事業提案書とは?

事業提案書とは、製品やサービスについての提案を見込み客に文書の状態で提出するドキュメントです。事業提案が相手側に受け入れられると、資金を確保でき、事業を拡大してさらに発展させることができます。

事業提案書に含むべき内容は?

事業提案書の中で答えるべき重要な質問が幾つかあります。

  • 自分達が誰なのか?どんな事業をしている会社なのか?
  • バイヤーの需要は何なのか?
  • バイヤーの需要に対して自社がどんなソリューションを提供できるか?
  • 自社がそのソリューションをいかに優秀に実施しているか?
  • そのソリューションを実施するために、どれだけの費用、時間、その他のリソースを想定しているか?
A person researching and outlining a business proposal on a tablet with Adobe Acrobat

事業提案書の種類

提案書の構成を考える前に、現在の状況にどんな種類の提案書が最も適しているかを理解することが重要です。それぞれの業界によって、使用される提案書の種類は異なりますが、大体の場合、以下の3つのカテゴリーに当てはまります。

非公式に要求された事業提案書。

このタイプの事業提案書は、ビジネスに対して正式な要求が無い場合に使われます。非公式に持ちかけた提案書は、クラインとやベンダーと気軽に交わした会話から派生します。詳細を多く含む正式な提案書とは異なります。もし見込み客が自社の製品やサービスに興味を示し、ビジネスの可能性を分析するために提案書を要求した場合に、このような提案書を書きます。見込み客がこのような要求をした場合、通常、それほど詳しい提案書は必要ありません。このタイプの提案書の場合、自分の方である程度のリサーチを加える必要があります。

要求されていない事業提案書。

要求されていない事業提案書は、見込み客から何も要求されていないけれど、ビジネスの提案を持ちかけ、彼らを顧客として獲得したい時に使います。こうした提案書はかなり一般的な内容であり、大多数向けのEメールやマーケティング用のリーフレットのような役目をします。こうしたタイプの事業提案書は、見込み客及び彼らが要求することに対する理解無しで作成されています。マーケットリサーチを行って、顧客のニーズを識別すれば、個別のバイヤーのニーズに基づいてパーソナライズしたソリューションを提供することができます。

正式に要求された事業提案書。

正式に要求された事業提案書は、ビジネスの提案を正式に文書にしてほしいという要求を受けた時に作成されます。この種の提案書の場合、見込み客のニーズを理解するために必要な情報のほとんど(あるいは全て)を含んでいます。バイヤーがビジネスの内容を分析できるように提案内容を書くだけで、あとはセールスのプロセスを始めることができます。正式に要求された提案書は通常、事業提案を求めている会社が公表した、彼らへの要求に対する応答として書かれます。公に公表された提案書要求の内容に対して、このような提案書が作成されます。こうしたクライアントは、複数の提案書を読んで、そこから最適な事業相手を選びます。

事業提案書が必要な理由とは?

新しくスタートした会社にとって、事業提案書は事業拡大のためにも非常に重要なドキュメントです。既存の中小企業でも、成長を目指す企業でも、事業提案書は資金の確保から既存の事業の拡大に至るまで、あらゆる面で役に立ちます。

事業提案書は以下の点で役立ちます。

  • 現実的な計画と事業の内容を文書化する
  • 新しい顧客を引きつけ、新しい事業を生み出す
  • 資金を提供する投資家を集める
  • 成長に必要な他の要素についても概説する
  • 現在のビジネスモデルの強みと弱みを明確にする
  • 新しいプライスモデルやその他関連する指標を紹介する

あなたの事業にとって役に立ちそうでしょうか。以下が作成方法です

The introduction page of a business proposal being mocked up on a red tablet

事業提案書の書き方.

事業提案書は様々な形態で描かれますが、事業提案書に必ず含むべき要点が幾つかあります。最も重要な要素には、タイトルページ、目次、自社の「なぜ」に答える詳細を含む概要、問題点またはニーズの明示、提案するソリューション、資格、タイムライン、価格、支払い方法、法的情報、契約条件、見込み客が署名をする受け入れ確認ページなどがあります。

提案書を書く前に、そのビジネスについて幅広い理解を確実に持つようにしましょう。クライアントが自社のビジネスに何を求めているか洞察を得るために、初期ミーティングや電話での会話を設定すると良いでしょう。もし先方が提案依頼書を送ってきた場合、それを全て読んでおきましょう。リサーチが終了したら、事業提案書を作成してください。以下の点が重要な要素です。

1. リサーチをして事業提案書のアウトラインを作る

事業の拡大をしたいと考えたことがある場合は、すでにたくさんリサーチを重ねたことでしょう。まだの場合は、アウトラインを作成する前にまずリサーチをし、万全に準備をしておきましょう提案書作成の前に、ケーススタディ、関連データ、そして事業提案書が顧客にどのように利益をもたらすか、説得力のある例を用意しておきましょう。

事業提案書の作成は体系的に行うものであるため、アウトラインは大変重要です。アウトラインは1ページか2ページの簡単なもので構いません。箇条書きで重要ポイントを短い文章でまとめ、後から内容を盛り込んで膨らませられるようにしておきます。

