ICCカラーサポート

ICC(International Color Consortium)は、クロスプラットフォームで、業界全体にわたり、ベンダーの偏りのないカラーマネジメント・システムを開発するために1993年に設立されました。その結果生まれたICCカラープロファイルは、ある機器のカラースペースを別の機器のカラースペースへ正確に変換することを可能にしました。たとえば、ある機器で印刷されたロゴが画面上でも、さまざまなプラットフォームのドキュメントでも、正確に再現できるようになったのです。

SVGドキュメントは、入力カラースペースを指定することができます。"color-profile"プロパティは、現在のオブジェクト中のすべての<icc-color>定義を処理するために使われるICCプロファイルを認識します。SVGのデフォルトのカラープロファイルは、sRGBカラースペースを使いますが、その代わりに、別のICCのURLか標準名を指定することもできます。

以下の例では、sRGBカラー値を赤の"S V G"エレメントで使っています。

fill:red icc-color(myRGB,90,0,0);fill-opacity:.5;
stroke:#0000FF icc-color(myRGB,128,0,128);

お使いのブラウザでは、カラーマネジメントシステム(Windows 98とMac OSでは標準)をインストールしている場合のみ、指定の色が表示されます。そのようなシステムがインストールしていない場合、ICCカラーの前に現れるsRGBカラーが表示されます(ここでは、塗りが"赤" で、線が"#0000FF"となります)。

ICCカラープロファイルを参照する機能は、色の再現が重要となるような画像を扱う場合、決定的なものとなりかねません。商品やコーポレート・アイデンティティについて正確な色の再現は、SVGの重要な機能のひとつです。SVGの印刷機能についてお読みになれば、その重要性をいちだんとご理解いただけるはずです。

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