音声ノイズの除去、逆再生や合成といったひと手間を加えると、動画はさらに魅力的になります。仕上がりに差がつくPremiere Proの便利機能を、映像作家の森翔太さんにマンガ演劇動画でご紹介いただきました。
マンガに登場した機能を、チュートリアルを見ながら実際に使ってみましょう。
Premiere Proには、動画に入ったノイズを簡単に除去する機能が搭載されています。
「エッセンシャルサウンド」パネルから「編集」を開き、オーディオタイプを選択します。実況や対談など、人が話している動画なら「会話」を選択しましょう。プリセットから、「ノイズの多い対話のクリーンアップ」を選択します。「エッセンシャルサウンド」の「ノイズを軽減」の数値や、「リバーブを低減」「明瞭度」等も調整して声を聞き取りやすく調整しましょう。音源に合わせて、「リバーブを低減」や「明瞭度」等も調整して声を聞き取りやすく調整しましょう。

エッセンシャルグラフィックスでテロップに境界線(文字のフチ)や装飾をつけたり、テロップにこだわることで、ぐっと動画の雰囲気が変わります。文字の塗りだけでなく境界線やシャドウにもグラデーションが適用できるように。動画のイメージに合わせて、エッセンシャルグラフィックスパネルから好きなスタイルを作って登録しておきましょう。

単純な動作の映像をより面白くするには、「タイムリマップ」を使ってスローモーションや逆再生を入れると効果的です。
「タイムリマップ」を使うときは、クリップの左上の「fx」をクリックしてメニューを表示させ、「タイムリマップ」内の「速度」を選択します。タイムライン上の素材の白い線の上にカーソルを合わせ、線をドラッグしながら上に移動すると再生速度が速く、下に移動すると遅くなります。逆再生する場合は、クリップ上をクリックして「速度・デュレーション」を選択し、「逆再生」にチェックを入れれば、逆再生のシーンができあがります。

背景を変えたいときによく使われる「グリーンバック合成」も、Premiere Proなら簡単です。
タイムラインに、背景にしたい素材を配置し、その上にグリーンバックで撮影した素材を重ねておきます。エフェクトパネルから「ビデオエフェクト」→「キーイング」→「Ultraキー」を選択し、グリーンバック素材にドラッグします。エフェクトコントロールパネル内の「Ultraキー」→「キーカラー」のスポイトで画面内のグリーンの色を選択すると、選択したグリーンの部分が切り抜かれ、背景にしたい素材が見えるようになります。

動画をマンガ風に仕立てた『マンガ演劇』を⼿がけた森 翔太さん製作の Premiere Pro の無料テンプレートを3種お届けします。自分で撮った動画を組み合わせれば、臨場感のあるコミック風に!撮り溜まっている動画を、ちょっとオモシロク見せてみませんか?
