Photoshopの「ぼかしギャラリー」を使⽤すると、写真にさまざまなぼかし効果を簡単に追加することができます。今回は、「チルトシフト」を使って、カメラのチルトシフトレンズでの撮影をシュミレートし、⾵景をミニチュアのように⾒せる⽅法を紹介します。まずは下の動画で⼀連の制作⼯程を確認しましょう。

本チュートリアル内で使⽤する主な機能
ぼかしギャラリー/チルトシフト
⼿順
1. ファイルを開いてチルトシフトを実⾏する
2. 画像のメインになる領域以外をぼかす
3. ぼかし領域を調整する
4. 画像の彩度を上げる
Photoshopを起動し、「ファイル」→「開く」から練習⽤サンプルファイル「blur_tilt_shift.jpg」を選択して開きます。
「フィルター」→「ぼかしギャラリー」→「チルトシフト」を選択します。

ヒント
チルトシフトぼかしピンで以下の操作を⾏います。
A. シャープ領域:ぼかしが適⽤されないシャープな領域
B. フェード領域:シャープから少しずつぼけていく領域
C. ぼかし領域:完全にぼかしが適⽤される領域

画像の上にチルトシフトぼかし⽤のピンが配置されます。中央のぼかしピンをドラッグし、電⾞がシャープになるように下に移動します。
⽩い円のハンドルにカーソルを当てると回転マークに変わるので、左に「6°」傾けます。
⽩い実線を内側にドラッグして、シャープの領域を少し狭めます。
ぼかしピンのハンドルをドラッグし、ぼかし度合いを調節します。ここでは「ぼかし:30」に指定します。また、右側の「ぼかしツール」パネルでぼかし値を指定することもできます。

イメージ「⾊調補正」→「⾊相‧彩度」を選択し、「⾊相‧彩度」パネルを表⽰します。
「彩度」スライダーを右⽅向に動かします。ここでは「+67」に設定します。通常よりも彩度を⾼めにすると、よりミニチュア感が増します。

チルトシフトぼかしを適⽤する写真は、建物や街の⾵景、⾞や鉄道などの乗り物を対象に、メインになる被写体を上から写すのがポイントです。
Photoshopのぼかしギャラリーには、この他にも「フィールドぼかし」「虹彩絞り」「スピンぼかし」「パスぼかし」といった様々なぼかし効果が⽤意されているので、⽤途に応じて使い分けてみてください。
