Illustrator iPad版とApple Pencilで、頭の中にあるイメージをスケッチ感覚で描いていきます。
「Illustorator iPad版は、パスや矩形を直接指やペンで触ることができる。すごくプリミティブというか直接的にオブジェクトが触れて、マウスやペンタブとも違う感覚が味わえます」
Illustrator iPad版を起動し、「新規作成」から新規ファイルを作成します。
まず、描画のガイドとなる正三⾓形を配置します。ツールバーの「塗り」をタップし、スウォッチから好みの⾊を選択します。「線」は「なし」を指定します。
次に「図形」を⻑押しして三⾓形を選択し、アートボード左下にある円の中⼼を押しながらドラッグして正三⾓形を描きます。
バウンディングボックスの上部に⾶び出したハンドルをドラッグして三⾓形を右に回転させます。次にプロパティパネルを開き、不透明度を30%に設定します。

レイヤーパネルの「+」をタップして、新規レイヤーを作成します。
ツールバーの「鉛筆」をタップし、続けてカラーの「塗り」をなし、「線」を黒に設定します。
次に「線の滑らかさ」をタップして、滑らかさを「6」に設定します。
ガイドの正三角形に沿って描画します。

フリーハンドで描いたオブジェクトはパスが複雑になりがちで、後から編集がしづらくなります。そこで、不要なアンカーポイントを削除することで、編集がしやすく、シャープなパスや滑らかなパスを作成できます。
「ダイレクト選択ツール」でオブジェクト全体を選択すると、下にコンテキストウィジェットが表示されます。右から3つ目の「パスの単純化」ボタンをタップすると、不要なアンカーポイントが自動的に削除されます。

選択ツールでオブジェクトを選択し、下に表示されたコンテキストウィジェットの左から2番目の「線幅」ボタンをタップします。スライダーを右に動かして線幅を太くします。
次にダイレクト選択ツールに持ち替えて、アンカーポイントやハンドルを操作してパスの形状を整えます。
ラフデザインができたら、クラウドドキュメントとして保存します。

デザイナー、有馬智之さんの作品を使ったロゴデザインシリーズの続きをご覧ください。