マスコットの使用とその理由

マスコットによっては、野球場で踊る面白いキャラクターなどが見受けられます。また、コマーシャルで会社のマスコットを使ったり、マーケティング用の素材に使ったりすることもあります。「肝心なのは、マスコットが組織や会社を代表する、動くキャラクターである、ということです。マスコットはロゴの世界から飛び出て活躍します」とグラフィックデザイナーのLenore Ooyevaar氏は言います。マスコットはスポーツチームやブランドに個性を与え、組織を人格化するのに有用な存在です。

マスコットは、動物キャラクターから無機質な物体、人の似顔まで様々な種類があります。「ある組織が強い個性を必要としている時、または強い個性を持っている時にマスコットの存在が求められます。しかし、没個性的な会社には、マスコットは不向きです」とグラフィックデザイナーのAshley Lippard氏は言います。

マスコットを作る時には、ロゴも作る必要があります。必ずロゴと一緒にマスコットを使っているブランドもあります。マスコットを動くキャラクターとしてイベントで使ったり、アニメ化されたキャラクターがコマーシャルで話したりすることもあります。「スポーツチーム以外では、ブランドのマスコットは通常、メインロゴではなく、ロゴの補足的な存在です」とLippard氏は言います。マスコットロゴをどのような場合に使うかによって、デザイン、レイアウト、色が決まっていきます。

競合他社を見る

制作を始める前に競合他社のマスコットを見てみましょう。例えば大学のマスコットをデザインするなら、他の大学がどのようなマスコットを使っているか見てみます。eスポーツ界のマスコットであれば、他のゲームや他のチームを見てみましょう。ブランド関連のマスコットであれば、業界の競合状態を分析し、他社とどのように差をつければよいのか、その方法を探りましょう。

様々なマスコットロゴデザインのコラージュ
「なぜライバルのリサーチをするかというと、大学のマスコットの場合、その大学に対して人が抱くイメージがあるからです。マスコットが既にある場合、その外観を維持し、見てすぐにその大学だとわからなければなりません」とOoyevaar氏は言います。また、リサーチすることで、既に使われているキャラクターや、色、アイデアなどの使用を避けることができます。印象が強く残るマスコットは群を抜いて目立ち、どのブランドやチームなのかがすぐにわかります。しかし、リサーチなしに際立つデザインを作ることはできません。

個性をデザインする

「マスコットは個性がすべてだと考えています。ブランドを代表するような個性が際立っている、または楽しいものである場合、またはメディア受けするような個性である場合、そのような個性を表すのがマスコットなのです」とLippard氏は言います。マスコットのデザインを任されたら、まずブランドやスポーツチームの個性を理解することから始めましょう。どのような事業をおこなっていますか?どのようなスポーツをするチームですか?このような情報を基に、キャラクターに関するいろいろなデザインを考え、効果的にメッセージを伝えるには、どのような動物や物を使うべきか決定していきます。

キングをモチーフとしたマスコットロゴデザイン
コアラをモチーフにしたマスコットロゴデザイン
「キャラクターはシンプルな絵でなくても構いません。複雑な部分があってもいいのです。しかし、それなりの個性が必要です。ですから、犬を擬人化するなら、ただの犬に見せてはいけません。犬にチュチュの服などを着せたらいいかもしれません。個性を引き出して、ユニークな方法で擬人化するのです」とLippard氏は説明します。

キャラクターを選ぶ

物か動物を選ぶ

顧客や見る人にアピールし、その国や地域で気に入られる動物やキャラクターを考えます。そのキャラクターは、マスコットのために選んだ個性に合うものでなければなりません。怖そうなマスコットにしたいなら、ヘビトラといったキャラクターが良いでしょう。意外性のあるマスコットにするのであれば、キリンなどが良いでしょう。ブランドにもよりますが、ターゲットとする消費者に合わせ、可愛くて安全なイメージにしてみましょう。特に子供が対象の場合はなおさらです。その場合、ウサギユニコーンパンダなどが良いかもしれません。どのような動物を選ぶにしても、明確な考え方にもとづいて選ぶ必要があります。

虎をモチーフにしたマスコットロゴデザイン

ディテールを考える

次にテーマとなる色とデザインスタイルを選びます。しかし、これも根拠を基に選択する必要があります。キャラクターの顔の形や色は、マスコットの特徴、面白いところを強調し、また性格や雰囲気を象徴する役目を果たします。

マスコットの使用方法

マスコットをデザインする時は、それがどこで使われるか考えます。ロゴの場合は、キャラクターの顔だけで良いかもしれません。しかし、マスコットは衣服になることもあります。その場合はキャラクターの体も含めて全体を考える必要があります。コマーシャル用にアニメ化されることもあります。その場合は言葉をしゃべることもあります。ロゴ用にマスコットの一部分だけをデザインする場合でも、キャラクターが他の用途に使われることがありますので、マスコットの他の部分も含めて考え、全体的に自然に見えるようにデザインしましょう。

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デザインを目立たせる

名刺のロゴでも、Tシャツに印刷されているゲームのロゴでも、マスコットデザインは大胆かつ目立たなければいけません。「クライアントが既にマスコットを使っていて、デザイナーはそれを使ってロゴを作る場合があります。すごくシンプルなロゴで良い場合もあれば、色々な状況で使えるように、ベクターのバージョンを作ることもあります」とOoyevaar氏は言います。そういう場合は、色を限定し、輪郭を暗くしてキャラクターが目立つようにします。ロゴのデザインは常にベクターファイルで作ります。そうすれば、どのような用途でもそのサイズに合わせることができます。

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狼をモチーフにしたマスコットロゴデザイン
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マスコットロゴは、ほとんどの場合風刺画のように誇張されています。このようなロゴでは、シンプルな形でブランドやチームの個性を伝えようとします。また、マスコットロゴもやはりロゴの一種です。そのため、読みやすく、しかもシンプルで個性的でなければいけません。ロゴの中には、チームや会社のフルネームを含む必要があるかもしれません。また、ある特定の雰囲気を出すことでキャラクターの個性を伝える必要もあります。デザインを始める前に、他のロゴデザイナーが、どのようにしてマスコットロゴをデザインしたかをよく見て参考にしましょう。

  • このデザイナーがどのようにして魅力的なeスポーツロゴを作ったのか、最初の段階から仕上げまでを確認します。
  • または、どんなスポーツにも合う、大胆なチームロゴについても考えます。
  • このビジネス用の親しみやすく可愛らしいマスコットデザインのコレクションで、新しいロゴのアイデアを得てください。
  • このアーティストが威厳あるワシのマスコットデザインで試したように、従来の作成方法も検討してみましょう。

マスコットロゴは楽しみながらデザインしましょう。シリアスな感じのマスコットは、ほとんどありません。誇張された個性とその形は、マスコットをいつも楽しい存在にします。Adobe Illustratorでマスコットロゴの作成を試して、会社やスポーツチームに活気を与えましょう。

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提供元

Lenore OoyevaarAshley Lippard


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