動画編集における黒レベルとは

さまざまなモニターやWeb上で動画が正しく表示されるようにするためには、黒レベルの調整などのカラー補正についての知識が役立ちます。

カラーレベルの調整やカラー補正は、特にプロにとっては理解しておくべき重要な概念です。カラーレベルについて理解すると、別の編集ソフトに動画ファイルを移す場合でも正しい色合いで表示させたり、上映やWebでの公開用に動画を適切にエクスポートしたりできます。専門的な話になりますが、ここでは基本的なことだけを説明します。

レベルとは何か

動画編集においては、映像ファイルに含まれる値の範囲を「レベル」と呼びます。各動画ファイルは、特定の範囲の値でエンコードされています。大きく分けて、コンピューターディスプレイ用のフルレベルと、ビデオモニター用のビデオレベルの2つがあります。フルレベルのファイルは、0~255の値で映像データをエンコードします。0が真っ黒、255が真っ白を表します。ビデオレベルのファイルは、16~235の値でエンコードを行います。この場合、16が真っ黒、235が真っ白です。

動画編集ソフトは、ファイルの入力情報をもとにレベル指定を判断します。動画ファイルを扱う際、デバイスによってファイルの見え方が異なる理由を明らかにするのは難しい場合もあります。編集ソフト上では正しく表示されていても、他のデバイス上では少々変わってしまうことがあります。

黒レベルが重要である理由

動画編集ソフトは、黒を表現するために選択した値(動画の黒レベル)とホワイトバランスを使って、他の色の構成と画面上での表示の仕方を決定します。動画のカラー調整ツールの使い方を覚えて、黒レベルとホワイトバランスを変更できるようになれば、他の色についてもより適切な色温度で画面に表示させることができます。

さらに多くの動画制作のヒントを学ぶとともに、心ゆくまで制作を楽しめる新しいツールを手に入れましょう。ほとんどどんなビデオクリップも手軽に編集を行える、**Adobe Premiere Pro**を使って実現できることをさらに詳しく見てみましょう。