デジタルノマドになる
在宅勤務でも、キャンピングカーで北米を旅しながらでも、アマゾンの熱帯雨林のジャングルロッジにいても、現代のテクノロジーとコラボレーションツールがあれば、ほとんどどこにいてもリモートワークが可能です。しかし、従来の職場から自宅やその他の仕事環境に移る場合、生産性を維持することは難しいかもしれません。
柔軟性のある勤務時間に魅力を感じ、しかもデジタルコミュニケーションのスキルがあるなら、完全にリモートワークにしてみたらどうなるだろう、とお考えになるかもしれません。リモートワークの仕事を探し始める前に（またはキャンピングカーを購入する前に）、リモートで仕事をすることの長所と短所を考察し、アドバイスを受けましょう。
どこにいても仕事ができる、とはどういうことか？
リモートワークの人気がますます上がってきたことを耳にして、自分も試してみようと思ったことはありませんか。2022年の終わりには、北米におけるプロフェッショナルな仕事の25%が、リモートに変わったと言われています。ですからチャンスは豊富にあります。しかし、リモートワークというのは、どこにいてもできる仕事、とは少し意味が違います。
リモートワークとは何でしょうか？
リモートワークはハイブリッドワークなど、様々な勤務状況が含まれます。特にバイブリッドワークは人気があり、米国企業の74％がハイブリッドモデルを既に取り入れているか、導入することを計画しています。週に２、3回は自宅または別の場所で勤務しながらも、その他の日は職場に行くことが求められます。
リモートワークは、純粋に家で働くという意味でもあります。オフィスに行く必要が無い人の多くが、毎日の日課をこなし、同僚やクライアントとのコミュニケーションに必要な、信頼できるテクノロジーにアクセスできる仕事環境を、自分の家に設定しています。雇用者は、法的理由あるいは税金の関係で仕事の場所を規制することがあります。また、チーム全体が同じタイムゾーンで働く必要があるかもしれません。
会社以外で働く仕事について知っておきたいこと。
本当にどこにいてもできる仕事は、他のリモートワークやハイブリッドの状況の仕事より、ずっと柔軟性があります。どこにいてもできる仕事とは、仕事をする場所が全く規制されていない状況のことです。どこにでも移動でき、自宅など一か所で仕事をするのではなく、仕事場を自由に変えることができます。こうしたライフスタイルは、webデザイン、ソフトウェア開発、コピーライティング、ソーシャルメディアのマーケティング、データサイエンス、オンラインでのクラス、コンサルタントなど、デジタル環境でできる仕事をしていると、より可能になります。フリーランスの仕事なら、その可能性はさらに高くなりますが、正社員やパートタイムの仕事でも、こうした柔軟性のある仕事をするのは可能です。
どこにいてもできる仕事は、一種の自由さを与えてくれますが、一方、仕事に集中して、自分自身の生産性を高める方法を見つける必要があります。どこにいても仕事ができるからといって、常に休暇を楽しんでいるわけではありません。仕事と遊びのバランスを、責任持って取る方法を知っていなければなりません。ITの知識や、デジタルコミュニケーションの最新スキルも必要です。同僚やクライアントと連絡を取るには、デジタルコミュニケーションが唯一の方法となります。
デジタルノマドとは？
デジタルノマドとは、デジタルラインのみを使って仕事をする人々のことです。彼らは、仕事を全てノートパソコン上でこなします。デジタルノマドはリモートワークをするだけでなく、ローミングもよく行います。彼らは図書館、カフェ、電車、公園のベンチなどで仕事をします。自分のライフスタイルをデジタルノマドと表現する場合、それには一定の人間性も伴います。
デジタルノマドは、多様性や新しい経験を受け入れる一方、自己管理や健康的な習慣も生活に取り入れています。考え方やスキルを常にフレッシュに保ち、新しいアイディアを得たり、新しい友達を作ったり、さらに生産性を上げていくには素晴らしい方法です。このスタイルが自分に適しているか決める前に、このタイプのリモートワークについて、時間をかけて学んでおきましょう。これについて述べた本、記事、ポッドキャストは豊富にあります。同じような考え方の人々のコミュニティを見つけて、彼らから学びましょう。時間と経費を注意深く計画してください。
リモートワークは働き方の選択肢の1つになれるのか？
