を開始しましょう。ここではPCで作成する手順をご紹介しますが、アプリを使ってスマホやタブレットでデザインすることも可能です。
まずは、PCのブラウザーでAdobe Expressにアクセスし、GoogleアカウントやSNSアカウント、メールアドレスを使って無料でアカウントを作成してください。登録は30秒ほどで完了します。
【PC】ブラウザーでAdobe Expressを使う
【手順1】テンプレートから選ぶ
次に、テンプレートを選択します。
「テンプレート」をクリックし、検索窓に「不動産 チラシ」「オープンハウス チラシ」など、作りたいチラシのデザインに合うワードを入力しましょう。
好みのテンプレートを選んだら「このテンプレートを使用」をクリックし、編集画面に進んでください。
今回はこちらのテンプレートを使い、ファミリー向け戸建て物件のオープンハウスチラシを作成しました。
物件の外観や内観の画像を入れ替え、間取り図や地図を加えることで、物件の特徴や周辺環境が具体的に伝わる内容になっています。それでは早速、作り方を見ていきましょう。
【手順2】画像や素材を変更する
まずは、テンプレート内の画像を変更してみましょう。変更したい画像をクリックし、表示されるメニューの「置換」を選択します。
手持ちの画像を使う場合は、「アップロードして置換」をクリックしましょう。PCに保存されている画像を選ぶと、自動的にカンバスに適用されます。
画像の切り抜きもカンタンです。まずは画像を選んだ状態で「切り抜き」をクリックします。
そして、画像の使いたい部分のみ表示させ、周囲を切り抜きましょう。
Adobe Express上の素材を使う場合は、「素材」をクリックし、「デザイン素材」や「アイコン」を選んで、検索窓にキーワードを入力して使いたい素材を探します。今回は「アイコン」を選択し、「家」を検索しました。
気に入ったものをクリックすると、自動的にカンバスに追加されます。
色を変更する際は、素材を選択して「塗り」をクリックします。「スポイト」を使えば、画面上の色を抽出できます。また、「スウォッチ」から色を選んだり、「カスタム」で好みの色を指定したりできます。
テンプレート内の不要な素材やテキストは、カンバス上で選択してゴミ箱アイコンをクリックすると、カンタンに削除できます。
【手順3】テキストを編集する
次に、テンプレート内のテキストを編集します。変更したいテキストボックスをダブルクリックして、内容を編集してください。
ツールバーからはフォントの種類や色、大きさなどを変更できます。テンプレートの雰囲気に合うフォントが表示されるので、様々なフォントを試しながら、イメージにぴったりなものを選びましょう。
文字間隔や行間の調整も可能です。
新たにテキストを追加したい場合は、「テキスト」>「テキストを追加」をクリックすれば、テキストボックスを配置できます。
【手順4】背景色を変更する
背景を変更して、チラシのテーマに合った雰囲気や好きな色に変えてみましょう。まずは、上部の「背景色」をクリックします。「スウォッチ」や「カスタム」から色を指定、または「スポイト」で画面上の色を抽出して変更しましょう。
なお、テキストを載せている枠の部分の色は、手順2と同様、「塗り」から「スウォッチ」や「カスタム」、「スポイト」を使って変更できます。
【手順5】QRコードを追加する
オープンハウスの詳細情報のページや会社のSNSへのリンクをQRコードにして、チラシに掲載しましょう。物件の雰囲気や、最寄りの駅からの詳しいアクセス方法など、紙面だけでは伝えきれない情報を届けられるほか、チラシを見て興味を持った人が問い合わせや申し込みをしやすくなります。
以下のリンクをクリックすると、Adobe Expressの「QRコードを生成」のページに飛べます。
「QRコードを生成」を使ってみる
表示されたポップアップ内の入力欄に、QRコードにしたいURLを貼り付けましょう。デザインのテイストに合わせて、QRコードの色やスタイルを変更できます。デザインが決まったら、「ダウンロード」ボタンで保存してください。