基本のアウトラインを作るには、まずこのガイドのステップごとに少しずつセクションを書いていくことで、良い構成の事業提案書が作成できるでしょう。このガイドの2~6のステップに従い、アウトラインの枠組みを作っていきましょう。提案書の全てをPDFエディターで作成することもできます。出先から提案書にページを挿入することも、 コメントを加えることもできます。

2.タイトルを考え、目次を作る

事業提案書の最初のページにくるのがタイトルです。タイトルは明確で説得力のあるものにし、が事業の価値と内容をイメージできるような表現にします。こうして、事業に関心を向けさせるのが最初のステップとなります。事業提案書の提出が顧客からの要求ではない場合は、内容が見る人の興味を強く引き、顧客の悩みを解消できるようなものであることを強調します。

目次は事業提案書の内容の概要を伝えるものです。どのセクションがどこから始まり、どこで終わるのか、見る人が理解できるようなものにします。内容が伝わる概要のように書くこともでますが、それは作成者の考え次第です。事業提案書には、販売促進からマーケティングまで、さまざまなタイプがあります。目次は、何を売ろうとしているのか、それが顧客の利益にどうつながるのか、概略がわかるようなものにします。

3. 計画概要を書く

計画概要は、事業計画を紹介する役目を果たします。アメリカで使われるカバーレターのように、事業提案書の簡素なサマリーと紹介文のように捉えることができますまず会社の紹介と(特に顧客側が事業提案書を要求していたわけではない場合)、事業の目標及び目的の概要を説明し、過去の業績と将来の展望を示し、この事業提案書に書かれた内容が今後の道のりの最初のステップであることを伝えましょう。

説明している相手はその会社の意思決定権者であり、今後の見込み顧客となりえる人です。計画概要は、事業提案書の各セクションに記載されている内容がイメージできるように書き、読み手の期待感を高めましょう。

Pages of a business proposal highlighting a brand studio's portfolio, including a flamingo in pink ice cream

4.事業を詳しく説明する

問題点、解決策、そして問題を解決する上で自分たちが適任である理由。この3つの言葉が、このセクションで最も重要なポイントです。事業提案書では顧客の抱える問題点を指摘し、それに対する解決策を提示する必要があります。問題提起と解決策の提示は、顧客を満足させ、将来ともに一緒に仕事をすることに対して期待感をもたせます。

この間、自分たちの事業における能力と専門的な知識もを一貫して証明する必要があります。自分の会社や事業が、顧客の問題を解決できる能力や資格を有していること、また過去に既に解決した経験を明確に提示しましょう。もし提案内容を実現する上で追加で必要になるスキルやリソースがある場合も、明示しましょう。そうすれば、このセクションを読み終えた後、顧客はニーズが満たされると納得することでしょう。

5.成果物、重要な出来事、予算などのリストを作成する

事業の概要を説明した後、この事業提案書の結論としての成果がどのようなものなのか説明します。例えば、この企画実施のために、新しい地域で自社の新しい支社を開設する必要がある場合は、そのプロセスに必要な準備、コスト、期限などについて説明します。このセクションでは、正確さとプロとしての意識を表すことが重要です。なぜなら、この事業計画にいかに真剣に取り組んでいるかを表すことをできるからです。過去の成功例を紹介すれば、事業の進め方が実際に上手くいったという証拠になります。

事業提案書は正式な文書ですが、だからと言って退屈なものであってはなりません。成功する事業提案書とは、人目を引く見出しで、記入ミスが無く、時間枠、業務の範囲、そして顧客がそれらに同意した場合の支払予定などが明確に記載されているものです。

6. 結論を書き、添付書を付ける

最後は、顧客が次にとるべき行動について明示的に説明します。それは営業スタッフの連絡先でも結構ですし、または問い合わせ用のオンラインフォームでもよいでしょう。参照資料、用語の定義リスト、実施方法、その他の関連事項の添付資料を付けるのも効果的です。

7. 内容を編集し、プロフェショナルな洗練された事業提案書を作成する

分かりやすく効果的な文章と、洗練されたデザインの2要素によって説得力のあるものに仕上がります。もし提案依頼書を書いているなら、以下の点を組み込みましょう:

  • 自社の紹介文と企画の背景となる情報
  • 企画のゴールと必要とされるサービスの範囲
  • 入札を受け付ける期限
  • 事業提案を選出するまでの期限
  • 提案書にどの要素を特に組み込んでほしいか。
  • 契約相手に解決してもらいたい特定の問題点
  • 企画にかける予算の範囲

作成するのが、提案依頼文(RFP)でも、依頼された事業提案書でも、またはケーススタディであっても、Acrobat Proは美しく、人目を引きつける事業提案書をデザインするツールを搭載しています。その上、何もない白紙の状態から作る必要がありません。すぐに使える無料の事業提案書テンプレートが何十種類もあり、Acrobat を使えば事業提案書に、グラフィック、画像、クリエイティブなフォーマットなどを簡単に加えることができます。

さらに、事業提案書をオンラインで共有する場合は、簡単にグラフ、価格表、リンク、添付を加えることができ、読み応えをより一層高めることができます。事業提案書の目次にハイパーリンクを付けて、文書のどこにでも繋げることができ、また顧客は全く別の資料文書も閲覧することができます。

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