アートワークをクリエイティブに変化させて命を吹き込む

単純な変形機能による回転や拡大・縮小は 多くの皆さんが知っていると思いますが その知識をもう一歩進めると 作業のスピードが上がります このロケットを組み立て、反転、シアー、回転などの 変形操作を駆使して、完成させましょう まず、ここにある炎の形から始めます ズームしてみると まだ半分しか描かれていません コピーと反転の機能を使って 残り半分を作りましょう 最初に、選択ツールで炎のシェイプを選択します コピーするために 「編集／コピー」を選択します 続いて、「編集／同じ位置にペースト」で コピーを元の形に重ねて 配置します コピーを反転するには、プロパティパネルにある ポイントで囲まれた小さなボックス（基準点）を使用します このボックスは シェイプのバウンディングボックスと外周上のポイントに対応します 中央を選択した場合は そのシェイプの中央を基準にして 反転処理がおこなわれます ボックスの下辺の中央を選択した場合は 下辺を基準にしてアートワークの反転処理がおこなわれます この設定で、こちらの「垂直方向に反転」ボタンで反転を実行します こうして作った炎の形を両方一緒に回転させ ロケットに追加します まず、ドラッグで囲んで両方選択します 次に、カーソルでボックスのコーナーの外側をポイントし 回転矢印が表示されたら、ドラッグして回転させます Shiftキーを押しながらドラッグすると、45度単位での回転になります このようになったら マウスボタンを放し、次にキーを放します 回転できたら、これらの炎を一緒にドラッグして ロケットの底部に配置します この状態では炎は最前面になりましたが、オレンジ色の炎よりも背面に重ねたいので オブジェクトメニューの「重ね順」から 「最背面へ」を選択して 最背面に移動します 炎ができたので 半分しかないロケットの形を完成させましょう コピーと反転を使って、足りない部分を作成します 先ほどと同じ方法で実行できるので、復習するのも良いですが もっと手早くできる方法があります ロケットグループを選択します 「ミラー」コマンドを使用すると 1回の操作で、反転したコピーを作れます オブジェクトメニューで 「繰り返し」から 「ミラー」を選択 これで 自動的に元のアートがコピー、反転され、残りの半分になります 間隔を空けたいときなど、ミラーの位置を動かす場合は このハンドルで操作できます 操作が終わったら、Escキーを押して編集モードを抜け 次の作業に移りましょう ここにある円形をロケットの胴体に配置して窓を作ることにします 円形をロケット上にドラッグし、コピーして等間隔に並べます まず、1つ目の窓を、このあたりの場所に配置します 少し拡大して見やすくしましょう 次に、この窓のコピーを作成します OptionキーまたはAltキーを押しながら 円形の窓を右へとドラッグします 胴体の真ん中の位置でマウスボタンを放し キーも放して、コピーをここに配置します 3つ目のコピーでは、同じ操作は必要ありません 「変形の繰り返し」コマンドを使えば 直前の操作を自動的に再実行できます オブジェクトメニューの 「変形」の下に 「変形の繰り返し」があります 最後に、窓の中に配置した明るいブルーの長方形で 光が映り込んでいる様子を表現するとします こんな感じです シアーツールを使って シェイプに対し、シアー変形という加工を適用します シェイプを選択してから 回転ツールを長押しして、シアーツールを表示し 選択します このツールでシェイプを水平方向にドラッグし、シアー加工しましょう カーソルをこのあたりに置き、右へとドラッグします 様々な形への自由なシアー変形もできますが この場合は元の高さを保ちたいので Shiftキーを押しながらドラッグします 意図した形になったらマウスボタンを放し 次にキーを放して、シアーを終了します ロケットに取り付けましょう 選択ツールに切り替えてから 窓のシェイプを囲むようにドラッグで選択し 窓全体をドラッグして、中央に置きます 「表示／すべてのアートボードを全体表示」を選択して 全体を表示しましょう ロケット全体を扱いやすいよう 1つのオブジェクトにグループ化するには ロケットのアートワーク全体をドラッグで囲んで選択し プロパティパネルの「グループ」ボタンをクリックします このように、Illustratorには様々な変形機能があり 使いこなせる操作を増やすほど、作品づくりを 手早く簡単に、自在に進められるようになります 練習問題として、アセットに含まれているレトロなテレビを 自分で完成させてみてください ズームして、アンテナを回転させて左右に開き 筐体の線とボタンをコピーして増やし 脚を反転コピーして取り付けましょう -