保存したQRコードをチラシデザインの中に取り込むには、「メディア」>「デバイスからアップロード」をクリックしましょう。アップロードしたQRコードを配置したら、オープンハウスのチラシのデザインの完成です。
チラシが完成したら、次は「どのように届けるか」です。
続いては、作成した不動産チラシを活かして、実際にお客様からの反響を得るための工夫をご紹介します。
効果的な不動産チラシを作成する6つのポイント
不動産チラシでは、外観写真や間取り図など視覚的な要素を活かしながら、対象者が知りたい情報を適切に伝えることが重要です。情報の取捨選択だけでなく、見やすく整ったレイアウトやデザインも、判断の後押しになるでしょう。
ここでは、不動産チラシの反響を高めるための6つのポイントをご紹介します。効果的なチラシを作りたいと考えている方は、作成の参考にしてみてください。
- 対象者を明確にする
- 家を探している人が求めている情報を明示する
- 物件写真を大きく掲載する
- ラフレイアウトを作成する
- 対象者に応じたフォントを選ぶ
- キャッチコピーを工夫して魅力を引き出す
【ポイント1】対象者を明確にする
チラシを作成する際は、まず「誰に向けた情報なのか」を明確にすることが重要です。対象者を具体的にイメージすることで、伝えるべき情報や言葉のトーン、レイアウトの優先順位が整理され、全体のデザインに一貫性が生まれます。
ここでは、閑静な住宅街にある、ファミリー向け戸建て住宅のオープンハウスを告知するチラシを例に考えてみましょう。
■物件の概要
- 住宅タイプ:ファミリー向け戸建て住宅
- 間取り:4LDK
- ロケーション:閑静な住宅街
■想定される対象者像
- 年齢層:30~40代の夫婦
- 家族構成:夫婦と子ども(1~2人)
- ライフスタイル:共働きで平日は忙しく過ごし、週末は家族との時間を大切にしている
■対象者が抱えている課題
- 子どもの成長に伴い、現在の住まい(2LDK程度)が手狭に感じている
- 進学や通勤を見据え、アクセスのよい場所への住み替えを検討している
- 将来を見越して、持ち家の購入を視野に入れ始めている
■求めるライフビジョン
- 休日、家族でゆったり過ごせる快適な住空間を持ちたい
- スムーズな動線と家事効率のよい間取りを求めている
- ペットと一緒に暮らせる住まいや、将来を見越したバリアフリー設計にも関心がある
このように、対象者の生活背景や住まいへのニーズを具体的に掘り下げることで、「子育てしやすい間取りや周辺環境の紹介」「家族の動線や家事効率に配慮した設計」といった、訴求すべきポイントが自然と見えてきます。
対象者を具体的に定めることは、チラシの内容やデザインだけでなく、配布のタイミングや地域を判断するうえでも出発点となる、大切なステップです。
【ポイント2】関心を引く情報をわかりやすく伝える
不動産のチラシは、物件を知り、興味を持ってもらうことから、最終的には検討・購入へとつなげるための重要なツールです。見た人がすぐに理解できるよう、シンプルで整理された構成が求められます。
物件の種類によって強調すべきポイントは異なりますが、どの物件にも共通して大切なのは、「実際の暮らしがイメージできること」と「意思決定に必要な情報がしっかり記載されていること」です。
この2つを明確に伝えることで、見た人が自分の生活にどう合うかを想像しやすくなり、検討が進みやすくなります。
以下に、不動産チラシを見る人の関心が高いポイントの例をご紹介します。
- 価格:総額だけでなく、「月々◯万円~」といった支払いのシミュレーションが記載されていると、購入後の生活を具体的に思い描きやすくなります。
- 間取り:「4LDK+WICで収納充実」「2階リビングで日当たり良好、人目も気にならない」など、間取りの特徴に具体的な使い方を加えると、暮らしたときのイメージが湧きやすくなります。
