本や同人誌の表紙デザインのアイデアとおしゃれなテンプレート36選

表紙をおしゃれにデザインするコツと、Adobe Expressで表紙デザインを作成する方法を紹介します。

Adobe Expressを早速試しましょう

創作活動を楽しむなかで、自分の作品や考えたことを本にして、もっと多くの人に共有したり、知ってもらいたいと思ったことはないでしょうか。 せっかく世界に1つだけの作品集や同人誌を作るのなら、おしゃれな表紙の本にしたいですよね。

でも、「表紙のデザインなんてしたことがない」と自信を持てない方もいらっしゃるかもしれません。 そんなときは、無料のデザインツール「Adobe Express」を使ってみましょう。

Adobe Expressにはプロのデザイナーが作った表紙用のテンプレートが豊富に揃っています。 そのため、初めて自分で本を作る人でも、テンプレートを使ってカンタンにおしゃれな表紙を作れます。

この記事では、表紙をおしゃれにデザインするためのコツやアイデアとともに、Adobe Expressを使って表紙をデザインする方法を解説します。 オススメのテンプレートもご紹介しますので、ぜひイメージに合ったテンプレートを選んでみてください。

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おしゃれに表紙をデザインするためのコツとアイデア

本の表紙や装丁が素敵で、思わず手に取ったり、本棚に飾りたいと思って買ったりした経験はないでしょうか。 書店やイベント会場でたくさんの本が並ぶなか、「この表紙のデザイン、素敵だな」「イラストの雰囲気がいいな」と感じると、本を手に取ってもらいやすくなります。

そのためには、表紙をデザインする前に「読者に表紙からどんな印象をもってもらいたいか」を考えましょう。 そのうえで、表紙から受ける印象と本の内容が合致していると、表紙を見て覚えた期待感が損なわれず、本を読み進めてもらえます。

これらを踏まえたうえで、実際にデザインする際に押さえておくとよいコツやアイデアを見ていきましょう。

これだけは押さえておきたい!表紙をデザインする4つのコツ

おしゃれな表紙を作るためには、画像のセレクトやタイトルのフォント選びが重要です。 しかし、デザインのコツを押さえておくことで、画像やフォントなどの素材をより効果的に活かせます。

そこで、まずは表紙をデザインする4つのコツを、事例とともにご紹介します。

【コツ1】作りたい雰囲気に合ったフォントを選ぶ

日本語のフォントには、大きく分けて以下の3種類があります。

ただし、同じ明朝体でも種類によって雰囲気は大きく異なります。 どのフォントを使うかだいたい検討をつけたら、そのなかからイメージに近いものを選んで、実際にデザインに当てはめてみましょう。

【コツ2】文字と文字以外の要素でバランスを取る

要素が左側、右側など特定の方向に偏って配置されていると、バランスが悪く見えがちです。 そんなときは、特に目立つ要素を向かい合わせになるように配置してみましょう。

例えば、写真やイラストの密度の低いエリアに、タイトルやメインのイラストなど目立たせたい要素が対角線に来るように配置すると、全体のバランスを取りやすくなります。

【コツ3】デザインの4原則を意識する

表紙全体のレイアウトを考えるときは、以下の「デザインの4原則」を意識すると、情報が整理され、見た目が洗練されます。

  1. 対比:情報の優先度に応じて強弱を付ける (目立たせたい情報のみ文字を大きくする)
  2. 近接:関連する情報は近づける (タイトルとサブタイトルは近くにあるか、タイトルの文字どうしの間隔が空きすぎていないか)
  3. 反復:要素や特徴を繰り返す (同じ種類の情報は同じ見た目でデザインをする)
  4. 整列:要素を揃える (文字や要素が、中央寄せもしくは左寄せなどに統一する)

【コツ4】背景に使われている色を文字色に使い、統一感を出す

文字色に何を使おうか迷ったときは、背景の画像やイラストに使われている色、もしくはそれと似た色を使ってみましょう。 すでにデザイン内にある色を使うことで、全体の統一感が出やすくなります。

背景に模様が多い、あるいはすでに背景に多くの色が使われており、同系色を使うと文字が目立ちにくい場合は、あえて背景色とは逆の目立つ色を使ってみましょう。

例えば、背景が白っぽい(明るい)色の場合は黒、逆に背景が黒っぽい(暗い)色の場合は白を使うと目立ちやすくなります。もし真っ白、もしくは真っ黒の文字色だと浮いて見える場合は、背景色に含まれる色を少し混ぜると、デザインと馴染みやすくなります。

いざ表紙デザインしてはみたものの「いまいちしっくりこない・・・」と感じた場合は、上記でご紹介した4つのコツを、ぜひ見直してみてください。

それでは続いて、具体的に表紙のデザインアイデアをみていきましょう。

表紙のデザインアイデア7選

ここからは、Adobe Expressのテンプレートを例に挙げながら、表紙のデザインアイデアをご紹介します。 イメージに近いアイデアが見つかったら、参考にしながらぜひ実際に表紙を作ってみてくださいね。

