3DXMLファイル

3DXMLの起源から主なメリットまで、重要な情報を紹介します。  

3DXMLファイルのマーキー画像

学習内容

 

  • 3DXMLファイルとは
  • 3DXMLファイルの歴史
  • 3DXMLファイルの使用方法
  • 3DXMLファイルのメリットとデメリット
  • 3DXMLファイルを開く方法
  • 3DXMLファイルを作成して編集する方法

  • 3DXMLファイル:よくある質問

 

 

3DXMLファイルとは

3DXMLファイルには、情報量の豊富な3D画像モデルが含まれています。これらの詳細には、コア形状、メッシュ形状、テクスチャ、およびライティング効果が含まれます。フランスの企業であるDassaultが開発した3DXMLファイル形式は、精度が高く、非常に複雑で、様々な業界で広く使用される形式として知られるようになりました。

 

3DXMLは、その名前を分割すると、最もよく理解できます。つまり、3D向けXMLファイルです。シンプルなテキストベース形式であるXMLが中心であることにより、3DXMLファイルは非常に効率よく圧縮できる(特にzipファイルとして)形式です。そのため、このファイルは、共有と組み込みが容易で、短時間で読み込むことができます。

 

ただし、3DXMLは複雑な形式であり、サーフェス、エッジ、頂点、重み、画像、オブジェクトの合成を含んでいます。この情報は、1と0を使ってデータをエンコードする2記号システムであるバイナリコードに保存されます。

 

ただし、3DXMLをX3Dと混同しないでください。X3Dは、もうひとつのXMLベースの3Dモデリングファイルです。

 

 

3DXMLファイルの歴史

3DXMLファイルの開発元であるDassault Systèmesは、1920年代後半に設立された会社で、当初は、第2次世界大戦中に航空機を製造していました。1981年に、Dassaultの航空機部門から分割された工業製造の子会社が、高度なコンピューター支援描画および製図(CAD)プログラムを開発し、これが、製造業界で瞬く間に普及しました。 

 

3DXMLファイルにより、CAD画像(テクスチャ、ライティング、トポロジーなどの要素を含む)が進歩し、大規模な共有が可能になりました。また、CAD画像のサイズが小さくなり、転送が容易になったほか、テキストファイルへの3D画像の挿入が簡素化されました。

 

 

3DXMLファイルの使用方法

共有可能な3D情報

3DXMLは、設計仕様書、パンフレットとマニュアル、企業間の提案書、マーケティング用品、webサイト、およびアプリなど、業界固有の技術ドキュメントに最適です。 

 

ファイルの圧縮

Dassaultは、圧縮のために3DXMLを設計しました。3DXMLは、標準的なzipファイルに容易に変換できます。画像のサーフェスデータは、いわゆるグレゴリパッチとして保存されます。これは、効率的な形状定義の形式です。このパッチは再変換されて、メッシュサーフェスの面となります。3DXMLファイルは、電子メール、webサイト、ドキュメント、および添付ファイルとして共有できます。

 

製品の製造

共有と組み込みが容易な3DXMLファイルは製造業に適しています。3DXMLファイルは、設計者と工場、供給業者、マーケティング担当者を結び付けます。多くの場合、3DXMLファイルには、業界に固有の製品ライフサイクル管理(PLM)情報が含まれます。

 

他のベクターファイル形式を見る

 

 

3DXMLファイルのメリットとデメリット

3DXMLファイルのメリットとデメリットを紹介します。

 

3DXMLファイルのメリット

  • 短時間で効率よく操作できます。3DXMLは 軽量で、簡単に送受信できます。圧縮すると、多くのファイルを一度に送信できます。複雑で精度が高いと同時に、読み込み時間が短いこともよく知られています。zipファイルとして、多くのアプリケーション内にドラッグ&ドロップして組み込むことができます。
     
  • XML(Extensible Markup Language)は、テキストベースのコードであり、Microsoftのメモ帳で記述できるほどシンプルです。データは、明確な構造で保存されるため、様々なプログラムで読み取ったり、記述したりできます。このため、3DXMLファイルの調整と編集はさらに容易になっています。
     
  • ネイティブで標準化されています。Dassault Systèmesは、他の業界との協議により3DXMLファイルを改良しただけでなく、この形式を、自社のすべてのプログラム行に採用しました。いずれかのDassault製プログラムを使用している場合は、3DXMLがスムーズに動作することがわかるでしょう。

 

3DXMLファイルのデメリット

  • 3DXMLを開くのは、非常に容易であるとは言えません。多くのユーザーが、特に最初は、このファイルを開くのに苦労しています。Dassault製以外のソフトウェアを使用している場合は、そのプロセスがさらに複雑である可能性があります。
     
  • XMLプレーヤーがあると便利です。オープンソースでスタンドアロンのアプリケーションのダウンロードに時間がかかる場合がありますが、一般に、それが、3DXMLファイルを操作するための最善策です。Dassault Systèmesの3D XML仕様およびプレーヤーを使用すると、情報量の豊富な3Dモデルをすばやく表示し、調整することができます。
     
  • 競合するファイル形式が数多くあります。3Dモデリングは、非常に幅広い分野であるためです。その他の類似したファイル形式は、IGES、JT、OBJ、STL、およびX3Dです。

 

 

3DXMLファイルを開く方法

3DXMLファイルは、WindowsまたはMacの様々なソフトウェアプログラムで開くことができます。Dassault製プレーヤーがある場合は簡単ですが、その他にも、ファイルをドラッグ&ドロップするだけで開くことができるプログラムがあります。

 

まず、対応しているプログラムをダウンロードする必要があります。その後、次の手順に従います。

  1. ファイルを保存したフォルダーに移動します。
     
  2. ファイル名を右クリックします。
  3. プログラムから開く/参照の順にクリックします。
  4. 対応しているプログラムを選択してファイルを開きます。

 

 

3DXMLファイルを作成して編集する方法

3DXMLファイルの作成、操作、編集をおこなうには、やはり、Dassaultのプログラムを使用することが最善の方法です。この場合は、CATIAおよび3D XMLプレーヤーです。

 

 

3DXMLファイル:よくある質問

3DXMLファイルを開くことができるソフトウェアは何ですか?

3DXMLファイルはDaussult Systèmesによって設計されましたが、3DXMLのファイル拡張子に対応したAdobe Acrobatなどの様々なソフトウェアで開いたり、表示したりできます。

 

 

CATPARTファイルとは何ですか?

CATPARTファイルは、Dassaultが作成した別の3D画像ファイルで、CATIA設計プログラムで使用されます。エンジニアリング、製造、設計の機能が組み込まれており、他の製品と共にCATPRODUCTアセンブリファイルで使用できます。

 

CATIA V5で3DXMLファイルを開く方法を教えてください。

CATIA V5で3DXMLファイルを開くには、以下の手順に従います。

 

  1. CATIAを開き、ファイル/開くを選択します。
  2. ファイルを選択し、「ファイルの種類」ドロップダウンメニューを開きます。
  3. 3DXMLを選択します。プレビューが表示されます。
     
  4. 編集するためにファイルを開くか、「読み取り専用」を選択します。
  5. 「開く」をクリックします。

 

NXで3DXMLを開くことはできますか?

3DXMLファイルをSiemens NXプログラムで開くには、ファイルを.PRT形式に変換する必要があります。これには、新しいプログラムにファイルを転送するために役立つ多角形情報が含まれています。

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MBファイルの画像

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Autodesk Mayaというプログラムが使用する、この3Dモデリングファイルを紹介します。

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