【企画編】パンフレットを作るポイントを押さえよう
ここからはパンフレットの内容を企画する際のポイントを3つ解説します。より訴求力の高いパンフレットを作成するには、企画段階での情報整理が重要です。
制作依頼する場合も、パンフレットの方向性を固めておけば、スムーズにデザインを依頼できますよ。
【ポイント1】パンフレットの目的や内容を整理する
読んだ人に行動を起こしてもらえるような訴求力の高いパンフレットを作るには、自分の伝えたい情報を相手にしっかり伝える必要があります。そのためには「3W1H」を明確にすることが大事です。
そのため、デザインに取り掛かる前に、以下の項目を箇条書きで整理しましょう。
焼肉店のパンフレットの例
- 作成する目的(例:焼肉店の集客・認知拡大)
- 対象者(例:ちょっと贅沢をしたい20代~40代の男女)
- 載せたい情報(例:キャッチコピー・店名・営業時間・電話番号・内外観・メニューの写真・料金)
- デザインの方向性(例:黒を基調とした高級感のあるデザインにする)
対象者にパンフレットから「どんなイメージをもってもらいたいか」を、単語レベルでもよいので思いつくままに書き出してみましょう。
【ポイント2】載せたい情報に優先度を付ける
目的に応じて、「載せたい情報」のうち、伝えたい順に優先度を付けましょう。
例えば、優先度が高い順に「高・中・低」という3種類にわけると、表紙に掲載する写真や、各ページで強調する情報が決まりやすくなります。
「焼肉店の看板メニュー」を見せたい場合の優先度の例
●高:看板メニューの名称・写真・料金
●中:看板メニューの詳細情報、特長などの紹介文
●低:それ以外のメニューの情報、店舗の基本情報
【ポイント3】パンフレットのタイプを選ぶ
ポイント1・2で情報を整理できたら、どんなタイプのパンフレットにするかを選びましょう。代表的なパンフレットの種類は以下のようなものがあります。
ここでは、Adobe Expressのテンプレートで作りやすい「二つ折り」と「三つ折り」タイプの特徴を紹介するので、掲載したい内容や情報量に合わせて選んでみてください。
二つ折りパンフレットの特徴
- 大きな文字や画像を載せたり、見開きで使ったりすることで、インパクトのあるデザインを作れる
- 余白を大きくとった余裕のあるデザインを作りやすい
- 1つのページに多くの情報を掲載しやすい
- サイズが大きい場合、設置したときに目に留まりやすい
- 紙の大きさによっては、折りたたんでもサイズが大きくなる場合がある
三つ折りパンフレットの特徴
- 複数の情報を折り目を境にして分けて紹介できるので、情報を整理しやすい
- 折り方によって見せ方を変えられる
- 折りたたむとコンパクトになるため、どこにでも設置しやすい
- テキストや画像が小さくなる場合がある
【デザイン編】Adobe Expressでパンフレットをデザインする方法(ラフ制作もOK)
ここからはAdobe Expressを実際に操作しながら、パンフレットをデザインする方法を解説します。制作依頼用のラフを作ってみたい方にも参考にしていただける内容です。
なお、今回は焼肉店のパンフレット(巻三つ折り)をデザインしますが、二つ折りタイプのテンプレートを使う場合も、基本的な操作や作成手順は同じです。
パンフレットを見た人が思わず手に取りたくなる、魅力的なデザインを作りましょう。
【手順1】Adobe Expressにログインし、テンプレートを選ぶ
GoogleアカウントやSNSアカウント、メールアドレスを使ってAdobe Expressに無料ログインしてください。登録は30秒ほどで完了します。
Adobe Expressに無料ログインする
ログイン後、トップページの検索ボックスで「パンフレット」と検索するか、以下のリンクからパンフレット用のテンプレート一覧を開いてください。
パンフレットのテンプレートを見る
テンプレートをクリックすると、編集画面へ移動します。
なお、画面左上の「サイズ変更」から、テンプレートのカンバスサイズと、作りたいパンフレットのサイズが合っているかを確認しておくと安心です。
サイズを変更したい場合は、プレミアムプラン(有料プラン)を契約すると、テンプレートのデザインを活かしたまま、自由にサイズを調整できます。
プレミアムプランでは、テンプレートや画像素材、デザインフォントなどパンフレット制作に便利なデザイン素材を無制限で使えます。今回の作例では、一部プレミアムプランの素材(王冠アイコン)を使ってデザインしています。デザイン制作を行う機会が多い方は、ぜひプレミアムプランもご検討ください。
例えば、本記事内の作例でもご紹介したこちらのテンプレートをはじめ、豊富なテンプレートの中から好みのデザインを選べます。
【手順2】マージンを設定する
マージンとは、印刷物の四辺の内側に設けられた余白のことです。マージンや裁ち落としを設けずに四辺のギリギリに要素を置いてしまうと、印刷時に文字やデザインが切れてしまうことがあります。より高品質な仕上がりにしたい場合は、マージンを設定してみましょう。
Adobe Expressでは、上部の「マージン」から「マージンを表示」のスイッチをオンにすると、四辺の内側にブルーの枠線が表示されマージンを可視化できます。(以下のキャプチャは実際の操作画面をわかりやすくしたものです)
この枠線を表示しながらデザインすることで、印刷時に要素が切れてしまう心配がなくなるので、ぜひ設定してみてください。
