写真のヒント:広い絞りを使う場面
絞りが写真に与える影響と、広い絞りを使うことで素晴らしい写真を撮影できる場面について学びましょう。
撮影において絞りは重要な役割を担っており、どのf値を選択するかで写真の仕上がりには大きな差が生まれます。絞り設定が影響する要素と、広い絞りを使うことで優れた写真を撮影できる場面について学びましょう。
絞りとは何か、またその役割とは
絞りとは、カメラのレンズに入る光の量を調節する穴のことです。絞りは、ISO感度とシャッタースピードと共に露出トライアングルを構成する重要な要素です。また、絞りは被写界深度にも影響し、写真に写る各要素の明瞭さやぼかしの度合いも左右します。
広い絞りを使う場面
一般に、f値1.4~5.6の範囲が「広い絞り」とされます。絞りが広いほどレンズには多くの光が入ります。そして光が多く入るほど、被写界深度は浅くなります。写真に立体感が欲しいときには広い絞りを使うと良いでしょう。
どんな風に写るかピンとこないという方は、友人をクローズアップ撮影する場面を想像してみてください。カメラの絞りを広く設定すると、取り入れる光の量が増えるとともに、背景にピントが合わなくなります。つまりメインの被写体は鮮明になり、背景はぼやけます。これはポートレート写真でよく見られるテクニックです。
マクロ写真の撮影といった、小さなものを大きく拡大して見せたい場合もまた広い絞りの出番です。マクロ写真などの撮影に役立つ素敵な写真のヒントも見てみましょう。
また、写真を編集して色々な絞りを試せる、**Adobe Lightroom**の多彩な機能も確認してみましょう。