このチュートリアルでは Rushに備わっているカラーツールで この単調な映像を調整し 煙の色が際立つ、ポップで 鮮やかな雰囲気にしてみます まず、一時停止し 右の「カラー」タブをクリックします いろいろなプリセットがありますね プリセットをクリックすると プレビューが表示されますが 見てのとおり これは調整というより 見た目全体を変更するものなので 今回の目的には合いません 自由度の高い画像操作がしたいので 「編集」タブを使いましょう スクラブで、調整しやすい箇所に移動します 顔と煙が映っているところ ここがいいですね 最初に、映像を明るくしましょう 露光量スライダーを、少しだけ右に動かします 過剰な明るさになりやすいので 上げすぎないよう気をつけて ほんの少し、これくらいです 次はコントラストを少し上げましょう スライダーを右に動かします ハイライトも上げて 明るい部分をやや強調し ポップ感を出します シャドウのスライダーは左に動かして いっそう暗く、コントラストを強くします 調整の前後を比べると 既に、かなりコントラストが強まり ポップになりました 今度はカラーそのものを鮮やかにします このスライダーを 右に動かすと 彩度が低い部分に 調整が適用され、画面が鮮やかになります 「彩度」に比べて、元の雰囲気をよく残したまま 非常に鮮やかな色味にすることができます ただし ほどほどが肝心 上げすぎると破綻します 50くらいにしましょう 次の「彩度」は 画像全体に、もっと強い色味や彩度を 付けられる設定です 彩度が高い部分にも適用されるので 「自然な彩度」よりも はるかに大胆な変化が起きます 求めるイメージに応じて上手に使いましょう この例では、ほんの少し上げて 113くらいにするのが ちょうど良い感じです 調整前に比べると だいぶ鮮やかになりましたね 「詳細」の設定を使って 少し「シャープ」を上げると よりポップになります やりすぎると不自然ですが さりげなく利かせて ポップ感を強調すると効果的です ほかには 色温度の調整もあります 今は少し青味が強いので 作りたいイメージに合わせるには 左に動かすのは論外ですね 右に振ると 映像の温かみが増して 美しい夕暮れ時のようになります この雰囲気は、見る人にウケそう ただし、やはり程度の問題です わずかに温かみを加える程度の 40にしておきましょう 次は「色かぶり補正」 左に動かすと全体が緑色寄りになりますが この作品にはまったく合いません 逆に、少しだけピンクに振ると 綿菓子のような空の色になって とてもいい雰囲気です 巻き戻して全体を再生してみましょう 調整前、調整後の違いを見てください このように、Rushの「基本」スライダーだけでも 単調な画面を ポップで鮮やかな色調に変えて 魅力を格段に高めることができます
