コントリビューターとして重要なのは
オリジナリティーを追求すること

ファインアートフォトの制作にいそしむ傍ら、Adobe Stockのコントリビューターの一人としても、活躍されるMonetさん。ベストセラー作家として常に上位を維持されている彼に、プロとしてビジネス面から見た「売れる作品」の作り方や売上アップのポイントについて伺いました。

株式会社LIG デザイナー 伊藤 潤一さん

Adobe Stock Contributor’s Voice Vol. 1

  フォトグラファー Monet さん


Adobe Stockにはクオリティの高い写真がたくさんありますが、その中で「売れる写真」というのは、ひと目でテーマや言葉が連想できる写真だと思います。コントリビューターの管理画面では自分の創意工夫の成果がリアルタイムに分かるので、より良い作品をアップしたいという励みになりますよ。

 

 

Q1. 普段はどのような活動をされていますか?


プロ写真家としての活動と併行して、スタジオのフォトグラファーたちとの共同作業でAdobe Stock向けのコンテンツを日々制作しています。常に情報収集をしながらテーマやアイデアを出して撮影を行うのですが、ここ最近では、平均で月500点ほどの作品をアップロードしていますね。

 

Q2. Adobe Stockのコントリビューターになったきっかけは?


数年前に知人のフォトグラファーから「ストックフォトに写真を提供して活動している」という話を聞いて興味を持ったのがきっかけでした。その後、自分でもそれぞれのストックフォトサイトを調査して、Adobe Stockの前身であるFotoliaでコントリビューターとしての活動を始めました。

 

モデル選びは特にこだわるというMonetさん。人数を増やすのもポイント。
モデル選びは特にこだわるというMonetさん。人数を増やすのもポイント。
簡単に行けない場所での撮影は、独自性を出すチャンス。但し撮影許可はお忘れなく。
簡単に行けない場所での撮影は、独自性を出すチャンス。但し撮影許可はお忘れなく。
Q3. Adobe Stockに素材を提供していて良かったと思う点は?


Adobe Stockのコントリビューターポータルをチェックすると、どの作品が何点売れて、どれだけの売上を生み出したか…といった成果がすぐに分かる点ですね。

「この作品が売れた要因は何か?」「以前はよく売れていた作品が売れなくなってきた理由は?」という風に、データを徹底的に分析して試行錯誤を続けていると、努力の結果がリアルタイムに数字となって返ってくる。アップしたばかりの作品がすぐに売れていくとやはり嬉しいですし、もっと頑張ってその数字をどんどん上げていきたくなります。ある意味ゲーム感覚の面白さも感じられ、モチベーションが高まる仕組みだと思います。また、全世界のクリエイターに販売できるのところも良いですね。日本語で作品投稿しても海外のお客様に購入いただける点は、グローバルでビジネス展開しているAdobeの強みだと思います。

 

Q4. 実際、どのくらいの売り上げがあるのでしょうか?


う~ん、それは秘密です。ただ、プロとしてそれなりの収益を出したいのであれば、最低でも月に1,000点はアップしていくべきでしょう。1年で12,000点ぐらいになってくると、きちんと分析できる程のデータが取れ、売れる写真の傾向が見えてくると思います。そのぐらいの点数を超えると、撮るテーマが無くなってくるので新しいものを考え出さなくてはいけないという壁もありますが…。

いずれにしても、作品をアップし続けて新しい発見やトライを続けていくということが大切だと思います。なかなか成果が上がらないのだとしたら、それは誰のせいでもなく、自分の責任として率直に受けとる必要があります。自分の場合は、アップ点数が5,000点を超えたあたりで新しいモデルを入れてみたのですが、彼女の写真が1日に何百枚と売れるようになりました。それまでよりも制作費はかさみましたが、ロイヤリティーも結構な金額になったので、自信につながりました。

 

見る人が想像を自由に広げさせるのも、売れる写真の大切な要素。
見る人が想像を自由に広げさせるのも、売れる写真の大切な要素。
独自のアングルや視点から捉えることも、見る人の想像力を掻き立てる要素。
独自のアングルや視点から捉えることも、見る人の想像力を掻き立てる要素。
Q5. コントリビューターとしてのポリシーやこだわりは?


テーマや言葉がシンプルに伝わる写真づくりを心がけています。単に自分の趣味・志向を追求したのではただの自己満足の作品になってしまい、他人が見ても何も伝わりません。写真を見た瞬間にテーマやキーワードがぱっと思い浮かぶような写真こそ、クリエイティブの現場で必要とされる「売れる写真」といえます。

また、ここ数年はスマートフォンで日常のある瞬間をぱっと撮ったような、自然な感覚の写真が好まれる傾向があるなど、商業写真のトレンドを押さえておくことも重要です。Adobe Stockは全体的に写真のクオリティが高いストックフォトサイトですが、そのなかで自分も常に世界のユーザーに受け入れられるような良い写真を提供していきたいと思っています。

 

Q6. これからコントリビューターの活動を始める方へのアドバイスをお願いします。


他の人の真似をしないというのが大切だと思います。すでに売れている写真と似たようなのを撮っても、勝てるわけがありません。それよりは、「自分だからこそこの写真が撮れるんだ」というオリジナリティーを追求した方がいい。

そのためには、まず自分の撮りたいものを撮ってみて、世界のすぐれたアートやデザインなどからインスピレーションを得ながら試行錯誤をしてクオリティを高めていくのがいいと思いますし、その方がクリエイティブの醍醐味を感じられるはずです。次に大切なのは、念入りな事前準備です。事前のリサーチや撮影準備が売り上げを左右するといっても過言ではなく、自分たちの場合は制作過程の80%程度を事前準備に充てています。

フォトグラファー Monet

プロフィール

フォトグラファー Monet

プロ写真家の活動と併行して、2014年6月よりFotoliaでコントリビューターの活動を始める。風景、家族、オフィス、ビジネス、医療、美容、ライフスタイルなどさまざまなジャンルやテーマの写真素材を常時1千点以上提供。クリエイティブのトレンドを押さえた新作コンテンツを随時制作してアップロードしている。

 

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