Adobe Creative Cloud Expressの製品機能ロードマップ2022年5月

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今月もAdobe Creative Cloud Express(以下、Adobe Express)の最新情報をお届けします。先月は、カスタマイズやサイズ変更ができる基本的なシェイプの新しいライブラリと、アプリがさらに使いやすくなる機能アップデートを発表しました。今月は、すべてが揃う総合コンテンツ制作ツールとしてAdobe Expressを活用いただくための機能強化を進めていきます。

Adobe Express – 高い評価を得る本ツールの名前を簡略化

アドビが Adobe Expressを公開してから約半年が過ぎましたが、これまでにユーザーの皆様から寄せられたポジティブなフィードバックに圧倒されています。多くの方が、このツールを使うようになって制作プロセスの効率が上がり、高品質なコンテンツをすばやく簡単に作成できるようになったと、感想を寄せてくださいました。

そこで思いついたのが、あと少し時間を節約できるもうひとつの方法、つまりニックネームを公式なものにすることでした。本日より、Adobe Creative Cloud Expressは、Adobe Expressになります。まだ変更プロセスを開始したばかりなので、新しい名前に完全に移行するまでの間は、元の名前を目にすることもあるかもしれません。

また、名前を新しくしたからといって、アプリのエクスペリエンスは何も変わりません。もちろん、今月追加した便利な機能アップデートを除いて、ですが(詳しくは以下をお読みください)。

皆様に最適なアプリの開発は始まったばかりです。

共にこの取り組みを進めていけることを楽しみにしています。

スケジュール機能

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今月提供を開始したスケジュール機能は、SNS上での存在感を確立するために役立つ新機能です。皆様からアドビに寄せられるご要望の中には、コンテンツを制作してSNSで公開するまでの様々なプロセス全体をサポートする総合的なソリューションを求める声が数多くありました。この機能は、そのようなニーズに応えていく取り組みの第一歩です。

スケジュール機能について詳しくは、こちらのブログ投稿をご覧ください。これはあくまで出発点であり、今後もこの機能を拡充していきます。ぜひご注目ください。現時点で利用いただける機能は以下のとおりです。

フォントの提案機能

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長年にわたりフォント業界を牽引するアドビが、その専門知識を活かしてフォントを提案する機能をAdobe Expressに追加しました。昨年12月にAdobe Expressの提供を開始するにあたり、最適なフォントを容易に見つけるための機能を搭載しましたが、このたび、ムードや場面、用途などに応じてフォントを検索できるよう、フォントの絞り込みおよび参照機能をアップデートしました。

今月webアプリに導入したフォントの提案機能を使用すると、より直観的に的確なフォントを選択できます。フォントを選ぶ際に、アドビのフォントライブラリに揃っている2万種類ものフォントの中から、コンテンツのコピーライティング、サイズ、スタイル、性質にもとづいてお勧めのフォントを表示します。作成中のプロジェクトに適したフォントをAIが選び、アドビの直観的なツールが提案内容をお伝えします。この機能で、コンテンツに合った表現をさらに豊かにし、伝えるメッセージに奥行きを加えるために効果的なフォントを上手に選ぶことができます。季節のセール情報や、職場のハロウィン仮装大会の告知チラシなど、様々なシチュエーションやテーマに応じた、最適なフォントを活用するためにお役立てください。

カラーパレットの提案機能

Adobe ExpressにAdobe Colorの検索機能が組み込まれ、膨大な数のカラーパレットとカラーテーマを活用できるようになりました。コンテンツの作成中に、検索バーで最適なカラーパレットを見つけることができます。検索するだけで、コンテンツや内容、伝えたい雰囲気に合う様々なお勧めのカラーパレットが表示されます。

このような提案機能やカラーパレット検索機能は、もちろん簡単に実現できるものではありません。Adobe Colorには、プロのデザインによる膨大なコンテンツにもとづいて蓄積された20年以上のカラーデータと経験が活用されています。アドビの豊富な専門知識とノウハウが背景にあるからこそ、Adobe Expressのカラーパレット提案機能を利用すると、適切なカラーをすぐに見つけ、今後優れたコンテンツを生み出すためのアイデアを得ることができるのです。

コピー&ペーストのショートカット

Webアプリ内でコピー&ペースト操作のキーボードショートカットを使用できるようになりました。一般的なショートカットであるCommand+C、Command+V(Mac)またはCtrl+C、Ctrl+V(Windows)でコピー&ペーストをおこなえます。同じフォントとスタイルの文字をコピーする操作や、プロジェクト内でアイコンやデザインアセットを複製する操作を、ショートカットですぐに実行でき、コンテンツを短時間でカスタマイズするのにも役立ちます。

SVGへの変換


JPGやPNG形式の画像を拡大したことがある方なら、画像のサイズが大きくなるにつれ、画質も劣化する経験をされたことがあるのではないでしょうか。これは、これらの画像がピクセル単位で構成されており、サイズを変更する際にピクセルが伸縮するためです。画像を引き延ばしすぎるとピクセルが粗くなり、滑らかさが失われます。

一方、スケーラブルベクターグラフィックス(SVG)は画像の拡大・縮小による画質の劣化が生じない画像のファイル形式です。劣化が起きない理由は、SVGの画像がベクターで構成されており、サイズの拡大・縮小時にシェイプを保持する仕組みにあります。SVGはデザイン業界で非常に広く利用されており、Adobe Expressのユーザーのキットには欠かせないツールです。そのような事情で、アドビはクイック操作に「SVGに変換」を追加しました。これにより、ユーザーはロゴ、グラフィック、チラシ、その他のデザインをベクター化することができます。グラフィックをSVGに変換したら、画質とディテールを保ったまま、デジタルコンテンツや印刷物用に画像のサイズを拡大できます。

QRコードのクイック操作

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QRコードは、デジタルコンテンツの共有方法として、パンデミック期間中に広く普及しました。今では、ウイルス検査の検査結果の受領、予約のチェックインの効率化、レストランのメニューの公開などのすべてにQRコードのクイックスキャンが利用されています。また、法人でも個人でも、QRコードを使うことで、オンラインブランドの構築や、製品、サービス、デジタルコンテンツの配信を効果的におこなえるようになりました。

Adobe Expressに、あらゆるURLからカスタムQRコードを生成できるクイック操作機能が搭載されました。QRコードの見た目やカラーをカスタマイズし、PNGファイルとしてコードを書き出すことができます。さらに、QRコードをExpressのテンプレートにアップロードしたり、編集を一から開始したりできます。QRコードのクイック操作を使い、SNS用の投稿、チラシなどを作成して、ソーシャルプロフィール、webサイト、オンラインストア、その他のURLにユーザーを呼び込みましょう。

モバイル版アプリの新機能:ビデオのクイック操作

モバイル版アプリのクイック操作に、新しく「ビデオのトリミング」と「ビデオのサイズ変更」が加わりました。iOSとAndroidの両方でこれらのクイック操作を使用して、撮影したビデオから直接コンテンツを作成、編集してスマートフォンに保存できます。どこにいてもプロジェクトの作業が捗るモバイル版アプリに、すぐにコンテンツの作成や編集ができる便利な機能がまた加わりました。

アドビは皆様のご提案をいつも真摯に受け止めて改善に取り組んでいます。今月の新機能についても、ぜひご意見をお聞かせください。Adobe Express UserVoiceページより、アプリに関するご意見やスケジュール機能の活用法、機能追加のご要望などをお寄せください。SNSでも皆様とコミュニケーションできるのを楽しみにしています。

Adobe Expressを早速試しましょう。

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