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Illustrator入門ガイド すぐに役立つ基本テクニック 入門ガイド

第3回 ビューティーサロンのフライヤー制作

完成サンプル

今回はIllustratorを使って、ビューティサロンのフライヤーを制作してみましょう。まずはフライヤーで使用するグラフィック素材を作成します。デジカメで撮影した画像をライブトレース機能を利用してパスへ変換し、できあがったイラストを元にダイレクトメールを制作します。
そして、最後にIllustrator CS4からサポートされたマルチアートボード機能を利用して、A4サイズのチラシ型フライヤーを同時に制作してみましょう。


サンプルファイルのダウンロード
※本データーのご利用は非営利目的の個人使用に限らせていただきます。著作権は各著者に帰属し、第三者に販売、配布、貸与、譲渡することはできません

ライブトレースを使って画像をパスに変換する

まずは、ライブトレース機能を使って画像素材からイラストを作成します。今回は2パターンのイラストを作成し、描画モードの「オーバーレイ」で重ね合わせるテクニックを使います。これは、ライブトレースで作成したイラストにより深みを持たせるために行う処置です。

合成イメージ

トレースオプションの設定A

「ホワイトを無視」のチェックを外してトレースすると画像の余白部分も含めてトレースされてしまうので、必ずチェックをしましょう

ステップ1


初めに全体のカーブが緩めのパターンAとなるイラストを作成しましょう。「ファイル>配置」コマンドを実行して、アートボード上に画像オブジェクトを配置します。画像オブジェクトを選択した状態で「オブジェクト>ライブトレース>トレースオプション」を実行します。
すると、数値を設定するためのダイアログが表示されるので、下記の数値を入力します。

カラーモード:カラー
最大カラー数:7
ぼかし:4px
再サンプル:85px
誤差の許容値:4px
最小エリア:20px
コーナー角度:80px
ホワイトを無視:チェック


トレースの拡張

ステップ2


トレースが完了すると、画像からベクトルデーターへと変換されますが、このままではパスとして編集することができません。そこでオブジェクトを拡張して編集可能なパスへ変換します。トレース後のオブジェクトを選択すると、コントロールパネルに「拡張」ボタンが表示されます。このボタンを押すと、トレースオブジェクトからパスへ変換されます。

※「拡張」するとトレースオブジェクトには戻せなくなります。


トレースオプションの設定B

ステップ3


次に新しいレイヤーを用意し、ステップ1と同様に画像を配置し、パターンBのイラストを作成します。トレースオプションの数値を変えて、先ほどよりも細部が表現されるようにライブトレースを実行します。ステップ2と同様にトレース後のオブジェクトを「拡張」し、パスへ変換します。

カラーモード:カラー
最大カラー数:5
ぼかし:0.5px
再サンプル:85px
誤差の許容値:3px
最小エリア:20px
コーナー角度:80px
ホワイトを無視:チェック


 

スムースツールでパスを整える

パターンBのイラストでは、詳細な部分までトレースするように設定されているため、おでこの部分にギザギザが多く見られます。そこで、「スムーズツール」を使って、パスをなぞり、パスを滑らかにします。

スムースツールの設定

ステップ1


まず、スムーズツールのオプションから設定しましょう。スムーズツールをダブルクリックすると、効果を設定するためのダイアログが表示されます。「精度:20pixel」「滑らかさ:100%」と入力し、OKボタンを押します。


スムースツールの実行

ステップ2


続いて、オブジェクトを選択し、スムーズツールを使って滑らかにしたい部分をなぞります。スムーズツールでなぞった部分はポイントが消去され、複雑なパスから単純なパスへと自動的に変換されます。

消去したいポイントの上をなぞるようしてドラッグするのがコツです。ポイントが消去されてパスが滑らかになるまで繰り返しなぞってください。

この要領で、髪の毛の部分のギザギザも修正してください。


描画モードを設定して、イラストを重ね合わせる

異なるトレースオプション設定で作成した二つのオブジェクトを重ね合わせます。最後に作成したパターンBのイラストに描画モードを設定し、最前面へ重ね合わせることで、より深みのあるイラストを作成することができます。

描画モードの設定

ステップ1


パターンBのオブジェクトをすべて選択し、透明パレットで描画モードを「オーバーレイ」に設定します。


描画モードの設定

パターンBに「描画モード:オーバーレイ」を設定後、パターンAの上に重ねた結果

ステップ2


オーバーレイを設定ししたパターンBをパターンAと同じ位置に重ねます。パターンAのレイヤーをロックしておくと作業を楽に行うことができます。

レイヤーのロック


描画モードの設定

ステップ3


最後に目の部分に白いパスを追加しましょう。白目に相当するパスと瞳の中に移るハイライトを楕円ツールとパスツールを使って追加します。これでイラストの完成です。

のちの作業がしやすくなるようにパターンAとパターンBのオブジェクトを同時に選択し、「オブジェクト>グループ」で一つのオブジェクトとしてまとめておきましょう。異なるレイヤー上に存在するオブジェクトをグループでまとめるとすべてのオブジェクトは一つのレイヤーにまとめられます。

※パターンAが配置されているレイヤーがロックされている場合は、先にレイヤーのロックを解除してから全体を選択し、グループを実行してください。


COLUMN

描画モードのサンプル

描画モードについて

透明パレットにある描画モードでは、オブジェクトのカラー同士をさまざまな条件で重ね合わせることができます。今回、オブジェクトを重ね合わせた際に利用した「オーバーレイ」では、上に重ねられた色を透過させ、下に配置された色の深度をより深くする効果があります。描画モードには、オーバーレイ以外にもさまざまな効果を持つモードが用意されているので、自分のイメージに合った効果があるかどうか試してみてください。



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