※視認性向上のため、以降、本記事ではマージンを非表示に設定しております
【手順3】画像を変更する
目を引くパンフレットを作成する上で、画像選びは重要です。
特に表紙に使う画像は、パンフレットの内容がわかりやすく、インパクトのある画像を選びましょう。(今回デザインする巻三つ折りのパンフレットの場合、テンプレート内で一番右側のエリアが表紙になります)
ここではテンプレートの既存画像を変更する方法を解説します。変更したい画像を選択して「置換」ボタンをクリックします。すると、下のようなウィンドウが表示されます。
手持ちの画像を使いたい場合は「アップロードして置換」を、Adobe Express内の素材を使いたい場合は、「写真」または「デザイン素材」をクリックして探してください。
このようにかんたんに画像を変更できました。
新たに画像を使いたい場合も、「メディア」からアップロードするか、「素材」から探してみてください。
【手順4】テキストを編集する
店名や連絡先などのテキストを編集しましょう。既存のテキストボックスを選択すると、テキストを書き換えられます。画面左側のメニューからは、フォントの種類やサイズ、色などを変更できます。
今回はお店の雰囲気に合った力強いフォント「KSO黒龍爽(プレミアムプランで利用可)」に変更してみました。Adobe Expressのプレミアムプランなら、2万5千以上ものデザインフォントを使えます。きっとイメージにぴったりのフォントが見つかるはずです。
【手順5】背景を変更する
背景色を変更したい場合は、上部の「背景色」をクリックしましょう。「スウォッチ」から色を選べるほか、「カスタム」からはスポイトツールで画面上の色を抽出したり、色コードを指定したりできます。
背景画像を変更する場合は、まずカンバス全体を選択した状態にします。今回は、パンフレットの折り返し部分になる青色のエリアに背景画像を適用します。
「素材→背景」の順にクリックしてイメージに近い背景画像を探しましょう。検索窓にキーワードを入力するほか、「自然」や「季節の素材」などのカテゴリからも探せます。
今回は、ストーンプレートのような素材を選びました。
【手順6】パンフレットの裏面を作る
裏面がないテンプレートの場合は、表紙のデザインを複製しましょう。右下の「…」をクリックし、「複製」を選んでください。
すると、2ページめが作成されます。下にスクロールして、パンフレットの裏面を編集してください。
折り目の部分にテキストや要素が被ると読みにくくなります。そのため、表面以上にレイアウトやバランスを工夫しましょう。
先ほど作成した表面を折り返すとこのようになります。これで表裏ともにデザインが完成しました。
【手順7】パンフレットを保存・印刷する
画面右上のダウンロードボタンをクリックし、ファイル形式を選びましょう。紙に印刷する場合は、PDFを選ぶのがおすすめです。裏表どちらも印刷したい場合は、「すべてのページ」にチェックを入れましょう。「内トンボを追加」「裁ち落としを表示」のスイッチをクリックしてオンにすると、PDF形式でダウンロードした際、以下のような表示が入ります。印刷後のトリミングがかんたんになるので、ぜひ設定してみてください。
なお、「裁ち落とし」部分は背景色として設定されている色で3mmほど外に拡張されます(下の図ではわかりやすいように色を変えています)。
パンフレット制作に便利なAdobe Expressの無料機能
Adobe Expressにはほかにもパンフレット制作に便利な機能があります。いずれも無料プランで使える機能なので、ぜひ使ってみてください。
画像の切り抜きがかんたん!「背景を削除」
「背景を取り除いて料理のみを切り抜いて使いたい」といった場合には、「背景削除」が便利です。
使い方は、画像をアップロードして左側にある「背景を削除」をクリックするだけ。あっという間に画像をキレイに切り抜けます。
なお、以下のURLからも背景削除を行えます。
クイックアクション「背景を削除」を使う
「背景を削除」は期間限定の無料機能なので、ぜひこの機会にお試しください。
情報をコンパクトに!「QRコードを生成」
パンフレットに多くの情報を載せたいけれど、スペースが足りない場合もあるでしょう。そんなときは、QRコードを活用しましょう。お店・会社のwebサイトやSNSのURLをQRコードに変換してパンフレットに載せておけば、掲載しきれなかった情報を補完できます。
Adobe Expressのクイックアクション「QRコード生成」を使えば、URLを指定するだけであっという間にQRコードを作成できます。ぜひ下記のリンクからアクセスして使ってみてください。
クイックアクション「QRコードを生成」を使う
Adobe Expressでデザインをもっと身近に
この記事では、パンフレットを自作する手順をご紹介してきました。Adobe Expressのテンプレートを使えば、誰でもかんたんにおしゃれなデザインを作成できます。
パンフレットのほかにも、Adobe Expressにはチラシやバナー広告などのあらゆるテンプレートが揃っています。パンフレットやチラシ・バナーなどを自分でデザインできれば、会社や店・サービスの魅力をより多くの人に知ってもらえるでしょう。
Adobe Expressで用意されているテンプレートを眺めるだけでも、デザインのイメージが浮かんでくるはずです。「デザインなんて難しそう」と諦める前に、まずは「デザインをイメージする」ことから始めてみませんか。
Adobe Expressでデザインを始めてみる