絞りを開いて撮影する方法

絞りを開くことで、光量が少ない条件下でも撮影しやすくしたり、写真にスタイル効果を加えたりする方法を学びましょう。

絞りとは?

カメラのレンズのはたらきは、目のはたらきと似ています。どちらも、開閉の度合により、取りこむ光の量を調整します。絞り(F値とも呼ばれます)とは、レンズの開閉度です。絞りが広いということは、レンズがより開いていて、より多くの光がセンサーに届くということです。

逆のように思えますが、低いF値は、絞りが開いていることを表します。例えば、f/2は広い絞りで、f/13は狭い絞りです。

レンズによって異なるものの、通常、f/2.8以下(f/2.8より広いレンズ開口)だと「広い絞り」とされます。中には、絞り値をそれほど低く設定できないレンズもあります。その場合、とにかく、そのレンズの最小絞り値が「広い絞り」ということになります。

絞りを開くことのメリット

絞りを開くと、次のような点で、写真のスキル向上に役立ちます。

低光量の写真 絞りを開くと、カメラのセンサーに届く光量が増えます。光量が少ない環境での撮影では、絞り値を低くすることでシャッタースピードを速く保つことができ、写真のブレを防ぐことができます。

被写界深度を浅くする 絞りを開くと、被写界深度も浅くなり、被写体にピントが合っていて、背景がぼやけた状態になります。これには、ポートレートに奥行きを加える効果があります。また、独特なボケ効果などの特別な撮影テクニックにも応用できます。

風景やグループ写真などの広角撮影を除いて、通常の撮影では、絞りを開放して、単体の被写体の写真に奥行きを加えることが好まれます。

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