さて、ここまでSVGファイルを構成するさまざまなエレメントについて定義してきましたが、ここではさらに、特定のプロパティと値の定義についてご説明しましょう。

fill

例：

<path style="fill:white">
値：none, current-color, <color>

"fill"プロパティは、エレメントに塗りがあるか否かを決定します。塗りがある場合は、さらに色も決定します。"current-color"、SVGを含むXMLファイルと同様に、親ドキュメントで指定された色値を返します。

fillrule

例：

<path style="fillrule:nonzero">
値：evenodd, nonzero, inherit

"fillrule"プロパティは、自分自身が交差するパスか複合パス（たとえばドーナツ）が非隣接領域だけか、あるいはすべての領域を塗りつぶすか否かを決定します。以下に示したのは、"evenodd" と"nonzero" の２つのfillrule例です。

fill-opacity

例：

<path style="fill-opacity:0.25">
値：０から１の間のいずれかの値

"fill-opacity"プロパティは、エレメントが不透明か透明か（値が１なら完全に不透明で、０なら完全に透明）を指定します。また、"stroke-opacity"と"opacity"という追加の不透明度プロパティもあります。"fill-opacity"は、エレメントの塗りに、"stroke-opacity"は線に、"opacity"はエレメント全体の不透明度に関するものです。