このチュートリアルでは、Adobe Photoshopを使用して、印象的なデジタルメイクアップを作成する方法 を紹介します。 ブラシ、マスク、曲線ペンツールを使用してカラフルなフェイスペイントをデザインします。

本チュートリアル内で使用する主な機能
描画モード(乗算)、ブラシツール、レイヤーマスク、曲線ペンツール、レイヤー効果、ブレンド条件
以下が大まかな流れです。
1.モデルをペイント
ブラシツールで、色を変えながらモデルの顔をペイントしていきます。
2.マスクを追加
レイヤーマスクを追加して余分なペイントを除去します。
曲線ペンツールでモデルの瞼部分のペイントを切り抜き、デザインにアクセントを加えます。
4.ペイントを調整
ブレンド条件を調整して、モデルの肌に直接ペイントしたかのような質感にします。
手順 1/3
練習用ファイルを開く
Photoshopを起動し、「ファイル」-「開く」から練習用サンプルファイル「model.psd」を選択して開きます。

モデルの画像が開きました。

手順 2/3
描画モードの変更
レイヤーパネル下部の「新規レイヤーを作成」をクリックします。
描画モードを「乗算」に変更します。

手順 3/3
モデルをペイント
ツールバーの「ブラシツール」を選択します。
「描画色を設定」をクリックして色を紫「#6600ff」に設定し「OK」で確定します。

オプションバーでブラシを以下に設定し、顔上部をペイントします。
ブラシの直径:600px
硬さ:0%
不透明度:100%

同様の手順で以下の通りにブラシと描画色を設定し、顔中部をペイントします。
描画色:ピンク「#ff0060」
ブラシの直径:400px
硬さ:0%
不透明度:100%

同様の手順で以下の通りにブラシと描画色を設定し、鼻をペイントします。
描画色:オレンジ「#ff6000」
ブラシの直径:400px
硬さ:0%
不透明度:100%

同様の手順で以下の通りにブラシと描画色を設定し、目元をペイントします。
描画色:青「#0000ff」
ブラシの直径:126px
硬さ:0%
不透明度:50%

ダウンロードしたブラシをインポートします。
歯車のアイコンをクリックし、「ブラシを読み込む...」を選択します。
ダウンロードしたファイルから「spatter_brushes.abr」を選択して開きます。

ブラシのダウンロードページ は、Photoshopのブラシのオプションメニューから直接開くことができます。
歯車のアイコンをクリックし、「他のブラシを入手...」を選択すると、直接ブラシのダウンロードページを開くことができます。

インポートされた「spatter_brushes」-「kyle’s Spatter Brushes –Pressure Control 2」を選択し、顔をペイントします。

手順 1/1
マスクを追加
レイヤーパネル下部の「レイヤーマスクの追加」をクリックします。
ソフト円ブラシに変更します。
描画色を黒に変更し、マスクしたい領域に応じてオプションバーでブラシの直径を変更します。

目と顔からはみ出ている領域のペイントをブラシでマスクします。

ペイントした部分がマスクされました。

手順 1/2
選択範囲を作成
ツールバーの「曲線ペンツール」を選択します。
オプションバーでペンオプションを「パス」、「シェイプが重なる領域を中マド」に設定します。

瞼に沿ってクリックしてアンカーポイントを追加します。

エッジの部分はダブルクリックでアンカーポイントを追加します。

パスを右クリックし「選択範囲を作成...」を選択します。
表示されたダイアログでぼかしの半径を4pxに設定し「OK」で確定します。

パスが選択範囲に変更されました。

手順 2/2
選択範囲をマスク
ツールバーの「ブラシツール」で選択範囲内の目元以外をブラシします。

ブラシした部分のペイントがマスクされ、カットアウトが作成できました。

手順 1/1
ペイントを調整
レイヤーパネル下部の「レイヤースタイルを追加」-「レイヤー効果」を選択します。

表示されたダイアログで、ブレンド条件の「下になっているレイヤー」の白いスライダーをAlt(Windows) / Option (macOS)+ドラッグで分割して「180」に設定し、「OK」をクリックで確定します。

Hint
ここでは、「下になっているレイヤー」のスライダーを使用して、下にある表示レイヤーから最終画像に合成されるピクセルの範囲を明るさに基づいて指定しています。部分的に合成するピクセルの範囲を設定するには、Alt キー(Windows)またはOption キー(Mac OS)を押しながら、スライダーの三角形の半分をドラッグします。分かれたスライダーの上に表示される2 つの値が、部分的合成範囲を表します。
詳しくはヘルプ記事「レイヤーの不透明度と描画」の「レイヤーを合成するときの色調範囲の指定」 をご参照ください。
Ctlr + D (Windows) / command + D (macOS)で選択範囲を解除します。

ブレンド条件が変更し、肌に直接ペイントしたかのような質感になりました。

以上で今回のチュートリアルは終了です。

今回のポイントは、最後に登場したレイヤー効果のブレンド条件の設定です。
これを行うことで、レイヤーを馴染ませ、色をモデルの肌に自然に載せることができました。
広告に使用する写真などで、顔にさまざまな色を載せた写真を使いたいとき、現場で実際にモデルさんの顔をペイントし、さまざまな色を試すことはできません。そのようなときは、今回のテクニックを使用して、あらゆる色の組み合わせや濃さをためし、イメージにあったフェイスペイントを行ってください。