1.印象的な写真+細めのフォントで、落ち着いた文庫本風に

本の内容がイメージできるような写真を、全面に敷いてみましょう。タイトルは、写真の空いているスペースに少し細めのフォントで載せると、落ち着いた雰囲気の小説本や、純文学の文庫本のような印象になります。

写真全体を見せるのはもちろん、物語の伏線になるようなモチーフだけを目立たせると、「このモチーフは何か意味があるのかな?」と読者に興味をもってもらいやすくなります。 なお、「  【コツ2】文字と文字以外の要素でバランスを取る 」で紹介したように、写真のなかの要素が少ないエリアにタイトルを配置すると、バランスよく見えます。

2.大きめの英語タイトルとテーマに合う素材を使って、雑誌風に

英文字でタイトルやサブタイトルを大きく使って雑誌風に。 さらに本でアピールしたいテーマを1つに絞り、そのテーマが伝わるような写真やイラストを使えば、本の内容を一目見て理解してもらいやすくなります。

例えば、夏らしいファッションを紹介する場合はモデルさんの写真を、コーヒーの特集を組むならコーヒーのイラストを大きく載せてみましょう。

3.個性的なイラストとフォントで、手作り感のある絵本風に

シンプルな背景にイラストを大きく配置して、イラストの存在感を出してみましょう。子ども向けの絵本のような雰囲気になり、本に出てくるキャラクターやイラストそのものを印象付けられます。

イラストが目立つと、それをきっかけに本に興味をもってもらいやすくなりますよ。

タイトルの文字は適度に大きくするほか、文字に色を付けたり、個性的なフォントを使ったりすると、タイトルがイラストに負けず印象に残りやすくなります。

4.シンプルな背景にタイトルを大きく載せてビジネス書風に

背景の柄やイラストをシンプルにしてタイトルを大きく載せると、タイトルが記憶に残りやすくなり、ビジネス書や自己啓発書のような印象の表紙を作れます。 強調したい文字やキャッチーな言葉だけ色を変えたり装飾を付けたりすると、キーワードがより記憶に残りやすくなります。

5.要素が多めの背景に文字を載せるときは、文字の下に図形を敷く

街中や料理の写真など、要素が多く少し雑然とした背景にタイトルを載せたいときは、文字の下に四角や丸の図形などを敷いて、文字の視認性を高めましょう。 図形の色を、背景の写真やイラストとはあえて異なる色にして、図形をアクセントにするのもOK。

逆に、図形の色を背景と馴染む色にしたり、透明度を上げたりすると、タイトルだけをさりげなく目立たせられます。

6.文字を全面に配置してインパクトを出す

文字を装飾の一部のように全面に配置することで、インパクトがあり勢いのあるデザインの表紙を作れます。 ただし文字が見にくくならないよう、背景色と文字色のコントラストを大きくしたり、フォントサイズを適度に大きくしたりしましょう。

ちなみに、フォントサイズを大きくすると、どの順番で文字を読めばよいのかがパッと見てわかりにくくなる場合があります。 誤った順番で読まれないよう、デザインの4原則「近接」を意識して、意味が近い文字どうしの間隔は近づけ、逆に意味が遠い文字どうしは離しましょう。

例えば、上の画像の真ん中にあるテンプレートでは、「漁港日記」と読めるように「漁」と「港」を上段に、また「日」と「記」を下段に配置しています。

7.強調したい文字のみを大きく、または枠で囲って目立たせる

タイトルのうち、目立たせたい言葉だけを大きくしたり色を変えたりすると、目を惹きやすくなるほか、デザインのアクセントにもなります。

また、強調したい文字を枠で囲んで目立たせる方法もあります。 一部の文字のみを囲めば、「何か意味が含まれているんだろうか」と好奇心をくすぐることも。

背景と近い色を文字色として使いたい場合は、文字の下に図形を敷くと、タイトルの視認性が高まります。

上記でご紹介したアイデアを参考に、ぜひご自身のイメージにあった表紙をデザインしてみてくださいね。 もしゼロからデザインするのが難しい場合は、テンプレートをもとに表紙を作ってみましょう。

続いて、今すぐ表紙デザインに使える、Adobe Expressのテンプレートをたっぷりご紹介します。

本・同人誌・雑誌の表紙デザインのテンプレート36選

ここからは、本の表紙をデザインするときに使える、Adobe Expressのオススメのテンプレートをテイスト別でご紹介します。 テンプレートをクリックすると、Adobe Expressの編集画面に移動し、編集できます。 気になるテンプレートがあれば、ぜひ使ってみてくださいね。

