ロゴやチラシ、パッケージ制作など、アイデアを思い通りにカタチにできるグラフィックツールのIllustrator。パン屋さんを例に、チラシのデザインをぐっと質の高いものにするポイントをイラストレーターのヤマサキミノリさんのマンガでご紹介します。
※本素材は学習目的のために限り使用することができます。
マンガに登場した機能を、チュートリアルを見ながら実際に使ってみましょう。フォントや色を工夫したり、レイアウトを整え装飾を加えることで、チラシのデザインが一気に改善します。
Adobe Fontsの豊富なフォントから、レイアウトの雰囲気に合うものを適用しましょう。文字揃えや整列も活用して整えます。
選択ツールで「Creative Bakery」のテキストオブジェクトをクリックします。テキストオブジェクトを選択したまま、以下の手順を続けましょう。
プロパティパネルの「アピアランス」セクションで、塗りのカラーを「C=70 M=40 Y=25 K=0」に変更します。
カラースライダーのカラーモデルがCMYKでないときは、スライダー右上の三本線をクリックしてCMYKに変更しましょう。

プロパティパネルの「文字」セクションでフォントを「Cheap Pine」、フォントスタイルを「Regular」、フォントサイズを「100pt」に、「段落」セクションで「中央揃え」に設定しましょう。
プロパティパネルの「整列」セクションで「水平方向中央に整列」をクリックし、テキストオブジェクトをアートボードの中心に揃えます。オブジェクトをひとつだけ選択しているとき、整列の基準は自動的に「アートボードに整列」になります。

パス上文字ツールを使用すると、シェイプやパスに沿って文字を入力できます。円弧型のパス上文字で、タイトル部分を楽しく演出しましょう。
選択ツールで「こだわり素材のパン屋さん」のテキストオブジェクトをクリックし、編集>カットを選択します。
パス上文字ツールに切り替えて「Creative Bakery」の上に配置された円弧のパスの左端をクリックし、パス上文字に変換しましょう。編集>ペーストを実行すると、パスに沿ってテキストが入力されます。escキーで文字の編集を終了しましょう。

パス上文字のテキストオブジェクトを選択したまま、プロパティパネルの「文字」セクションでフォントファミリを「DNP 秀英角ゴシック銀 Std」、フォントスタイルを「Bold」、トラッキングを「500」に、「段落」セクションで「中央揃え」に設定しましょう。
パス上に文字がおさまらないときや、文字が中央で揃わないときは、選択ツールで左右のブラケットをドラッグして調整しましょう。

カラーをまとめて編集するには、「オブジェクトを再配色」が便利です。
レイヤーパネルで「parts」レイヤーの「ロックを切り替え」(鍵のアイコン)をクリックして、ロックを解除します。「text」と「parts」レイヤーのターゲットアイコンをshift+クリックし、2つのレイヤー全体を選択しましょう。編集>カラーを編集>オブジェクトを再配色を選択すると、「オブジェクトを再配色」のダイアログが表示されます。
カラーホイールのカラー分岐点をドラッグすると、カラーの関係性を保ったままカラー変更できます。カラー分岐点を自由に動かして色の変化を試してみましょう。

今回はカラー値を設定して正確に色を編集するため、「詳細オプション」をクリックしてダイアログを切り替えます。
「指定」タブで変更したいカラーの行をクリックし、カラースライダーで、1段目「C=25 M=10 Y=5 K=0」、2段目「C=0 M=0 Y=0 K=100」、3段目「C=0 M=70 Y=15 K=0」に変更しましょう。
カラースライダーのカラーモデルがCMYKでないときは、スライダー右側の三本線をクリックしてCMYKに変更しましょう。

アートボードの外に配置されているクリーム色の長方形を選択ツールでクリックしましょう。オブジェクト>パターン>作成を選択して、パターン編集モードに切り替えます。
パターンオプションパネルで「幅」の末尾に「*2」を入力し、タイルの幅を2倍にします。タイルの左右に均等なスペースが生まれてストライプのパターンになります。画面上部の「完了」のクリックまたはescキーでパターン編集モードを終了しましょう。
選択ツールでタイトル部分の背景にある黄色の長方形をクリックします。プロパティパネルの「塗り」でスウォッチパネルを表示し、作成したパターンを適用しましょう。
