チュートリアル記事

初級

5 分

画像の解像度を上げる方法

Photoshopの「スーパー解像度」を使⽤すると、元の画質を保持しながら、画像の解像度を縦横それぞれ2倍、総面積4倍まで拡大することができます。スーパー解像度はRAWファイルの他に、JPEGやTIFF画像にも適用することが可能です。まずは下の動画で一連の制作工程を確認しましょう。

本チュートリアル内で使⽤する主な機能

スーパー解像度、Camera RAW

⼿順

1. Camera RAWでRAWファイルを開く

2. 画像にスーパー解像度を適用する

3. スーパー解像度の適用前後を比較する

4. Photoshopで開いて編集する

5. JPEG画像やTIFF画像にスーパー解像度を適用する

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⼿順1/5

Camera RAWでRAWファイルを開く

ダウンロードした練習用サンプルファイル「01_station.DNG」と「02_moat.DNG」の2つのファイルを選択し、Photoshopで開きます。これらのファイルはRAW形式の画像ファイルのため、まず最初にCamera RAWが起動します。

Camera RAWで画像が開き、画面下のフィルムストリップには読み込んだ2枚の写真のサムネールが配置されます。サムネールをクリックして表示を切り替えます。

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⼿順2/5

画像にスーパー解像度を適用する

スーパー解像度を適用するには、画像の上で右クリックし、コンテキストメニューから「強化」を選択します。今回は2枚の写真に一度にスーパー解像度を適用するため、フィルムストリップ上の2つのサムネールを選択し、右クリックから「強化」を選択します。

「強化のプレビュー」ウィンドウが表示されるので、「スーパー解像度」にチェックを入れます。

プレビュー上の「強化」を長押しすると、「強化なし」のプレビューに切り替わり、画質の違いを比較できます。

確認ができたら「2枚の写真を強化」をクリックします。

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⼿順3/5

スーパー解像度の適用前後を比較する

フィルムストリップに、スーパー解像度が適用された画像のサムネールが1つずつ追加されます。適用後の画像は、元のRAWファイルと同じフォルダー内にDNGファイルとして保存されます。

それぞれのサムネールをクリックして画像を表示し、画質を比較してみましょう。

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⼿順4/5

Photoshopで開いて編集する

スーパー解像度を適用した後、そのまま作業を終了する場合は、右下の「完了」をクリックします。

Photoshopでさらに編集を加えたり、別の形式で保存されたりする場合は、フィルムストリップのサムネールを選択し、「開く」をクリックします。

Photoshopを開き、そのまま通常通りの編集が可能になります。

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⼿順5/5

JPEGやTIFF画像にスーパー解像度を適用する

スーパー解像度は、RAWファイル以外にもJPEGやTIFF形式の画像にも適用することができます。

● Photoshop → Camera RAWで開く

通常、JPEGやTIFFなどRAW形式以外のファイルをPhotoshopで開くと、Camera RAWを経由せずにそのままPhotoshopで開いてしまいます。そのため、RAW形式以外のファイルをCameraRAWで開くように、次の設定をおこないます。

1. メニューの「Photoshop」→「環境設定」→「Camera RAW」を選択します。

2. 「Camera RAW環境設定」ダイアログが開いたら、左の項⽬の「ファイル管理」を選択しま

す。

3. JPEG、HEIC、およびTIFFの処理で、「JPEG/HEIC:」ドロップダウンメニューから「サポート対象のすべてのJPEGおよびHEICを⾃動で開く」を選択します。

4. TIFF画像を開く場合は、「TIFF:」ドロップダウンメニューから「すべてのサポートされて

いるTIFFファイルを⾃動的に開く」を選択します。

これでJPEGやTIFF形式のファイルをPhotoshopで開くと、Camera RAWが起動し、同様の操作でスーパー解像度を適⽤することが可能になります。注意点として、次回からファイルを開く際にCamera RAWが起動してしまうため、必要がない場合は環境設定を元に戻しておいてください。

これでJPEGやTIFF形式のファイルをPhotoshopで開くと、Camera RAWが起動し、同様の操作でスーパー解像度を適⽤することが可能になります。注意点として、次回からファイルを開く際にCamera RAWが起動してしまうため、必要がない場合は環境設定を元に戻しておいてください。

● Adobe Bridge → Camera RAWで開く

Adobe BrigeからもJPEGやTIFF画像をCamera RAWで開くことができます。

1. Adobe Bridgeを起動し、スーパー解像度を適⽤したい画像のサムネールを選択し、右クリッ

クから「Camera RAWで開く」を選択します。

2. Camera RAWで画像が開くので、同様の操作でスーパー解像度を適⽤します。

画像の解像度を⾃動的に2倍に拡⼤するスーパー解像度。低解像度の写真を印刷⽤に拡⼤した

り、遠⽅の被写体を⼤きくトリミングしたりする場合に便利な機能です。ぜひ試してみてくださ

い。


2023年10月25日

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