コロナウイルスのパンデミック下で、多くの企業がリモートワークを余儀なくされるようになる以前、多くの会社がリモートワークの利点を鑑み、自宅勤務可能な職種を定めてきました。コンピューター、Wi-Fi、コラボレーションアプリ、ビデオ会議などが、従業員の間の地理的な距離の橋渡しをしています。しかも、ロケーションが重要な要素でなくなった今、企業はより適切な人材を求めて、従業員の居住地を地元から世界の各地へと広げることができます。
リモートワークにより、企業は建物やオフィスの管理費を節約することもできます。こうした背景から、創業したての会社から技術系会社、コールセンターに至るまで多くの企業がリモートワークを注目している理由の１つでもあります。在宅勤務は単なる時代の流れで生まれた働き方ではありません。実際、2015年の調査によると、在宅勤務にした場合の生産性が13% の伸び率になっています。
リモートワークの注意点
正社員の職からパートタイムやフリーランスの仕事まで、以下のことを念頭に入れて仕事を探します。
仕事への心構えを大切にする。
リモートワークでは、勤務時間を柔軟に変更できます。しかし、従来の9時から5時までの勤務時間以外に、仕事をするという好ましくない習慣がついてしまう可能性もあります。また、雇用主が海外にいる場合、その国の時間帯に合わせて勤務時間を変える必要性が出てきます。そのため、自ら仕事のスケジュールを決めてそれを守ることが重要になってきます。このことがワークライフバランスを保つ鍵であり、また、上司や同僚との間に一線を引く重要な方法でもあります。自分がいつ仕事をしているかいないかを、他の人が確実に知っているようにすれば、勤務時間を守ることができるようになります。
接続を確実に
インターネットに接続していなければ、世界中どこにいても時間通りに仕事ができません。在宅勤務、またはホテルで同僚と共に仕事をしている場合、コンピューターやその他のデバイスの接続状態が良好であるか確認する必要があります。マネージャー、雇用主は、リモートワーカーの接続状態が仕事に影響を及ぼしていないことを承知していなければなりません。
注意：海外で仕事をする場合は、携帯電話の料金プラン、国際データ通信料金、通話料金を調べる必要があります。
妨げとなるものをなくす
オフィス以外の場所で仕事をする場合、 仕事の環境をコントロールできないことがあります。仕事上の電話を確実に聞き取るには、ヘッドフォンが最適です。また公園や人の多い喫茶店で仕事をする場合、ヘッドフォンは雑音を削減してくれます。仕事用に使うデバイスでは、SNS アプリを削除して、仕事に集中できるようにします。
予期せぬ出来事に対処する
集中力をそらす妨げの他に、リモートワークでは予期せぬ出来事も起こります。予備のバッテリやハードドライブを用意し、停電やWi-Fi の状態が悪い時でもオフラインで仕事ができるよう必要なファイルを保存します。ほとんどの携帯電話は、モバイルホットスポットとして使うことができます。困った時にはそれが使えるように、データ使用料の料金プランを確認します。
雇用条件を理解する
会社によっては、リモートワーカーやフリーランサーの処遇が異なります。人事課に連絡をし、リモートワークに関わる税金、健康保険の手当、その他の手当てについて理解しておきます。
Adobe Acrobat Proで、どこにいても作業が可能
適切なツールがあれば、リモートワークを素早く、簡単に行うことができます。Acrobat には必要な機能がすべて備わっています。
- コラボレーション.編集可能なPDFを共有すれば、どのチームとも、いつでもどこでも共に仕事ができます。
- コミュニケーション。 PDFにメモ書きやコメントを付けることができます。さらに、文字をハイライトする、線を引いて文字を消す、など多くのことができます。
- 編集。 ファイルで直接PDFを編集し、メモをリアルタイムで書くことができます。
- 返答。 PDFのフォームに「入力と署名」ツールで情報を入力すれば、返答が確実に届き、ペーパーワークがたまることがありません。
- 署名。 Acrobat Proを使えば、どのような書類にも素早く自分の名前を署名でき、また相手に署名を求めることもできます。
- スキャン。Adobe Scanを使えば、Acrobatでデジタルワークの作業中に、書類や画像などを簡単に加えることができます。
デスクトップ、デバイスの種類に関係なく、Acrobat のワークフローにアクセスできます。旅行で移動中でも、山歩きの途中のランチ休憩の時でも、書類が確実に移動し、各組織とのコミュニケーションを取ることができます。
リモートワークが自分に合っていると考えたのであれば、接続に必要なツールを揃えてリモートワークの準備を整えましょう。
