基本的な図形を描いて、グラデーションカラーを適用します。
「デザインには情報を伝えるという目的がありますが、僕の場合、伝えるだけでなくて、強く印象に残すということを意識しています。コラージュはすごく印象に残りやすい表現方法だと思います」
コラージュでは、写真だけでなくイラストも加えることでアクセントが加わります。シェイプツールやブラシツール等を活用して、オブジェクトや手書きの描画を自由に作成してみましょう。今回は写真素材に合わせたグラデーションの三角形のオブジェクトを作成します。
「ファイル>新規」を選択して新規ドキュメントを作成します。ツールバーから「三角形ツール」を選び、アードボード上でshiftキーを押しながらドラッグして正三角形を描きます。
オプションバーの「塗り」をクリックしてパネルを表示し、「グラデーション」を選択します。

「塗り」パネルで、グラデーションのスライダー左下の「カラー分岐点」をダブルクリックして「カラーピッカー」パネルを開き、カラーフィールドでピンクを選んで「OK」をクリックします。

「塗り」パネルに戻り、今度はスライダー右下の「カラー分岐点」をダブルクリックし、「カラーピッカー」パネルで緑を選んで「OK」をクリックします。緑からピンクに変化するグラデーションが適用されました。
最後に「塗り」パネルで「グラデーションを回転」の数値を「40」度に設定し、グラデーションの角度を変更します。これでオブジェクトの完成です。色を選ぶ時は、写真からスポイトツールで色を選んで合わせたり、作品のイメージに合わせたカラーパレットを予め作成しておくと、統一感のある作品に仕上がります。

デザイナー カズシフジイさんの作品を使ったコラージュアートシリーズの続きをご覧ください。