【販促用途別】チラシサイズの選び方とチラシ作成のポイント
チラシサイズの種類や選び方をわかりやすく解説。チラシ作成時のポイントや、無料デザインツール「Adobe Express」もご紹介します。

チラシは、商品・サービスの宣伝やイベント告知、店舗集客など、幅広いシーンで活用する販促ツールです。チラシを作成する際には、新聞折り込みやポスティング、手渡しといった配布方法に応じて適切なサイズを選ぶことが大切です。
この記事では、販促用途別のオススメのチラシサイズや、実際にチラシを作成する際に役立つ情報をわかりやすく解説します。
記事の後半では、チラシ作成にオススメのデザインツール「Adobe Express」もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
チラシで使用される用紙サイズ
チラシを作成する際に、サイズ選びに悩んでしまうこともあるでしょう。チラシにはA判とB判という規格があり、それぞれに異なるサイズが定められています。
まずは、A判とB判の違いと、チラシで使われる主な用紙サイズを確認してみましょう。
A判とB判の違いとは?
A判とB判は、チラシを印刷する用紙の規格を示しています。A判はドイツ生まれの国際規格で、B判は日本独自の規格(JIS)です。サイズの基準に違いがあり、A判はB判よりも小さく設定されています。
なお、「A4」や「B4」などのアルファベットに続く数字は、基準サイズ(A0・B0)から何回半分にしたかを表しています。つまり、数字が大きくなるほど用紙サイズは小さくなります。
ちなみにA判は、19世紀末にドイツの物理学者ヴィルヘルム・オストヴァルトが考案した紙の寸法に由来しています。そしてB判は、江戸〜明治時代に普及していた和紙の型紙「美濃判」の寸法を基準にしていると言われています。国際規格と日本規格に分かれていますが、日本国内でチラシを作成する場合は、規格にこだわらず販促方法に合ったサイズを選べば問題ありません。
続いて、チラシでよく使われる用紙サイズについて、具体的に見ていきましょう。
チラシで使われる主な用紙サイズ一覧
まずは新聞の大きさを元に、各用紙サイズを比較してみましょう。A判の方がB判よりも小さく設定されていて、数字が大きくなるにつれて半分のサイズになっているのがわかります。
チラシで使われる主な用紙サイズは以下のとおりです。それぞれの用紙サイズの実寸と、サイズイメージを一覧にまとめました。
用紙サイズがイメージできたところで、続いて販促用途別にオススメのサイズを見ていきましょう。
【販促用途別】オススメのチラシサイズ
チラシのサイズは、販促方法や用途に合ったものを選ぶと、宣伝効果を最大限に高められます。
例えば、大きなサイズのチラシは目立ちやすくインパクトを与えられます。一方で、コンパクトなサイズは持ち運びに優れ、配布しやすいといったメリットがあります。
ここでは、販促用途別にオススメのチラシサイズをご紹介します。
新聞折り込み用のチラシ
新聞折り込みチラシの一番のメリットは、特定の地域に絞って販促できることです。また、信頼性の高い新聞媒体を通して配布されるため、チラシを目にした人に安心感を与えられます。
新聞折り込み用のチラシには、以下のサイズがオススメです。
■B4サイズ(257×364mm)
新聞折り込み用のチラシで最も多く使用されているサイズで、新聞1ページ分を2つ折りした大きさに収まります。商品やサービスの詳細な情報を伝えるとともに、写真や画像、キャッチコピーなども掲載できる十分なスペースがあります。
■B3サイズ(364×515mm)
新聞1ページ分の大きさに近い大判サイズです。大きな写真や画像を使ってインパクトのある販促をしたい場合や、高級感を演出したい販促で活躍します。ただし、サイズが大きいぶん、新聞に折り込むには折り加工が必要なため、印刷コストはやや高くなります。
ポスティング用のチラシ
ポスティングは、新聞を購買していない家庭にも直接チラシを届けられるメリットがあります。また、配布地域やターゲット層を細かく設定できるため、広告費を効率的に使用できるのも特長です。
ポストから手に取って室内に持ち込まれるため、チラシが手元に残りやすく、クーポンの配布にも適しています。
