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VFXとSFXの違いとは?After Effectsで作れる効果

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現実にはない世界を作り出せる視覚効果のことをVFXといいます。VFXの概要やSFXとの違いのほか、After Effectsで作れるVFXについて説明します。

目次

VFXとSFXの違いとは?After Effectsで作れる効果

映画を観ていると、現実を忘れるようなビジュアルを見ることがあります。これは、元の映像をVFXと呼ばれる技術で加工しています。Adobe製品では、After Effectsを使うことで、このVFXを作ることができます。

ここでは、VFXの概要や、Adobe After Effectsで作れるVFXにはどのようなものがあるかを見ていきましょう。

VFXとは?

VFXはVisual Effectsの略で、コンピューターなどを用いて映像を加工することで、現実にはない「視覚効果」を与えるための技術です。

VFXを使えば、現実にある田舎の村がファンタジックな世界観で、人間ではないクリーチャーが暮らす集落に見せることも可能です。また、ヒーローもののアクション映画では、合成に適したグリーンバックで撮影した人間を、空中の映像と重ね合わせて空を飛んでいるように見せることもできます。

例えば、消防士が主人公のテレビドラマでビルの火災を表現したり、刑事ドラマで爆発シーンを作ったりすることができる、汎用性の高い技術といえるでしょう。

VFXとSFXの違い

VFXと同様の技術に、「SFX」もあります。SFXはspecial effectsの略で、舞台装置や撮影技術を用いて、現実にはない「特殊効果」を与えます。

例えば、人に狼男の顔にするような特殊メイクや、人形を少しずつ動かして撮影し、動いているように見せるストップモーションアニメはSFXに分類されます。

コンピューターで加工するのがVFX、アナログな手法で加工するのがSFXという言い方もできるでしょう。

Adobe After EffectsでVFXを作る

After Effectsを使えば、VFXを作ることができます。例えば、写ってはいけないオブジェクトを非表示にしたり、映像の天候を操作したりすることが可能です。また、特殊効果を生成すれば、非現実的な現象をリアルに見える映像として作成できます。

ここでは、初心者が覚えておきたいVFXから上級者向けのVFXまで、After EffectsでできるVFXについて見ていきましょう。

必要なオブジェクトを切り出したり、不要なオブジェクトを削除したりするVFX

After Effectsの「ペンツール」で「レイヤーマスク」を作ることで、「オブジェクト」を切り抜くことができます。この方法を使えば、映像から必要なオブジェクトを切り出したり、不要なオブジェクトを削除したりすることが可能です。

また、不要な部分を簡単にレタッチして消すには、「コンテンツに応じた塗りつぶし」を利用する方法もあります。

After Effectsでオブジェクトを切り抜く方法については、下記の記事で詳しく説明しています。

マスクでオブジェクトを切り抜く| Adobe

After Effectsでコンテンツに応じた塗りつぶしを使う方法については、下記の記事で詳しく説明しています。

コンテンツに応じた塗りつぶしを使って不要な要素を取り除く| Adobe

天候を自由自在に変更するVFX

After EffectsでVFXを使えば、雨や雪を降らせるなど、撮影時とは違う天候を表現することが可能です。

ほかにも、光が差し込むレンズフレアというエフェクトを追加してスタイリッシュな映像にしたり、煙を漂わせて不気味な映像にしたりすることもできます。

After Effectsで雨を降らせる方法については、下記の記事で詳しく説明しています。

ビデオに雨を追加する | Adobe

ポータブルカメラで撮影した映像をスムーズに修正するVFX

ポータブルカメラで撮影する際、撮影時の手ブレを抑えるスタビライザーがないと、映像にブレが発生してしまいます。しかし、After Effectsのモーショントラッキングを使えば、ポータブルカメラで撮影した映像をスムーズに修正することが可能です。

また、「トラッカー」の「エフェクト」から、「ディストーション」にある「ワープスタビライザーVFX」でシーンをアニメーション化すれば、想定外の動きも補正できます。

After Effectsで映像のブレを修正する方法については、下記の記事で詳しく説明しています。

カメラワークの手ぶれ補正 | Adobe

ビデオの修復 | Adobe

映像と3Dタイトルを合成するVFX

After Effectsでは、映像に3Dモデリングしたタイトルを合成することで、映画のようなオープニングを作成できます。

After Effectsで3Dテキストを合成する方法については、下記の記事で詳しく説明しています。

映像に合わせて3Dテキストを合成する | Adobe

静止画イラストをアニメーション化するVFX

After Effectsを使えば、イラストに描かれたキャラクターを動かすことも可能です。この方法を使えば、より映像表現の幅が広がります。

After Effectsでイラストを動かす方法については、下記の記事で詳しく説明しています。

アートワークのアニメーション化 | Adobe

合成した映像を作るVFX

After Effectsを使えば、モーショングラフィックなどで作ったアニメーションと実際の映像を合成することで、現実にない映像を作成することが可能です。

After Effectsで合成映像を作る方法については、下記の記事で詳しく説明しています。

ビデオに特殊効果を追加してみる | Adobe

After EffectsでVFXを楽しもう

VFXは、テレビドラマや映画で多用されている視覚効果です。アイデア次第でさまざまな視覚効果が楽しめます。

After Effectsを駆使してVFXを動画に加え、オリジナリティのある作品を制作してみてはいかがでしょうか。