画像の合成では 別々の写真を 組み合わせて 新しい画像を作ります 写真によっては 色合いが明らかに異なることがあるため その修正方法の習得は 合成作業に欠かせません こんにちは、アドビのLearnチームの Seán Dugganです このチュートリアルでは Adobe Photoshopで 合成画像の様々な要素の 色を合わせて すべてが同一シーンにあるように 見せる方法を 紹介します 始めましょう このプロジェクトでは 2枚の写真の要素を含む 合成画像と Adobe FireflyのAI生成画像を 使用します 像も 右の神殿の遺跡も 岸壁より温かみがあり 黄と赤の色味が 強めです この合成画像は 像と神殿が岸壁から 彫り出されたものであるという ストーリーにしたいのですが 色合いが明らかに違っているため 違和感があります 調整を加えて この問題を解決しましょう 左のツールパネルから スポイトツールを選択し これを使って、岩のアーチから カラーをサンプリングします いろいろな場所をクリックするたびに サンプリングしたカラーが カラースウォッチに追加されます こうして岸壁の色に 近いと感じるカラーを 探します これでいいでしょう 必要に応じて 後でいつでも調整できます まずは像を選択して 周囲の空に カラーが適用されないように する必要があります ショートカットを使いましょう これは透明な領域を含む レイヤーがあるときに機能します MacならCommandキー WindowsならCtrlキーを押しながら 像のレイヤーのサムネールを クリックします すると、このレイヤーの不透明領域に 選択範囲が作成されます 次に、レイヤーパネル下部の 調整レイヤーを追加アイコンを クリックして 「色相・彩度」を選択します 色相・彩度レイヤーで 像の選択範囲がレイヤーマスクに 変わりましたね プロパティパネルで 「色彩の統一」のチェックボックスをクリックします すると像が スポイトツールでサンプリングした 岩の色になります 彩度を 少し調整して 岩の色に寄せましょう 自然界では 岩と彫られた石の色が 同じになることはめったにないので レイヤーマスクを修正して 色に変化をつけることにします それには、ツールパネルで ブラシツールを選択します オプションバーで ブラシピッカーをクリックして ソフト円ブラシが選択されていることを 確認します 不透明度を30%くらいに設定し ツールパネル下部で 描画色が黒に設定されていることを 確認します このように黒が背景色に なっている場合は キーボードのXキーを押して 色を入れ替えてください レイヤーマスクを黒で塗ると レイヤーの様子が見えなくなります キーボードの左角括弧キーを 2~3回押して ブラシサイズを少し小さくしてから 像のあちこちを ブラシで短くなぞって 元の温かみのある色に 少し戻します 次に、Xキーを押して 描画色を白に切り替えます 右角括弧キーを何回か押して ブラシサイズを大きくし 今度は 右側の神殿の遺跡を ペイントしていきます 色相・彩度レイヤーマスクを 白でペイントすると そのレイヤーで 統一された色彩が その領域に現れてきます 神殿の色を統一しようと しているのわけではなく 元の色を部分的に消して 神殿を周りの岩に 馴染ませるようとしているのです 岸壁の方にも 部分的に この色を加えていきます 良くなりましたね 色相・彩度レイヤーの 表示と非表示を切り替えると 違いがよくわかります シーン全体を調整するための 調整レイヤーを ひとつ追加しましょう 先ほどは レイヤーパネル下部の 調整レイヤーアイコンを使用しましたが 今回は調整パネルを使用します 「調整プリセット」を閉じ 下の「個々の調整」セクションで 「レンズフィルター」を選択します 「Warming Filter (85)」を使用して 「適用量」を30%に設定すると 画像全体の 温かみが増し 空と海が岸壁や古代遺跡と 馴染むようになります 架空の遺跡の風景は ずいぶん見栄え良くなりましたね 2つの調整レイヤーを ひとつずつ非表示にして それぞれがシーンにどう影響しているか 確認しましょう これが調整する前の 画像の見た目で こちらは 色相・彩度レイヤーで 像と崖の遺跡に均一な色彩を 加えたもの そして最後にこれが レンズフィルターによる調整で 画像全体に温かみを 加えたものです 合成作業の最後に こうしたカラー処理を施すと 全体が馴染んで 画像のすべての要素に 統一感が生まれます 画像の最後の味付けのようなもので 複数の写真から 魅力的な合成画像を作成するうえで 欠かせない手順です
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