チュートリアル記事

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5 分

クロマキー(Ultraキー)で画像を透明にする方法

Ultraキーエフェクト(クロマキーエフェクトの一種)を使用して、指定したピクセルのカラーにもとづいてクリップの特定の領域を選択し、透明にします。

このサンプルファイルは、このチュートリアルの学習内容の練習に使用できるAdobe Stock素材です。このチュートリアル以外でサンプルファイルを使用する場合には、Adobe Stock のライセンスを購入してください。このサンプルファイルの使用に適用される利用条件については、フォルダー内のReadMeファイルを参照してください。

学習内容:特定のカラー範囲のピクセルを選択して、透明または不透明にする画像の領域を定義する

グリーンバックを置換する

後で透明に変更するための背景カラーが選択しやすくなるように、被写体の撮影はよくグリーンバックの前でおこなわれます。そのため、キーイングはグリーンバック合成とも呼ばれます。Ultraキーエフェクトを使用して、グリーンバックの背景を透明にします。

  1. タイムラインのトラックV2に、グリーンバックで撮影したクリップを配置します。V1クリップの上です。

  2. エフェクトパネルの「キーイング」からUltraキーエフェクトをV2のグリーンバックのクリップにドラッグします。

  3. タイムラインパネルでグリーンバックのクリップを選択した状態で、そこに再生ヘッドを移動します。Ultraキーエフェクトの設定を調整するために、エフェクトコントロールパネルを開きます。

  4. キーカラーでスポイトツールをクリックし、プログラムモニターに表示されている画像からグリーンのカラーを選択します。グリーンだった領域にV1の画像が表示されます。

  5. 合成画像にグリーンの色かぶりが残っている場合は、エフェクトコントロールパネルでUltraキーの設定を「強」に変更し、選択するカラー範囲を拡張してグリーンのピクセルを除去します。

キーを調整する

Ultraキーエフェクトでは、画像内のどのカラーでも透明の設定に使用でき、エフェクト結果を細かく調整できます。

適用したUltraキーエフェクトのコンポジット画像、アルファチャンネル、カラーチャンネルを表示確認するには、「出力」メニューからそれぞれの項目を選択します。

透明にするカラー範囲を拡張または縮小するには、「設定」メニューを使用します。

  • 強:ピクセルカラー範囲を拡張して透明にする領域を追加します。

  • 弱:ピクセルカラー範囲を縮小して透明にする領域を削減します。

  • カスタム:透明領域のコントロールを手動で調整します。

透明度を調整するその他のコントロール

「マットの生成」コントロールは透明領域の微調整に役立ちます。

  • 透明度:背景をキーイングしたときのソース画像の透明度を調整します。100は完全に透明、0は完全に不透明です。

  • ハイライト:ソース画像の明るい領域の不透明度を調整します。

  • シャドウ:ソース画像の暗い領域の不透明度を調整します。

  • 許容度:選択したカラーの範囲を調整します。

  • ペデスタル:アルファチャンネルからノイズを除去し、光量の低い素材のキーを改善します。

「マットのクリーンアップ」コントロールは、透明領域のサイズの縮小またはエッジのぼかしに役立ちます。

  • チョーク:アルファチャンネルマットのサイズを縮小します。

  • 柔らかく:アルファチャンネルマットのエッジをぼかします。

「スピルサプレッション」コントロールは、金髪など明るいカラー周辺のグリーンバックキーのクリーンアップに役立ちます。

  • 彩度を下げる:ピクセルから、既に完全な透明に近いカラーを除去します。

  • 範囲:補正するスピルカラー量をコントロールします。

「カラー補正」コントロールは、キーの対象として選択したカラー範囲をスムーズにするのに役立ちます。

  • 彩度:前景ソースの彩度をコントロールします。

  • 色相:色相をコントロールします。

  • 輝度:前景ソースの輝度をコントロールします。

ヒント: Ctrlキー(Windows)またはCommandキー(macOS)を押しながら、スポイトツールでプログラムモニターの透明にするカラーをドラッグします。この方法ではクリックした個所から5x5ピクセル分のカラーの平均値が計算されるため、多くの場合高品質なキーイング結果が得られます。


インストラクター

Christine Steele

Adobe Stock提供元

AILA_IMAGES

Blackboxguild

Yurii

Michael Sapryhin

Pond5

MADDRAT

Sergiy Bykhunenko

2023年7月25日

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