ポスティング用のチラシは、以下のサイズがオススメです。
■A4サイズ(210×297mm)
住宅のポストに収まりやすく、折らずにそのまま配布できるサイズです。また、多くの印刷会社で取り扱われているサイズなので、短納期や大量印刷にも対応しやすいメリットがあります。デザインのテンプレートや参考例も豊富なため、チラシ作成を効率よく進められるでしょう。
■B5サイズ(182×257mm)
A4サイズよりひと回り小さい、コンパクトなサイズです。持ち運びがしやすい大きさで、クーポン付きチラシやデリバリーの広告によく使われます。
店頭設置・手渡し用のチラシ
店頭設置や、街頭やイベントなどの手渡し用のチラシは、興味関心がありそうな顧客層へ直接アプローチできるのが魅力です。チラシを手に取ってくれた人に対して、スタッフが声掛けすることにより、さらに訴求力を高められます。
店頭・手渡し用チラシには、以下のサイズがオススメです。
■A5サイズ(148×210mm)
手に取りやすく持ち帰りに便利なサイズです。商品やサービスの情報を掲載できる十分なスペースがありながら、コンパクトなので配布先への郵送や在庫管理がしやすいメリットもあります。ただし、大きな画像を使ってインパクトのある訴求を行いたい場合は、A4サイズを検討するとよいでしょう。
ポケットティッシュ用のチラシ
ポケットティッシュに同梱するチラシは、受け取ってもらえる確率が高くなります。さらに、ティッシュを使うたびに繰り返し見てもらえるのも大きなメリットです。
また、配布エリアや配布時間を工夫することで、ターゲット層を絞ることができます。
ポケットティッシュ用のチラシには、以下のサイズがオススメです。
■A7サイズ(74×105mm)
ポケットティッシュの包装に収まりがよく、スムーズに封入できるサイズです。短時間で内容を読めるバランスのよいサイズで、商品やサービスなどの情報に加え、連絡先やアクセス方法なども十分に掲載できるスペースがあります。すべての情報が収まりきらない場合は、A6サイズ(105×148mm)を使用して、半分に折って封入する方法もあります。
以上を参考にしながら、最適なチラシサイズを選んでみてください。
また、今回ご紹介した内容は、あくまでサイズ選びの目安です。チラシのサイズが指定されている場所に置いたり、情報量が多かったりする場合には、状況に合わせてサイズを検討しましょう。
なお、チラシの販促効果を高めるには、サイズ選びだけでなく、デザインやレイアウトも重要なポイントです。
では、どのようなポイントを押さえれば、効果的なチラシを作成できるのでしょうか?
ここからは、チラシを作成する際に意識したい4つのポイントをご紹介します。
チラシを作る際に押さえるべき4つのポイント
ここからは、チラシを作る際に意識したい4つのポイントをご紹介します。
これらのポイントを押さえることで、目を惹く魅力的なチラシに仕上がりますので、ぜひ取り入れてみてください。
【ポイント1】販促用途に合ったサイズを選ぶ
チラシのサイズ選びは、販促効果に直結する重要なポイントです。適切なサイズを選ばないと、せっかく作ったチラシが見てもらえなかったり、情報が伝わりにくくなったりする可能性があります。
例えば、店頭設置用のチラシの場合、サイズが大きすぎると持ち帰る前に捨てられてしまうかもしれません。
逆に、小さすぎると目立たずに手に取ってもらえない恐れがあるため、注意しましょう。
また、サイズによって載せられる情報量が大きく変わります。
例えば、詳細な商品情報を伝えたい場合は大きめのサイズ、シンプルな告知やクーポン配布ならコンパクトなサイズを選ぶなど、販促用途とあわせて情報量のバランスも検討しましょう。
【ポイント2】載せる情報を精査し、読みやすくする
チラシに情報を盛り込みすぎると、何を伝えたいのかがわかりにくくなり、印象に残りづらくなってしまいます。そのため、情報に優先順位を付け、優先度の低い情報は思い切ってカットするのも重要です。
また、掲載する情報が決まったら、以下の点を意識して配置してみましょう。
- 最も重要な要素は大きく、目立つ位置に配置する