また、面積だけでは実際の広さが伝わりにくいため、「延床約95㎡で家族それぞれに個室を確保」や「敷地約120㎡・駐車2台可」など、空間の使い方に言及すると理解が深まります。
部屋の配置や動線を確認できる間取り図も、あわせて掲載すると親切です。
- 立地・周辺環境:最寄り駅やバス停、商業施設、学校や保育園などまでの距離や所要時間を明記すると、周辺環境を把握しやすくなります。
- 性能:「断熱性の高さ」「耐震等級」「バリアフリー設計」など、住宅の性能に関する情報は、暮らしやすさや安全性を判断する材料になるでしょう。
太陽光発電やLED照明、省エネ設備の有無も、光熱費や環境への配慮を重視する人にとって注目されやすいポイントです。
あわせて、築年数や耐震基準との関係、ハザードマップによるリスクなども事前に伝えておくと、安心感につながります。
- デザイン・設備:「日当たりのよいリビング」や「回遊性の高いキッチン」「宅配ボックス完備」など、写真ではわかりづらい物件の特徴も、簡潔な説明を添えることで伝わりやすくなります。
また中古物件であれば、「2022年に水回りリフォーム済み」といった改修履歴を記載しておくと、建物の状態を具体的にイメージしやすくなるはずです。
- 見学案内:オープンハウスを行う場合は、日時や会場地図、駐車場の情報も記載しましょう。「予約不要」「週末開催」といった一言を添えると、参加のハードルが下がります。
個別案内の場合は、「事前予約制」「オンライン見学可」といった案内方法も明記しておくと、見学の計画を立てやすくなります。
【ポイント3】物件写真を大きく掲載する
不動産チラシにおいて写真は、物件の魅力を伝える大切な要素です。特に、外観や内観の写真を大きく掲載することで、物件の雰囲気が伝わりやすくなります。
中でも、リビングルームやダイニングなどの生活動線がわかる部屋や、キッチン・水回りといった毎日の暮らしを具体的にイメージしやすい場所の写真は、「ここで暮らす自分や家族」を思い描くきっかけになります。明るく整った印象の写真を選び、できるだけ高画質で掲載すると、魅力が伝わりやすくなるでしょう。
写真には「会話が弾む対面キッチン」「子ども部屋としても使える洋室」など、生活シーンが思い浮かぶ短い説明を添えると、暮らしのイメージがより具体的になります。
なお、写真の明るさや色味を調整したいときは、Adobe Expressの画像補正機能が便利です。カンタンな操作で、写真の印象をより鮮明に仕上げられます。
Adobe Expressで写真を自動補正する方法
【ポイント4】ラフレイアウトを作成する
掲載したい情報やデザインの方向性が決まったら、全体の構成を視覚的に整理する「ラフレイアウト」を作成しましょう。ラフレイアウトとは、チラシの情報をどの順番で、どのように見せるかを設計するための下書きのことです。
ラフレイアウトを作る際は、チラシを見る人の視線の動きを意識しましょう。なお、チラシを見る人の視線は、一般的に以下のように移動します。
- 横書きの場合:左上から右下へ「Z」の字を描く動き
- 縦書きの場合:右上から左下へ「N」の字を描く動き
これにもとづいて、キャッチコピーやイベント名などの「注目してほしい要素」や「最初に見てほしい要素」は、横書きなら上部、縦書きなら右側に大きく配置しましょう。
一方、興味を持った人はチラシの隅々まで目を通すことが多いため、詳細や補足情報などは、視線の終点となる右下や左下に控えめに配置するのがオススメです。
【ポイント5】対象者層に合わせたフォントを選ぶ
フォントは、チラシ全体の雰囲気を左右する大切な要素です。読みやすさや印象に大きく関わるため、対象者層や物件の特性に合わせて適切に選ぶことで、伝えたい雰囲気をより明確に表現できます。
■ファミリー層やシニア層向けの物件
安心感や信頼感を重視する層に向けては、視認性の高いゴシック体や、やわらかな印象を与える丸みのあるフォントが効果的です。クセのない書体は、幅広い年代にとって読みやすく、落ち着いた雰囲気の物件とも調和しやすくなります。