ドキュメントのマスターページにコンテンツを追加すると それが、そのマスターページを適用しているすべてのページに表示されます しかし、ドキュメントページ上のマスターアイテムは選択できません 特定のドキュメントページのマスターアイテムを選択するにはどうするか それをこれから説明します InDesign CCを起動します チュートリアルの練習用ファイルをダウンロードして開いてください 初期設定では、ドキュメントウィンドウに1ページ目が 表示されます すべてのドキュメントページとマスターページを表示するには ページパネルを使用します パネルが表示されていない場合は 「ウィンドウ」メニューから 「ページ」をクリックして、パネルを表示します ドキュメントの各ページのサムネールが表示されています まず、このファイルのマスターページを確認しましょう マスターページを表示するには 「A-マスター」のアイコンをダブルクリックして ドキュメントウィンドウに「A-マスター」ページを表示します このマスターページには2つのアイテムが作成されています 一番上に赤のバーがあり 一番下に黄色のバーがあります ページパネルでは、2、3、4ページの サムネールに「A」が表示されているため 2、3、4ページには「A-マスター」ページが適用されているのがわかります ドキュメントの3ページ目を表示するため ページパネルで3ページのサムネールをダブルクリックします このページの上のバーを黒に 下のバーを赤に変更しようと思います カラーを変更するには まず、選択ツールでバーを選択します ツールパネルで選択ツールに切り替え 黄色のバーをクリックします しかし、選択することができません 黄色のバーに点線の枠が表示されています これはマスターページアイテムであることを表しています マスターページアイテムはドキュメントページ上では選択できません 間違って移動したり消したり できない仕様になっています マスターページアイテムを使用する目的は ページ間で一貫性を持たせることだからです しかし、それでもドキュメントページ上の マスターページアイテムを削除または変更したい場合は ロックを解除して編集することができます そのためには、ページパネルの右上にあるメニューアイコンをクリックして パネルメニューを開き 「すべてのページアイテムをオーバーライド」を選択します ページパネルで3ページが選択されているため 3ページのマスターページアイテムがオーバーライドされ 選択可能になります ページ上部のバーを選択して カラーを黒に変更します プロパティパネルの「塗り」ドロップダウンを使用します 次に、ページ下部のバーを選択して 「塗り」ドロップダウンを使用して赤に変更します ページパネルで2ページ目のサムネールをダブルクリックします ドキュメントウィンドウに2ページが表示されます このページのフッターバーは完全に削除し ヘッダーバーはそのままにしたいと思います つまり、マスターページアイテムすべてではなく フッターバーのみを変更します ドキュメントページのマスターアイテムは個別に選択できます Macでは、Command+Shiftキーを押しながら黄色のバーをクリック Macでは、Command+Shiftキーを押しながら黄色のバーをクリック Windowsでは、Ctrl+Shiftキーを押しながら 黄色のバーをクリックします これで選択したアイテムのみを編集できます バーを削除するには 「編集」メニューから 「カット」をクリックします 3ページに戻ります ページパネルの3ページ目のサムネールをダブルクリックします ドキュメントウィンドウに3ページが表示されます 3ページについては、気が変わり ヘッダー、フッターともに 元のマスターページと同じカラーに 戻そうと思います そのためには、マスターページをドキュメントページに再適用します ページパネルで 「A-マスター」のサムネールを3ページのサムネール上にドラッグします ページのサムネールに黒の枠が表示されたら マウスボタンを離します これで、マスターページと同じバーが3ページに表示され 元のカラーでロックされた状態に戻ります 2ページも同様に操作します まず、2ページ目のサムネールをダブルクリックして ドキュメントウィンドウに2ページを表示します 次に、「A-マスター」のサムネールを2ページのサムネール上にドラッグします 黒の枠が表示されたらマウスボタンを離します ページ下部のバーが元に戻ります マスターページを使えば、ヘッダー、フッター、ページ番号などの ドキュメント要素を統一することができますが このように、特定のドキュメントページのみを マスターページとは別の設定に変更することもできます
