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プロフェッショナルが語るPhotoshop Vol.5 関連記事:Photoshop CS4 イメージ写真の修整テクニック

※ここでは、Photoshop CS4を使用して解説しています。

デジタルイメージに関するさまざまな機能を搭載しているPhotoshop CS4 / CS4 Extendedは、3Dデータを含む開店告知のDMやメニューブック、ショップカードなど、中森さんの視覚伝達に関わるすべてのワークフローを総合的にサポートしています。

ここでは、その中でもイメージ写真作成時に活躍する機能と、それらの機能を使った、イメージ写真作成の実践例を紹介します。ひとつめのテーマはレンズのゆがみ補正と色調補正、ふたつめはVanishing Pointを使った不要物の除去です。



1.レンズのゆがみと部分的な色調の補正

Photoshop CS4 / CS4 Extendedには各種色調補正機能はもちろん、「ゆがみ」や「シャープ」などの多彩なフィルタ、さらには「ものさしツール」などの計測機能や3D機能など、空間デザインで活用するさまざまな機能が用意されています。

ここではそれらの中でも、レンズや遠近法による、ゆがみが生じた写真の補正に活躍するレンズ補正機能と、Photoshop CS4で追加された「色調補正」パネルと「マスク」パネルを使った、スピーディーな部分補正を紹介します。

サンプルの元画像は、右上の屋根部分が引き伸ばされたようにゆがんでいます。まず、この部分を「レンズ補正」と各種変形機能で補正し、次に「自然な彩度」で室内の明かりを強調させ、より印象的な写真に仕上げます。

右上部分にレンズのゆがみが生じている

右上部分にレンズのゆがみが生じている



1-1.レンズ補正でゆがみを修正

Photoshopには光学レンズのゆがみを修正するための「レンズ補正」フィルタが用意されています。まずは、このフィルタを使って屋根のゆがみを取り除きます。

画像を開き、「背景」レイヤーを複製します。レイヤー名は「ゆがみ補正」とします。

メインメニュー「フィルタ」>「変形」>「レンズ補正」をクリックし、表示される「レンズ補正」ダイアログでゆがみを補正します。ここでは、「垂直方向の遠近法」を「+20」としました。調整が完了したら、「OK」ボタンをクリックします。

「レンズ補正」ダイアログでは、ほかにも「色収差」や「周辺光量補正」、角度などの調整が可能です。

「レンズ補正」ダイアログ。表示されるグリッドをガイドにして調整する

「レンズ補正」ダイアログ。表示されるグリッドをガイドにして調整する




1-2.各種変形機能で遠近感の調整

「レンズ補正」により、屋根のゆがみは修正できましたが、上部へ向かって伸びるパースができてしまいました。これを、「遠近法」と「自由な形に」のふたつの変形機能を使って調整します。

「ゆがみ補正」レイヤーを選択した状態で、メインメニュー「編集」>「変形」>「遠近法」をクリックします。アンカーポイントをクリックし、マウスドラッグで家の外壁が垂直になるよう変形させます。調整できたら「 ○ 」ボタンで変形を適用させます。

続けて、メインメニュー「編集」>「変形」>「自由な形に」をクリックします。同じようにマウスドラッグでパースとアングルに気をつけながら、形を整えていきます。調整できたら「 ○ 」ボタンで変形を適用させます。

変形前

変形前

変形後

変形後




1-3.室内の明かりを強調

ここまでで、ゆがみの補正は完了しています。最後に、室内の明かりがより印象的になるよう演出します。「色域指定」マスクを作成し、「自然な彩度」適用させます。ここでの作業はすべて、「色調補正」パネルと「マスク」パネルのみで行います。Photoshop CS4で追加された「自然な彩度」は、より高い彩度の部分に対しては抑えめに、彩度の低い部分に対しては強めに彩度調整を適用することができ、従来のように均等に彩度が上がり、部分的に極端な強さになってしまうことを防ぐことができます。

PS 新機能紹介:色調補正パネル

PS 新機能紹介:マスクパネル

「ゆがみ補正」レイヤーが選択された状態で、「色調補正」パネルの「自然な彩度 自然な彩度 」アイコンをクリックします。「自然な彩度:+100」に指定しておきます。マスクを作成していないので、この段階では画像全体の彩度が上がります。「色調補正」パネルで適用させた補正内容は、すべて調整レイヤーとして追加されます。

次に、「マスク」パネルの「色域指定」をクリックします。「色域指定」ダイアログで、「カラークラスタ指定」にチェックをし、「スポイトツール」で家の室内を選択していきます。選択範囲を指定できたら、「OK」ボタンをクリックします。「カラークラスタ」をオンにすることで、滑らかな選択範囲の指定が可能です。

これで、室内の明かりを強調することができ、より印象的なイメージ写真に仕上がりました。

色域指定で室内の明かりを選択

色域指定で室内の明かりを選択




元画像

元画像

補正後

補正後




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