Adobe Acrobat Sign
秘密保持契約 (NDA)とは?
NDA (秘密保持契約)を使って、仕事のスピードを落とさず機密情報を安全に保ちましょう。
秘密保持契約 (NDA)とは?
秘密保持契約(NDA)とは、二者以上の当事者間で共に事業を行う上で、いかなる機密情報も開示しないことを同意する法的な文書です。医師と患者、あるいは弁護士とクライアントの間の機密を守るためのプラバイシー規定のように、秘密保持契約(NDA)は、事業経営者が将来のパートナーまたは投資家、従業員、請負業者と機密情報を共有する場合に、それを保護する重要な役目を持っています。
秘密保持契約などの法的な合意は、テクノロジー業界の内外どちらにおいても、スモールビジネスやスタートアップにとって重要です。素晴らしいアイデアがある場合、新技術や新製品を開発した場合、あるいは専有する製法を売りたい場合、そのために資本を集めたり、生産を開始したり、また製品を市場に出そうとする際、情報を他者と共有する必要がおそらく生じるでしょう。ビジネス計画そのもの、また貴重な顧客リストも、保護が必要になる可能性があります。NDA があれば、資金を調達し従業員やフリーランサーを雇用する際に、ビジネスのきっかけとなる情報やアイデアを保護する法的な契約を使うことができます。
いつNDAを使用するか
機密を託すビジネス関係性が生じた際には常に、NDAを使用することを検討しましょう。特に次の状況では行動を起こす前に必ず考慮してください。
- すべての製品や技術を含む知的財産の販売やライセンス契約を話し合うとき。
- 従業員や契約社員に、企業秘密またはその他の専有情報へのアクセスを許可するとき。
- 出資予定者、パートナー、見込み客に条件を提示するとき。
一般的な NDA の5つのタイプ
相互
相互NDAとは、相互の法的拘束力がある契約です。両当事者が機密情報を守ることに合意します。
一方性
このタイプの契約は、機密情報を、一方の当事者(開示者)のみが他の当事者(被開示者、多数の場合あり)に共有する状況を対象とします。被開示者(受ける側)は情報の秘密を守ることを法的に義務づけられます。
多当事者間
多当事者間の NDA は、専有情報を共有する三者以上の当事者を対象としています。一当事者または複数の当事者が機密情報を開示した場合、受ける側の当事者全員がそれを保護することを約束します。複数の当事者が関わる場合、別途複数の契約を交わすよりも、このようなタイプの NDA がずっと効率的です。
契約期間終了
契約期間が終了した NDA を指します。合意した期間が終了すると、開示側の当事者は、開示を受ける当事者の契約上の義務を免除します。契約は特定の日付を設定して終了させることも、事業関係終了の時点で終了させることもできます。
無期限
このタイプの秘密保持契約は満了することがなく、被開示当事者は、全当事者が共同で事業を継続する限り、または当該情報が公になるまで、守秘義務を守らなければなりません。
NDA に含めるべき項目
秘密保持契約にはかなりの情報を含めることができます。秘密保持契約の正確な意味を把握するため、締結前に弁護士のアドバイスを受けましょう。NDA テンプレートに含むべき、一般的な重要項目をご紹介します。
- 機密情報または専有情報の定義 どのような情報が契約の対象となるか。開示の理由は何か。
- 契約当事者の確認 開示側、また被開示側は誰か。
- 具体的な条項と特徴 開示を受ける側は情報の秘密を守るために、最大限の努力を払わなければならないか。知る必要がある状況でのみ情報を受け取るのか。情報は「使用禁止」か。つまり、被開示側には、開示を受けた情報を契約書で指示されている以外の方法で使用する権利がないのか。
- 例外 機密の対象とならない情報は何か。どのような情報が公知とみなされるか。
- 被開示側の義務 開示される情報について、被開示側が負う義務は何か。してはならないことは何か。
- 期間 契約は特定の日付まで有効か。または、プロジェクトもしくは事業関係が継続する期間のみ有効か。
- 他の条件 法律事務所や弁護士への費用の支払いは誰が行うか。紛争解決はどのように行うか。一定期間の後、被開示側は開示側の従業員を雇用できるか。(注:秘密保持契約は競業避止義務契約とは異なります)
Adobe Acrobat Sign を用いて秘密保持契約書を迅速に完成させる
ジョイントベンチャーやその他の事業関係に携わることを決めたら、すぐに NDA を作成しましょう。契約の締結が早いほど、事業を早く先に進めることができます。Adobe Sign なら、4つのクイックステップで、契約書を PDF ファイルとして安全に送信できます。その後、進捗を追跡します。将来のパートナー、出資者、従業員は、どんなデバイスからでもフォームに記入し、法的拘束力のある電子署名を加えることができるため、すぐに仕事に取りかかることができます。
秘密保持契約 (NDA)に関する質問
相互秘密保持契約とは何か?
秘密保持契約の中で最もよく使われるタイプの一つが相互秘密保持契約(MNDA)です。一方性の NDA では、情報を受ける側が、与える側の情報を開示しないことに同意します。これに対して、相互 NDA では両当事者が互いの機密情報を守ることに同意します。一方性のNDAが一方通行であるのに対し、相互NDAは、情報が互いの間で等しく保護されるという、機密保持関係を築きます。
NDA は期限がありますか?
有効期限付き NDA と呼ばれる秘密保持契約の場合、一定期間が過ぎると期限切れとなります。この場合、期限とは特定の日付または、あるプロジェクトやビジネス関係が終了する時を意味します。その時点で開示側の当事者は、開示を受ける側の当事者の契約上の義務を免除します。これに対し、無期限 NDA には、期限がありません。当事者間の提携関係が続く限り、または情報が一般に入手可能となるまで、情報の開示を受ける側の当事者は守秘義務を守らなければなりません。
NDA のテンプレートはどこで入手できますか?
無料の NDA テンプレートは、インターネットの様々な法律関連または 電子文書のソースから比較的簡単に入手できます。必要を満たすテンプレートが見つかり、それを弁護士に確認してもらったら、 Adobe Acrobat Sign を使って安全な PDF 文書にすると、迅速かつ簡単に送ることができます。その後、将来のパートナー、投資家、従業員、請負業者がフォームに記入し法的効力を持つ電子署名を加え、その経過を追跡することができます。