画像の遠近感やジオメトリを調整すると、プロ品質の見事な構図に仕上げることができます。

Adobe Photoshop Lightroomには、写真の遠近感を自動と手動の両方で調整できる優れた機能が搭載されています。
Uprightによる遠近感の補正
LightroomのジオメトリパネルにあるUpright機能を使用すると、写真の遠近感をすばやく補正できます。この機能では、以下から選択されたオプションに従い、遠近感が自動的に補正されます。
レベル: 水平線が傾いている写真など、水平方向の線の傾きを補正します。
垂直方向: 垂直方向の線が多くある画像のゆがみを補正します。高い建物を低い視点から撮影すると後ろに傾いているように見えることがありますが、このオプションはこうした写真を調整するときによく使用されます。
自動: 通常は、このオプションの選択をお勧めします。できるだけ自然な見た目を維持しつつ、水平方向と垂直方向の両方を補正します。
フル: 「自動」と似ていますが、より極度な補正が適用されます。
Uprightで調整すると、写真の境界線近くに白い領域ができることがあります。Uprightの「切り抜きを制限」オプションを使用すると、これらの領域を自動的に切り取ることができます。思ったとおりの結果にならない場合は、代わりに切り抜きツールを使って修正しましょう。
ガイド付きUprightによるユーザー定義の遠近感の補正
遠近感をより詳細に補正するには、ガイド付きUpright機能を使用します。この機能では、補正する線の上にガイドを描いて、写真のどの線を水平および垂直に補正するかを定義できます。ガイド付きUprightは、写真に様々な角度の線があるときに特に効果的です。

変形スライダーを使った手動調整
さらに補正する必要がある場合は、変形パネルのスライダーを使用して手動で調整します。スライダーは、ジオメトリパネルの小さなアイコンをクリックすると表示されます。これらのスライダーを使うと、画像が外側に向かって膨張する「樽型収差」や内側に向かって収縮する「糸巻き型収差」といった画像のゆがみを補正できます。スライダーには、縦軸や横軸に沿って画像をずらすものや、画像を回転または拡大・縮小するものなどがあります。また縦横比スライダーは、Upright補正を適用した結果、幅広または細長になってしまった画像を補正するときに使用できます。

Uprightのオプションやガイド付きUpright、変形スライダーの手動調整を使用して、シンプルなものから複雑なものまで、様々な遠近感の問題を補正してみてください。