#1E1E1E

ビデオ

トランスコードで動画のパフォーマンスを向上

Adobe Premiere Proで色々な形式をトランスコードする方法を見いだし、動画の再生パフォーマンスと品質を最適化しましょう。

無料で始める Premiere Proの詳細を見る

コーヒーを片手にノートパソコンでAdobe Premiere Proを使ってトランスコードしている人

トランスコードとは?なぜ重要なのか?

動画では大きなサイズのファイルが使われます。動画の品質が良いほど、また、作業する映像が多いほど、そうした動画ファイルはコンピューターシステムへの負担を大きくします。トランスコードは、動画ファイルを新しい形式でコピーすることで、ワークフローをスムーズにして編集プラットフォームで効率よく再生できるようにします。

動画トランスコードの処理

編集アプリで複数の種類のファイルを処理すると、アプリがそれらをリアルタイムで解読しようとしてフレームを落としてしまいます。それは、つまり映像の画質を落とすことになります。トランスコード(デコード、リフォーマット、リエンコード)は様々なタイプの元映像を、1つのビデオコーデック、つまり1つのファイル形式に再コード化します。これは編集プログラムの機能性を向上させるだけでなく、映画制作者の使用満足度をも向上させます。他のクリエーターやエディターと一緒に作業する時にそのことに気が付きます。トランスコードを実行すると、すべての関係者が作業できる共通のファイルタイプを生み出すことができます。

トランスコードは、元の動画ファイルと同じフレームレートで、同じフレームサイズです。1時間の映像であれば、トランスコードも1時間です。しかし、複数の動画形式で混乱するよりもトランスコードした映像の方がより早く編集できます。トランスコードは編集プログラムの負担を軽くするので、コンピューターがより早く作動します。その結果、編集作業の効率性が高まります。

例えば、多くのエディターはスマートフォンの映像を編集します。この動画クリップの多くは、H264またはHEVCファイル形式で、この形式はコンピューターのプロセッサーに負担をかけます。それはつまり、コンピューターの動きが遅くなるということを意味します。これらのファイルをProResやDNxのような動画形式にトランスコードすると、より早く編集作業ができるようになります。

木の枝に座っているオオハシの写真とトランスコードのためのAdobe Premiere Proのエクスポート設定とビットレート設定のウィンドウ

Adobe Premiere Proで動画をトランスコードする方法

ファイルをトランスコードできる時は2回あります。編集作業の前または途中、そして編集作業が完了した時です。

バックグラウンドでトランスコードする

作業を始める前に、すべてのファイルをトランスコードできますが、より早くトランスコードをしたい場合もあるでしょう。編集作業中に動画コンテンツをトランスコードするに当たり、Premiere ProはAdobe Media Encoderをバックグランドの動画トランスコーダーとして使います。すなわち、元の形式でファイルを編集することになります。ファイルがトランスコードされると、Media Encoderが新しいバージョンにリンクしなおします。

Media Encoderによる様々なコーデックスへのファイルのトランスコードとPremiere Proの進行状況パネルで変換を追跡する方法を学びましょう。

高画質表示のために動画をトランスコードする

トランスコードは、編集作業の流れをスムーズにするだけではありません。動画の表示も最適化する重要な処理です。このトランスコードの一部にトランスレートがあります。これはビットレートを変換して、4Kのように大きなファイルサイズの動画でも、高画質の動画ストリームやその他の出力形式に変換します。この機能により、大きすぎる動画ファイルに起きるバッファリングやその他の帯域幅に関する問題の発生を防ぐことができます。

Premiere Proで作品を最終的に仕上げましたら、後は簡単なトランスコードが待っています。

  • 「ファイル」に移動し、「エクスポート」をクリックして「メディア」を選択します
  • 使いたい出力形式を選択します。何を使っていいか分からない場合は、HD64にすると利用範囲が広くて便利です
  • 高、中、低のどれかのビットレートのレベルを選択します。選択したレベルによって、数字による予想ビットレートがダイアログボックスに表示されます。動画をどこに投稿するか、既に決まっている場合は、ビットレートを正確な数字に直す必要があります。これは固定ビットレート(CBR)と呼ばれます
    • 可変ビットレート(VBR)でエクスポートすることもでき、この場合、ビットレートが動画の再生中、ビットレートのレベルを調整して、いつでも最適な状態で再生されるようにします
  • 「書き出し」をクリックします。そうすると、動画を再生したいプラットフォームまたはデバイス向けにトランスコードが開始されます。
  • 「ファイル」に移動し、「エクスポート」をクリックして「メディア」を選択します
  • 使いたい出力形式を選択します。何を使っていいか分からない場合は、HD64にすると利用範囲が広くて便利です
  • 高、中、低のどれかのビットレートのレベルを選択します。選択したレベルによって、数字による予想ビットレートがダイアログボックスに表示されます。動画をどこに投稿するか、既に決まっている場合は、ビットレートを正確な数字に直す必要があります。これは固定ビットレート(CBR)と呼ばれます
1. 可変ビットレート(VBR)でエクスポートすることもできます。アダプティブビットレートでは、動画の再生中にビットレートを調整して、いつでも最善の状態で再生されるようにします。
デスクトップコンピューターでトランスコードソフトを使っている人

制作者と視聴者のユーザーエクスペリエンスを向上させるトランスコード

初めて動画をトランスコードする時は、まず動画の一部分をエクスポートしてみましょう。これで、正しく圧縮できるかどうか確かめます。トランスコードにかかる時間は、動画の再生時間と同じなので、このようにすれば、間違えた場合に、最初から全部をやり直すなど時間を無駄にすることを防げます。

また、将来作る作品のために、エクスポートのプリセットを作っておくと時間を節約できます。トランスコードをして、それをエクスポートする時の設定を保存します。

面倒なように見えますが、トランスコードは動画の処理のため、また動画を最適な状態で表示するためには重要なツールです。この作業を円滑にするのがPremiere ProとMedia Encodeです。これらのツールで、最高の動画クリップを作成し、好みのプラットフォームに最適な形式でエクスポートできます。トランスコードで時間を節約すれば、その分作品を完成度の高いものにするための時間がとれます。

https://main--cc--adobecom.hlx.page/cc-shared/fragments/seo-articles/do-more-premiere-pro-color-blade