小説風

Tasks
book-cover
Topics
novel

Collection ID

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Orientation


(Horizontal/Vertical)

Vertical

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(Full, Std, sixcols)

sixcols

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雑誌風

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ビジネス書風

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Topics
business

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気に入ったテンプレートがあれば、実際に編集してみましょう。 ここからは、Adobe Expressのテンプレートを使って、表紙を作る手順を解説します。

Adobe Expressで表紙をデザインする方法

無料のデザインツール「Adobe Express」を使えば、本や同人誌の表紙をカンタンにデザインできます。

Adobe Expressでテンプレートを編集して表紙を作る手順を、便利な機能とあわせて解説しますので、さっそく作ってみましょう。 なお、ここではPCでの手順をご紹介しますが、Adobe Expressのアプリを使えばスマホでデザインすることも可能です。

【iPhone・iOS用】アプリをダウンロードする

【Android用】アプリをダウンロードする

【手順1】Adobe Expressにログインする

おもちのGoogleアカウントやSNSアカウント、メールアドレスを使ってAdobe Expressに無料ログインしてください。 登録は30秒ほどで完了します。

Adobe Expressに無料ログインする

【手順2】テンプレートを探す

トップページ上部の検索ボックスで「本」「表紙デザイン」「雑誌」などと検索すると、テンプレートが一覧で表示されます。 以下リンクからでも、表紙作成に使えるテンプレートの一覧ページにアクセスできます。

[本のテンプレートデザインを見る](https://www.adobe.com/jp/express/templates/cover/book)

気に入ったテンプレートがあれば、クリックして編集画面に移動しましょう。

【手順3】背景を変更する

まずは背景画像を編集してみましょう。 テンプレートの背景画像をクリックして選択し、背景画像に使いたい素材を探します。Adobe Stockにある素材を背景画像として使いたい場合は、画面左側の「メディア」もしくは「デザイン素材」をクリックしましょう。

もし自作の画像を取り込みたい場合は、「メディア」を選択し画面左上の「デバイスからアップロード」をクリックすると、PC内に保存した画像をアップロードして使用できます。

ここでは「デザイン素材」から和柄のパターンを探してみました。 気に入ったデザインが見つかったら、クリックすると自動で画像が差し替えられます。

差し替えたイラストを背景画像として使うために、今回は雨粒模様は削除しました。

【手順4】図形の色を変更する

タイトルを囲っている図形の色を変えるには、図形を選択して、画面左側の「塗り」をクリックしてカラーパレットを表示させましょう。

カラーパレットの「おすすめ」「ページテーマ」「別のカラーを追加」から色を選び、適用したい色をクリックすると図形の色が変わります。 また、スポイトツールで画面上の色を取ることも可能です。 今回は「別のカラーを追加」から、背景色の模様と近い色を選んでみました。

【手順5】タイトルを変更する

文字色の変更も、図形の色を変更する場合と手順は同じです。 テキストを選択したのち「塗り」をクリックし、カラーパレットやカスタムから色を選んだり、スポイトツールで画面上の色を選択したりして変更しましょう。

タイトルの文字を編集したい場合は、タイトルのテキストボックスを選択したまま、直接文字を打ち変えれば変更できます。 サブタイトルなどの位置を変えたい場合は、テキストボックスを動かして調整しましょう。

なお、フォントを変えたい場合は、テキストを選択した状態で画面左側の編集ツール中段で、使いたいフォントを選びましょう。

【手順6】裏表紙を作る

表紙のデザインをもとに裏表紙を作りたい場合は、表紙のデザインを複製しましょう。画面の右上の「追加」をクリックし「複製」を選ぶと、表紙のデザインのページが複製され、「2/2」というページが作られます。

複製できたら、タイトルなどの裏表紙に不要な要素を削除します。 また、もし本を閉じたときに、背景の画像が表紙から背表紙までつながるようにしたい場合は、背景を選択し、左のメニューにある「反転」のアイコンをクリックして左右を反転させておきましょう。

【手順7】ダウンロードする

色や各要素の位置などを調整できたら、画面右上の「ダウンロード」をクリックし、ファイル形式を選んで画像をダウンロードしましょう。

Adobe Expressで表紙を自由にデザインして世界に1つだけの本を作りましょう

思いを込めて作った作品を、クラウドサービスやアプリなどで保管したり、SNSで公開したりすることもあるでしょう。 実際に紙に印刷をして本にすると、作品への愛着が増し、創作のモチベーションが高まります。

それだけではなく、あなたの本を見た人から、今までは得られなかったポジティブな反応をもらえることもあります。 自分以外の人からの反応は、きっとあなたが今後も作品を作る原動力となるでしょう。

もし、「一度でいいから本を作ってみたいな」と思っている方は、ぜひAdobe Expressを使って表紙をデザインしてみてください。

Adobe Expressで今すぐ表紙をデザインする