シーンをもう少しドラマチックにしたい ということはありませんか?
雨はシーンをドラマチックにする すばらしい方法です 今日はAfter Effectsを使って シーンに 雨を加える方法を紹介します こんにちはDave Koです モーションデザイナーとして25年以上 After Effectsを 使ってきました 子どもの頃はSFをよく見ていて それらに大きな影響を受けました それで映像効果を作りたいと 思うようになったんです 今回は「Adding Rain to Video」という プロジェクトファイルを使います 必要なものはすべてその中に入っています ではファイルを開いて 雨を降らせていきましょう 既にカラスの動画を タイムラインに追加してあります 表示サイズは「全体表示」がお薦めです 映像ができる限り大きく表示されますし タイムラインパネルを広くした際には 自動的に調整されます 次に調整レイヤーを追加します 「レイヤー」から 「新規」 「調整レイヤー」を選びます Enterを押して名前を 「Rainfall」に変更します これがCC Rainfallエフェクト用の レイヤーになります このレイヤーを選択した状態で 「エフェクト」から 「シミュレーション」 「CC Rainfall」を選びます 再生すると、シーンに雨が 降っているはずです 悪くありませんが 調整してもっとリアルにしましょう CC Rainfallエフェクトは左上の エフェクトコントロールパネルに 表示されます 見当たらない場合は 「ウィンドウ」から 「エフェクトコントロール : Rainfall」を選びます エフェクトコントロールパネルには 調整できる項目がたくさんあります まず「Drops」ですが、5000だと ちょっと密度が高すぎるので 1000に変更します 雨粒が少し大きいので 「Size」を2にします カラスの後ろにもう1つ Rainfallレイヤーを作るので 「Scene Depth」は2000に設定します 「Speed」は4000のままにします これが自然な雨の速さに見える数値です 「Wind」は100に変更して 雨が真っすぐではなく 少し斜めに降るようにします 「Variation % (Wind)」は2に設定します 風向きに少しだけバリエーションを 加えるためです 「Spread」は10にして 雨にランダム性と広がりを持たせます 「Opacity」は35%くらいで ちょうどよさそうです 低すぎると見えづらくなり 高すぎると不自然で濃い雨に なってしまいます これらの設定について 理解できたと思うので 自由に調整して、自分のプロジェクトに 合うものを探してください 次に、このRainfallレイヤーを複製して 雨に奥行きを持たせていきます 「Drops」を4000にし 「Size」を1.5に設定します 雨の量は増えますが 小さくて自然に見えます 「Scene Depth」は5000に上げて 前面に集中せず 奥まで降るようにします 「Speed」を少し下げて3500にします 遠くのものはゆっくり動いて 見えるためです 他の設定はそのままで大丈夫です 次に、雨が表示される場所を制御するために マスクを追加します マスクとは レイヤーのどの部分を表示するかを決める シェイプのことです 今回の場合、カラスの前と後ろの雨を 分けて奥行きを出します 「Rainfall 2」レイヤーを選択した状態で 上部のペンツールを使って カラスの周りにマスクを描きます 少し早送りで進めましょう マスク作業には時間がかかります 描き終わったら 「マスクパス」の最初のキーフレームを 設定します そしてこのマスクを「減算」にします カラスと重なる雨を消すためです カラスの動きに合わせて マスクを動かすには カラスの位置が変わったところで 「マスクパス」のキーフレームを設定します 少し時間がかかるので 根気が大事になります マスクは完璧でなくても構いません ぼかしを50ピクセル程度に設定すれば 多少のズレがカバーされて 自然に仕上がります 次に、選択ツールに切り替えます マスクで使うキーフレームは なるべく少なくしましょう その方が作業も楽で 動きも滑らかになります マスク作業が終わったら タイムラインをスクラブして マスクパスがカラスに沿って 動いているか確認します いい感じですね スペースキーを押して シーンを再生してみましょう 表示サイズは「全体表示」にします できました まるで魔法のように 雨を降らせることができました この動画が、After Effectsの 他のシミュレーションエフェクトを試す きっかけになれば嬉しいです