- 箇条書きや見出しを使って、スッキリと整理する
- 「いつ・どこで・何が・どうやって」など、必要な情報を簡潔にまとめる
詳細な情報をカットする場合は、チラシに興味をもった人がスムーズにアクセスできるよう、webサイトのURLやSNSのアカウントを紐付けたQRコードを掲載しておくのもオススメです。
【ポイント3】視線の動きを意識する
チラシやフライヤーなどの紙媒体を見る際、人の視線の動きには法則があります。横書きの場合は「Z」、縦書きの場合は「N」を描くようにして視線が動きます。
そのため、キャッチコピーやイベント名など、注目してほしい要素や最初に見てほしい要素は、横書きなら紙面の上部、縦書きなら右側に大きく掲載するとよいでしょう。
また、キャッチコピーなどを除き、文字の配置はできるだけ「左揃え」にしてみましょう。
文字を「中央揃え」にすると、行の先頭がバラバラになり、読みにくくなることがあるからです。
【ポイント4】伝えたい内容とデザインを合わせる
チラシは、伝えたい内容とデザインが合っていることも大切です。写真やイラストは「何の商品・サービスが紹介されているのか」がひと目で伝わるものを選び、全体の色合いやフォントも、商品・サービスのコンセプトに沿って決めるとよいでしょう。
また、色数を多くすると伝えたい情報が目立たなくなってしまうため、使用するカラーは3色程度に抑えて、スッキリと見やすいチラシを目指しましょう。「ベースカラー」「メインカラー」「アクセントカラー」を【70:25:5】の割合で使用すると、バランスが取りやすくなります。
以上がチラシを作成する際のポイントでした。
これらを押さえておけば、魅力的なチラシがスムーズに作成できるでしょう。
とはいえ、いざチラシを作成しようと思っても「何から始めればよいかわからない」「デザインツールを使いこなせる自信がない」と感じる方も多いでしょう。
そんなときに役立つのが「Adobe Express」です。
誰でもカンタンにおしゃれで訴求力の高いチラシをデザインできるので、ぜひ活用してみてください。
それでは、Adobe Expressのメリットや使い方をチェックしていきましょう。
高品質なチラシをスムーズに作れる「Adobe Express」
Adobe Expressは、直感的な操作で誰でもカンタンにコンテンツを作成できるデザインツールです。豊富なデザインテンプレートを使ってチラシや名刺、バナー画像を作成できるのはもちろん、SNSに投稿する画像の加工やショート動画の作成など、様々なものが作れます。
たったの3ステップでカンタンかつスムーズに、高品質なチラシが作成できます。
※当記事の情報は、2025年3月時点のものです。アプリケーションのバージョンにより、操作画面のUIや機能が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
1.Adobe Expressのアカウントを作成

まずは、GoogleアカウントやSNSアカウント、メールアドレスを使って無料でアカウントを作成してください。登録は30秒ほどで完了します。
2.お好みのテンプレートを選択
次に、用途に合うテンプレートを選択しましょう。10万枚以上の豊富なテンプレートの中から探せるのは、Adobe Expressならではの魅力です。
3.デザインを編集して保存
選んだテンプレートをベースに、文字や画像をカスタマイズしてみましょう。
編集内容は自動保存されるため、こまめに保存ボタンを押す手間を省くことができ、とても便利です。
また、手軽に共有ができたり、共同編集ができたりする点も魅力のひとつです。
最適なチラシサイズを選んで販促効果を最大限に
チラシの販促効果を高めるには、用途に合わせて適切なサイズを選ぶことが重要です。
そして、載せる情報を厳選して見やすく配置し、デザインに統一感をもたせることで、印象に残るプロのようなデザインに仕上がります。
無料で使えるデザインツール「Adobe Express」なら、テンプレートをアレンジするだけで、カンタンに魅力的なチラシを作成できます。
直感的な操作方法で使いやすく、誰でも安心して取り組めるので、ぜひAdobe Expressを活用してみてください。